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銀座のママのところでバイトしていたときのこと。

20代半ば、会社を辞めたときに「人生のなつやすみ。」をとりました。
数ヶ月間、バイトをしながら、旅に行ったり、好きなことをしたのです。

私には、「20代のときにやりたいリスト」というがあって、その中の1つが「銀座のママのところで働いてみる」でした。

たまたま運よく、とても素敵な銀座のママに出会えて、「人生のなつやすみ。」の期間だけ、働かせてもらえることになったのです。

有名人が通うお店。素敵なママ。

席数はとても少ない、こじんまりとしたお店でした。壁面には、だれもがしっている有名人のサインがビッシリ。

そこには、企業に勤めるお客さんもきていましたが、人間国宝のお弟子さんや、超有名な漫画家さんや作家さんがよく来るお店でした。

働いている子は、女優さんやモデルを目指している女の子たち。ママは夢を追いかけている女の子をすごく応援していました。とっても愛のある素敵な方でした。

下ネタ禁止。露出禁止。

お客さんには、「下ネタとおさわり」を禁止していて、「前に下ネタを言いすぎて出禁になっちゃんです。。今は許してもらいましたけど。」というお客さんがいました。

働く女の子たちには、「過度の露出はしないで」と言っていました。自分に娘がいたら、露出する格好はさせたくないから、というのが理由でした。また、「欲しいものはお客さんに買ってもらうのではなくて、自分で買いなさい。買ってくれるのは、それなりの下心があるのは分かるでしょ?」という方でした。

黙って座って笑っていればいい。

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ある日、そのお店で一番若い、新人の子が入ってきました。他のお店で働いていて、経験が長い子でした。その子、本当に接客が上手だったんです。その場を盛り上げるトーク力、気遣い力、お客さんの顔と名前を覚える力、本当に圧倒されました。

ある日ママに「〇〇ちゃんって本当にすごいですね!」と話しをしてたら、ママはこう答えました。

「そうね。あの子はすごいわね。あなたは、黙って座って笑っていればいい。それだけでお客さんは癒されるから。

馬鹿正直なわたしは、「はい、そうします!」と答えました。


プラスに翻訳した方が、しあわせになれる

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ママから言われた言葉は、受け取り方によっては、

「あなたは”トーク力がない”から、黙って座っていればいい。」とも受け取れますよね。笑 「それだけでお客さんは癒されるから。」は、お世辞だったのかもしれません。

結局のところ、ママの本心は分かりません。
だから、その発言を、どう翻訳(解釈)するかは自分次第なのです。


「黙って笑っていればいい、
ってわたしにはそれしかできないの?」

「この前のお客さんとの会話、
トーク力ないと判断されたのかな」

とマイナスに受け取ることもできますし、


「えっ?黙って笑っているだけで
 価値があるってこと?
 めちゃくちゃすごくない!?」

「笑顔だけで癒す力があるって、
 自分が努力せずにできること!わーい!」

と、プラスに受け取ることもできます。

マイナスに受け取ると傷つくのが怖いというのもありますが、わたしはなるべく、プラスにフォーカスして受け取るようにしています。


プラスの翻訳をするために必要なこと

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相手の本心が分からない、プラスにもマイナスにも受け取れる発言をされることって、よくありませんか?

そのときは、「プラス」にフォーカスすることが大事だと思います。でも、この「プラス」にフォーカスすることって、いきなりは難しいのかもしれません。ベースが必要な気もします。

わたしが当時を振り返って、
プラスの翻訳ができたのは、


・自分の弱点やできないことを認識していた
・それはなくてもいい、と割り切っていた
・自分にないものより、あるものを伸ばそうと思っていた

ということが、
ベースにあったからだと思います。

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例えば「その場を盛り上げるトーク力」というのは、わたしにはありません。

初対面の人や、関係の浅い人、いや、仲のいい人とでも、「その場を盛り上げるトーク力」というのは、皆無に等しいです。

ですので、初対面でもその場を盛り上げてしまう人をみると、ものすごく「いいな~」と思います。

でも、わたしにはないからしょうがない、と開き直っています。


そして、

「ないもの伸ばすより、自然にできること、
あるモノ伸ばした方がいいっしょ。」

と考えています。

開き直るって、あまりいいことではないこと、と捉えられることが多いのではないかなと思います。そりゃ、仕事とかでなんでも、わたしはそれが向いていないから、努力する必要はない、という考えになってしまうと、話は違います。でも、必要なときもあると思うのです。

なにかのヒントになったら嬉しいです。

* May(コーチ・カウンセラーのたまご。) *
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普段はIT企業ではたらく35歳。30代で離婚。その後、結婚前提の同棲もするが、「自分の人生をちゃんと生きよう」と自ら別れを選ぶ。結婚・出産への執着をすべて手放せた今、人生を最高にワクワク生きている。
自己肯定感に関する数々の本の著者でもある根本裕幸カウンセラーに師事。


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