見出し画像

働きたくない私の明日に向けた対処法

やっぱり働きたくないでござる・・・!!

<これまでのあらすじ>
独身時代から働くのが苦手であったが一念発起、結婚・出産後10年のブランクを得て販売のパートを始めたおおいえ。
タイムカードを押したら時給が入る素晴らしいシステムの恩恵を受け、日々の業務をこなす事だけに専念しそれなりに3年近く続けていたが、同じ子育て中主婦のバイタリティー溢れる人材が入社し状況が一変。熱意を持って次々とハードルをクリアしていく彼女の眩しさに目を晦ませ逃げるように退職した。(『閉じた人間が理解しようとしてる『フリ』をしていた話』 参照)

その後9ヶ月無職を続け引きこもってオタク生活を満喫するも、あまりに家族以外と顔を合わさない生活が続いたためか、数少ない長い付き合いの人間に依存しかかっている事に気づく。危機感を感じたのと、オタク生活を続ける軍資金も尽きてきたのもあり再び働きに出る決心をする。(『人への関心が薄い自分が他人への依存に気付いた話』 参照)

メンタル弱々、意思ブレブレ女の行く末は如何に?

■ 四十路の就活 ■
前職で経験した接客で、お客様の前で機転を利かせて対応するのが自分には難しいと感じていたこともありデスクワークを希望した。
が、40歳を過ぎて事務職に就くのは難しく、応募すれどもすれども書類選考で落ちるを繰り返しているうちに焦ってしまい、もうこんな何の取り柄も資格も伸びしろもない自分を雇ってくれる所はないんじゃないか、いや近々で接客業をしていた経験を押し出して店舗の求人に応募する方が受かる確率が上がるんじゃないかと、ダメ元で出した大手チェーン店舗の接客に応募すると受かってしまった。
接客が合わないと自分で気づいているのにもかかわらず、である。
焦るって、やっぱりいけない。
ただ、自分の神経が参らないように夕方まで働いていた前職より勤務時間を短く、午後に入ればすぐ終わるようにした。
せめてもの防衛策である。

■ 2ヶ月働いてみて ■
売り場の掃除やお客様への挨拶などは前職の貯金でなんとかなった。
むしろ前職も接客より掃除や備品の補充を積極的にやっていたので好きな範疇である。人と話さず黙々できる。
このまま売り場メンテナンスだけでいきたかったのだが、やはり接客は付いてきた。
前職は平日6人勤務の規模だったが今回は大型店であり、何をするにもシステムがしっかり決まっておりマニュアルもその分多い。覚える事が格段に増えた。
今思うとなぜ慣れた前職を辞めてしまったのか後悔する時もあるが、あれはあれで結局居場所がなくなっていく感じがまた辛かった。
今は売り場の人数も多いのでどの人とどう接すればいいかまだ掴めていないが、シフトの入れ替わりが激しいので浅い付き合いでも気を使わなくていよさそうで安心できる。特定の個人と仲良くしなければならない焦りを感じなくても良さそうだ。寂しさはあるが、それは前職の人数が少ない時でも特に親しい人がおらず感じていたので、たぶん人数の問題ではなく私の性格の問題だと思う。

問題は、2ヶ月経ち新人に向けた歓迎ムードの魔法がそろそろ切れる点である。
入ったばかりは割と何をしても受容されるというか、掃除だけでも喜ばれたりしていたのだが、そろそろそんな訳もいかなくなってきた。
お会計までの接客が、お待たせせず問題なくスムーズにできなければならない。
そしてこれが私の接客が一番苦手な点である。

とにかく要領が悪く、確認できないと不安なので見直しと問い合わせばかりしてお待たせしてしまう。
2ヶ月では覚えきれない事も多く、勘違いでお伝えしている事もあり後の確認で発覚し信頼を失う。
もちろんまだ社員さんに確認してもらってからお会計への流れになるので、間違ったまま終わったことはない・・・と思うのだが、不安で不安でしょうがないのだ。
今日も手続きに時間がかかってお待たせしお叱りを受けた。かなり落ち込み残基が減っているが私のメンタルの問題はお客様には関係のないことだ。
お客様もそうだが、もともとうっかりしたミスも多いため社員さんやパートの先輩方に注意を受けるのも多い。店舗はまずお客様も待たせてはいけないので展開が早く、なかなか付いていけない。
どんくさい自分には向いていない職種だと改めて感じる。

■ 弱音ばかりでもしょうがないので ■
私の旦那は他人の愚痴や弱音を許さない主義なので話すわけにもいかず毎日悶々としている。
ゆえにフラストレーションかかなり溜まっているのだが、そんな悶々とした愚痴ばかりを読んで下さっている方に押し付けるだけも申し訳ないので、なるべくストレスを持ち越さない対処法を自分なりに考えてみた。

・反芻しない
失敗したことを2度と繰り返さないように帰り道もご飯の時も寝る前も、失敗した場面を何度も反芻するのだが、その度に辛かった気持ちも思い出してしまうのでどんどん落ち込んで死にたくなる。反芻しても失敗を取り戻せる訳なく、新たに挑戦する気持ちも削がれてしまうので、対処法を決めたらもう思い出さない。

・いい子に見られても時給は変わらない
子供の頃から外面を繕うというか、とにかく身内から可愛がられようと媚びる所がある。同じお客様とは2度以上会うかわからないが内部の人とは日々接触するので、社員さんや先輩パートさんに注意される方が落ち込みが激しかったりする。
だが、今大事なのは内輪でお体裁を保つことでなく、店舗の営業がスムーズに回ることなので、”悪く思われた”と不安になって心が折れたり、不確かな仕事で成果を出そうとするなどもっての外だ。注意されるのは、間違いや知らなかった事を知れるチャンスだと割り切ろう。
注意してもらえるうちが花だ。責められてるのではなく守られているのである。

・これが今日のせいいっぱい
冷静に考えればまだ入社2ヶ月目である。出来ないことが多くて当然だ。
noteを読んでいる層には少ないかもしれないが、私は労働やお金に関してめちゃめちゃ意識が低い。が、目の前の仕事はいい加減に済まそうとは思っていない。お客様に気持ちよく買い物して頂けるよう、成果はどうあれ真面目に取り組んでいる。
今持てる力では、今日はこれでせいいっぱいだったのだ。今日できたことに目を向けよう。

■ とりあえず半年 ■
自転車で出勤しているのだが、騒音の多い高架下ではつい「あああああ~!!」と声を出してしまう。
「この仕事に就きたかった!」という意志がないせいだろう、失敗すると闘志を燃やすどころかヘコむ一方で毎朝プレッシャーで肩が重い。
熱意を持って動く場所を見つけようと退職し、特にやりたい仕事も見つけられないまま流れに流されまた同じ職種に戻るという、一体何がしたいのかわからない顛末になった。やれやれ。

ただ店舗や接客に対して経験ができたからだろうか、「こういう所は同じだな」とか「ここはこう違うのか」など比較して興味を持てる部分ができた。
できることが増えればもしかして、やりがいを感じられるかもしれない。
結局前職と同じように、周りと比較して居場所をなくした気になり逃げ出すかもしれない。
たぶん今すぐにはわからない。永遠に続くと思ったら苦しくなるのでせめて半年、様子をみたい。

本当に自分はヘタレてるなー・・・と我ながら情けなくなりつつ、長く働きながら自力で生活されている方、我が旦那のように家族を支える責務を負って日々働いていらっしゃる方に対して尊敬しかない。
弱々で甘々な自分が生きていける境遇には感謝しかない。ありがとう旦那よ。