見出し画像

子どもは新しい視点と世界の住民 毎日応援 144

古いものは壊れて、普遍的なものは輝いたまま残る。今の子どもたちは、もう新しい視点と世界の住人だ。

ある映画の話になった。

子どもは、
「演技はすごいと思うけど、エグいし、
ありえんわ、、、。
吐きそうで気持ち悪い、無理」と言っていた。


どういうことかと言うと、

今から40年ほど前の映画を、名作だからと言われて観たらしい。

ところが、そこでは、亭主関白、
男尊女卑、

物語の中の主役が女優さんを妊娠させたのに、保身のため他の男をあてがった上、暴言と、
子どもを堕胎させるべく、お腹を蹴り続ける、、、。


初めからバイオレンス映画なら、観なかったし、
そういうジャンルだと、心構えもできただろうけど、
昔の時代の名作映画で、その中では常識として、DVが当たり前に繰り広げられて、
女の人が泣いて謝るような展開が信じられなかったらそうだ(^◇^;)


わたしはその映画が大好きだったけど、
感覚の違いに、なるほど、と思った(⌒-⌒; )


たしかに、それが当たり前の時代があったとか、
気持ち悪い(^◇^;)


でも、昔の映画とかドラマって、そんなのが当たり前だった(⌒-⌒; )


赤ちゃんのいる女の人のお腹蹴るとか、
吐きそうで、エグすぎ、ありえん、、、。
と言う子どもの意見。

これは、とてもまともだからこその反応だと思った。



昔、「おしん」というドラマが大人気だった。

子どもが、昔の貧しい時代、健気に生き、めちゃくちゃ虐待されるドラマ(^_^;)


その頃の自分は、昔の人よりは若かったからか、 
子どもを虐待して、健気で可哀想で可愛くて、
ドラマが面白い、という感覚が全く理解できなくて、
観たことなかった。

でも、ある時代には、ほんとに行われていたことだから、多くの人に過去の悲しい時代のものとして共感されていたんだろう。

でも、若かった当時の自分には、共感するところがなかった。


最初の子どもの反応と同じか、と思った(⌒-⌒; )


じゃあ、過去のものに子どもが共感しないのかというと、
面白いもの、
美しいもの、
心に火が灯るようなもの、
情熱をかき立てるようなもの、

こういう普遍的なものには、感動、共感している。


そういう意味の美しいものこそが、普遍的なんだね。



音楽を教えていて思う。


ジェネレーションギャップというか、
ひと昔前ならみんながある程度は知っているであろう曲が、ほぼほぼ、今は存在しない。。。


テレビも見ないから、コマーシャルで使われてた曲、という共通項目もない。


映画などのスタンダードな、往年の曲のいうのも、今時は有線もかかってないし、
子どもたちの耳に届く環境がないから、
みんなほぼ知らない。


たまに、何でそんな古い曲知ってるの?と聞くと、
アニメで使われてたから、というくらい。


そんなご時世だし、
昔と同じままの音楽の授業は、いらないといつも思う。


伝統や、古典、普遍性のあるものを知識として伝えるのは、音楽史として、必要だと思うけど、
それは、ほとんどはネットでも本でも調べたら載っているし、変わらないネタなので、
それに終始するのはもったいなさすぎる。


新しい視点、
世界、価値観の若い人たちに、
昔のままの価値観で伝えることは、とてもズレている感じがする。



音楽も、過去の奴隷制や、侵略と宗教による支配のベースからの歴史をちゃんと伝えて、
自分が自由に使えるツール、
表現としての自由なツールとして伝えるのがこれからは、必須だと思う^ ^


それ、気持ち悪いし、
おかしくない?

という、若い人の感覚はとても的を得ていると思う。


真の伝統の素晴らしさ、
人の手、身体による技術の素晴らしさ、
精神との融合の素晴らしさ、
表現の素晴らしさプラス、

昔の当たり前は、当たり前じゃ無い、

感覚、観念の違いを受け入れて、これからはみんなの中の情熱を表現していく時代にもっともっと変わっていくね^ ^



子どもは、先生でもあるね^ ^



これからが楽しみだ^ ^


いつも、ありがとうございます。



今日も健やかで安心の時間が沢山流れていますように。



戸張碧月




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?