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【守護霊】

「誰よ、その女」
「いや、知らん」
「この期に及んで言い逃れする?」
「言い逃れって……」
「もういい、さよなら」

 彼女は泣きながら俺の部屋を去った。
 まただ。同じパターンで5人にフラれている。

 決まって身に覚えのない浮気を糾弾される。
 非難の目は必ず、俺の左肩をにらみつけているのだ。

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