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「二足歩行・高知能・人語を喋る動物が出てくる作品は全部同一世界線上」という妄想

偶然、SHYというアニメをチラッと観る機会があり、その瞬間思いました。
「これヒロアカと同一世界線上じゃない???」
私ヒロアカあんまわかんないけど、ヒーローのキャラデザも寄せてる感じするから同一世界線上かな?だとしたら確実にデクたちの存在する時代よりもずっと未来の話だろうな……個性持っている人間がヒロアカの時代と比べて圧倒的に少ないから、とても長い時間の中で個性を持つ人が減っていったのかな……?

とかなんとか、そういうことをぐるぐる考えるのが大好きです。
とにかくそういう、

「別作品同士が同一世界線上」

という妄想をするのが、大好物です。


そんな中でも私がずっと考え続けてやまない同一世界線上妄想があります。それは、

二足歩行・高知能・人語を喋る動物が登場する作品は全部同一世界線上

というものです。
この妄想の特に楽しいところは、
二足歩行・高知能・人語を喋る動物と人間の関係性や進化・社会的価値観の変遷
を高知能動物の進化の過程において考察することができる点です。
以下、4つのカテゴリに分けてそれぞれの時代の特徴を書きます。

【注意】
■以下記事は遺伝学・進化論に疎い人間のかじった知識で書いたものです。その道の方から見たらツッコミ所が多いかもしれませんが、「あくまで妄想」という体で心の中でツッコんでいただければ幸いです。
もしも仮にこの道に明るい方からのご助言・学術的な詳しい追記・考察などいただける場合、また、例に挙げた作品に詳しい方からのご助言や追記など、大変歓迎いたします

■ですが唯一、この妄想の根本的批判だけはご遠慮ください……結構日々楽しんで妄想しているため、凹んでしまうので……。
こんな進化ありえねえよ」と思った場合でも、仮にそれが学術的に事実であった場合でも、それだけは心の中で留めておいていただけると大変助かります……。
本当に【あくまで妄想】なので、もしもその道に明るい方で読んでいただける方がいらっしゃる場合は、どうか生暖かい目で見ていただけると幸いです……


①二足歩行・高知能の動物が出現し始めた時代

■主な作品例・・・BAD GUYS 等

この時代の概要(例:BAD GUYS)

突如、突然変異か何かわからないが、人語を操り、人間と同程度の知能を持つ動物が現れる。特に哺乳類には二足歩行を行うものも現れ始めた。

この時代の特徴として

■圧倒的に人間が人口の大多数を占めている
■一部の種族の高知能動物(BAD GUYSメンバーのような種族)は
「恐ろしい外見」と恐れられ、差別されている。
=高知能動物への社会的理解が深まっていない時代
■BAD GUYSメンバーや狐の知事ダイアン、マーマレード教授は高い知能を持っている一方で、同作品には普通のネコやモルモットも登場する。
=高知能動物と他動物の知能の差は突然変異なのか?(不明ですが……)

②二足歩行・高知能の動物が徐々に増えていき、人間と共存するようになる

■主な作品例・・・しろくまカフェ 等

この時代の概要(例:しろくまカフェ)

この時代になると、二足歩行・高知能・人語を操る動物が増えていき、

■種族間の差別はほぼ無くなり、動物は人間と同じ要領で社会に溶け込んでいる
■人間と同じような職に就く動物も多い。
■人口比率はまだ人間の方が多い。7:3くらいだろうか?
■この時代では、まだ高知能動物が「服を着ないといけない」という概念はない
■本作品に出てくる動物は、基本全てが高知能・哺乳類の一部は二足歩行可能(ラマさん等はまだ四足歩行)
■しかし本作では、本作の舞台となっている街自体が変わっている、という描写がある。この街に訪れた営業マンが、二足歩行で喋る動物たちを見て驚く、というエピソードがある。
=そもそも動物たちの高知能化・二足歩行化は極めて局所的な地域において発生する集団突然変異なのだろうか?
=もしもそれが本当なら、BAD GUYSという高知能動物が極めて少ない時代において局所的に同じ境遇の仲間が集まったというのも合点がいく。

