【I want a scream.】

「アイ、スクリーム、タベタイ……」

 夜道、背後から片言で話しかけられた。近頃ウワサの不審者とはコイツか。楽しい時間を邪魔しやがって。そんなに食いたいならくれてやる。

「どうぞ」

 俺が振り返るとヤツは絶叫し走り去った。

 それもそのはず、俺は顔無しのっぺらぼう。

 人間の叫び声は俺だけのものさ。

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