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みかんを頂いている宗さんを訪ねてきました

先週に引き続き熊本県玉東町へ。
宗さんは農薬肥料を使わない自然栽培でのみかん栽培を始めて今年で8年目。
宗さんのご出身は福岡県で、熊本に引っ越してこられて新規就農されました。

宗さんの栽培方法と一般的なみかん畑を比べて大きく異なるのは、園内の足元が草で覆われていること。
一般的な栽培では除草が徹底され、土が見える状態になっています。

宗さんは草刈りを行なわずに、草で土を覆うことで、
土壌水分を一定に保ちます。
マメ科植物は窒素固定という作用で空気中の窒素を土壌中に取り込み、
枯れた草は土に還ります。

肥料を使わずに、草と共存することで、土をより豊かにしていきます。

年を重ねるごとに背が高く固い草から、背が低く柔らかい草に植生が変わり、みかんの木の状態も良くなっているそうです。

園内を案内していただくとあちこちにクモが巣を張っています。
クモは嫌われもののイメージがありますが、
昆虫の中では生態系の上位に位置し、昆虫の数をコントロールしてくれます。
農薬を使っていないからこそ、クモをはじめとした生物の生態系が維持されています。

新しくキウイの栽培も始められており、今年で4年目。初めての収穫です。
みかん同様足元は草にびっしり覆われています。

お話を伺っている途中、たまたま来られた地元の方も加わり、みかん畑の歴史を伺うことが出来ました。

この地域は40年以上前に、手作業で山を開墾して、
開墾中に出てきた石を利用して、現在の段々畑を作ったそうです。

会話の中から宗さんご夫婦が、地域の一員として関係性を築かれているのだと感じることが出来る瞬間でした。

今年の収穫祭では11/12(土)にスピーカーの1人として宗さんに参加していただきます。
ぜひ会いにいらして下さい。


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