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厳密な実感・乱飛交(短編小説)

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厳密に実感したら苦しいという話。交わるように飛ぶ人間たち。
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記事一覧

旅に出れなかった僕と、連れて行かれる僕(1-1)

はじめまして。大学に行きながら一人でこそこそ小説書いてる、ピルストと申します。ピルストと…

ピルスト
5年前
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白目の落書き、夜の解読(1-2)

ピルストと申します。昨日も投稿して、今日も投稿するのかよ、と思われても気にしません。毎日…

ピルスト
5年前
1

雨の日に動物園に行くこと(1-3)

以下のリンクは1-1です! いきなりですが、リルケのドゥイノの悲歌のこの部分いいですよね。 …

ピルスト
5年前
2

理不尽な暴力(1-4)

前回の記事にスキをしてくれた方々、本当にありがとうございます。もしよろしければ、いや、あ…

ピルスト
5年前

祭りは男を受け入れない(1-5)

↓1-1↓ どうも、こんにちは!前回の記事はいかがでしたでしょうか。今回掲載する部分は、ち…

ピルスト
5年前
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3人の男についての覚書(1-6)

1-1のリンクでござい 前回スキを押してくれた方々、ありがとうございます。激越に励みになり…

ピルスト
5年前

観念の海は、死にたくなるほど美しい(1-7)

1-1は⬇︎から! 今日は暑いですね!今日はやる気が起きません。なので前置きなしで、以下今日の分の小説です、どうぞ。 彼に親近感を覚える人は多いだろう。だが、それはとても危険な事でもある。だからここでは、彼の人生の終わり、最も不可解な部分だけを抜き出すに留めることとしよう。  彼は観念の浜辺で、ひとり身を縮めていた。彼のプライベート・ビーチであり、波の砕ける音のほかには、鳥の鳴き声も、虫の羽音も、当然自動車やヘリコプターの音も存在しない。それは孤島のように見えたが、半島の

混乱する女の送られなかった手紙(1-8)

こんにちは! 1-1は以下より! 前回、前々回と、昔の小説のアイデアを書くだけになってしま…

ピルスト
5年前

雪に閉ざされた小屋を訪ねる男と、書きものをする少女(1-9)

1-1↓ 第1部の厳密な実感が、今回の記事で終わりになります。この最後の章は、縦書きで読む方…

ピルスト
5年前
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砂壁に塗られた男と彼女(2-1)

こんにちは、ピルストです。今回から第2部ですね!第1部読んでない人でも、第2部から読んでも…

ピルスト
5年前
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偏頭痛とバターの香り(2-2)

2-1↓よりお願いします! 第2部がスタートしましたね!一応あらすじを紹介しておくと、主人公…

ピルスト
5年前
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子守唄の代わりに男は予言を語る(2-3)

夏ですね、みなさんどうお過ごしですか?夏、暑すぎる、って感じですね。 僕は今、次の文学フ…

ピルスト
5年前
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父と母はくっついている(2-4)

はい、こんばんは。 イメージイラスト発掘したので載せときますねー では、以下続きです! …

ピルスト
5年前
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水没中学校(2-5)

最近は、この「乱飛交」という小説の掲載が終わったら、次なにしようかと考えていました。 それで思いついたのがですね、エッセイ(風小説)っていうのなんですね。これを期間を設定して集中的にやってみようと思います。1つの記事で完結する短編小説ですね。今までこういう風に書いたことはなかったので、自然と別の方法で書かれることになると思います。 まあ、とりあえずまだ「乱飛交」の方は続きますので、楽しんでいってください。それでは。 5.  中学校の校庭には部活動の声の残りと、色あせた砂