私は遺伝学に一切明るくないが、この論文の序章をさらっと読んでみた限り、集団で突然変異を起こすというのは十分ありえる話らしい。そのあたりの知識に明るい人がいたら、ぜひその話題について伺いたいものです。

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/97614/1/KJ00004705531.pdf

③徐々に二足歩行・高知能の動物の人口が、人間の人口を上回っていく

■主な作品例・・・どうぶつの森シリーズ 等

この時代の概要(例:どうぶつの森シリーズ)

この時代になると、高知能動物の人口が既に人間の人口を上回るようになる。

■村や島に降り立つ主人公は人間だが、例えば『あつまれ どうぶつの森』であれば、島の住民はおろか、役場・飛行場・船着場etc…含め人間は自分一人しかいない。
=人間の人口がついに動物の10分の1以下にまで下がっている。
■ほぼ全ての動物たちは皆衣服を着用している。上半身までしか着用しない者もいれば、上下きっちり着ている者もいる。その辺の価値観についてはまだ柔軟らしい。ただ、一部のキャラが全裸でも大スターになれたように、おそらく
「服を着用するのが基本常識ではあるが、着ていなくても変ではない」
的な認識だろうか。(あのシンガーに関してはむしろあのスター性ありきの認識という可能性もあるが)
とにかく、人間の人口が大幅に減り、高知能動物の人口が大幅に増えたということは、局所的に発生していた突然変異が長い時間をかけて徐々に広まっていったのだろう。

そしてついに、

④人類が絶滅し、二足歩行・高知能の動物が全人口を占めた世界

■主な作品例・・・ズートピア、SINGシリーズ、BEASTARS 等
(BEASTARSはほぼ未履修なので、ズートピア、SINGを中心に例として挙げていきます)

この時代の概要

■この時代にはもう人間は存在せず、哺乳類のほとんどは二足歩行をし、様々な種族の動物は人間と同じように職や学業を持つ。
■この時代の動物たちは皆上下共にしっかり人間のように服を着る。
■この時代の動物たちは巨大都市を作り上げ、社会を回すほどの力を持つ。
■その代わり、「動物だけ」になった世界で新たな社会問題として発生するのは、

「肉食獣」と「草食獣」の格差。

この種族間の問題は、ズートピアでもBEASTARSでも取り扱われている。

そういった問題が発生しないSINGシリーズの世界線は、もしかするとこの2作品よりも価値観の進んだ、さらに未来の世界なのかもしれない。
(コメディ路線の作品であり、かつそういった問題は本作の趣旨ではない、というのがもちろん本来の理由だと思いますが、あえてそう妄想するのが好きです)

おわりに

「ちょっとこの考え方は無理があるんじゃない?」と思った方もいるかもしれません。ですが、本当にあくまで個人的な妄想をぶつけている範疇に過ぎませんので、「ああ、こういう妄想して楽しんでいるんだな」と思っていただければ幸いです……。

仮に上記記事の通りに考えると、
①BAD GUYS、②しろくまカフェ、③どうぶつの森、④ズートピア等
といった
「二足歩行・高知能・人語を操る動物が出てくる世界」
という共通点がある作品でも、
進化のスピードを考えると、
①・②・③・④の過程には非常に膨大な時間の経過があったと考えられる
でしょう。

きっと①から④に至るまでには気の遠くなるほどの時間がかかっています。

進化論や遺伝学等に疎い私ですが、進化というもの、そしてその進化が広がっていくことに非常に膨大な時間がかかることは容易に想像ができます。

なにせ、高知能動物が局所的な突然変異でわずかに発生し始めてから、人類が絶滅し高知能動物が人口の100%を占めるまでの時間です。

しかし改めて考えてみると、①のBAD GUYSの世界も、④のズートピアやSING等の世界も、いうなれば②のしろくまカフェも③のどうぶつの森も、
根本的な価値観や暮らし方に変わりはありません

もしかしたら今私たちが生きている人間の世界も案外同じなんじゃないかな?と思うと、なんだか面白くなってきませんか?

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