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映画「ちょっと思い出しただけ」感想

「愛がなんだ」「劇場」に並ぶ鬱映画を観た。

ここでいう鬱映画というのは、映画を見終わったあとにどうしようもない気持ちになる映画。

ストーリーは、主人公の男性の誕生日の一日だけを一年ずつ遡り、カップルの終わりから始まりまでを描いている。

2人の身に起こることは何でもない、普通の若いカップルにありがちな喧嘩だったりする。

映画の最後、主人公の女性は過去の恋愛を思い出して「そんなこともあったよな」というような感慨に耽る。

二十数年生きていれば、恋愛の2つや3つしてきている。こんなふうに、もう思い出になってしまった恋愛を振り返ることも少なくない。

あの時別れなかったら、あの時違う道を選んでいたらどうなっていたんだろうと妄想しては、これで正しかったんだろうかと今を思う。

でもそれでいいんだと思わせてくれる映画だった。ベッドの下にしまいこんでいる箱の中から2016年や2019年のインデックスを探して、そんなこともあったと物思いに耽るのもたまには悪くない。

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