見出し画像

新社会人に知ってほしい10のルール。

4月から社会に巣立っていく新社会人のみなさんに、社会人先輩の立場として「新社会人に知っておいてほしい10のルール」としてnoteに書きとめておきます。
人も会社も千差万別。それでも、多くのことは共通するように思うのです。
なるべく簡単に、短い文字数でまとめるようにしました。

1. 結果ではなく過程を共有しよう。
過程(プロセス)を仲間や上司と共有することはとても大切です。あなたの中で一人悩んで試行錯誤したアウトプットは、仲間や上司にとっては他人事、簡単にちゃぶ台返しできます。プロセスを共有し、仲間や上司の関与度を上げれば、「多数にとっての自分ごと」になり、そうやすやすとひっくり返せなくなります。過程を相談することは自分の味方をつくることです。

画像1

2. 1日の限界量を知ろう。
考えれば考えるほどアイデアが出ないことがあります。アイデアには熟考の後の「あたため工程」が必要だからです。カレーを冷やして一晩寝かせると味がまとまっているでしょう。今日の思考は睡眠によって自動的に整理されます。1日に人間が判断できる件数は決まっています。仕事効率が良い人の多くは、睡眠の効果をよく知っています。

画像2

3. 心の中でマウントをとろう。
大きな会社ほど「なんでこんなポンコツなのに偉い立場なんだろう?」って思う人が見つかります。そんなとき、歯向かったり陰口を叩くのではなく、「将来この人よりはきっと良い仕事ができるぞ」と自分の心の中だけでマウントを取りましょう。本当はその人はあなたの見えないところで偉業を成し遂げていたり、もしくは本当にただのポンコツかもしれません。いずれにせよ、自分が前に進む材料にすれば良いだけです。

画像3

4. 給与明細を研究しよう。
初任給の「額面」と「手取り」の差がなぜ生まれているのか、差し引かれている項目を観察して、ネットで調べてみましょう。社会保険、厚生年金、雇用保険、源泉所得税、住民税、この5つがどのように計算されて、自分にとって、社会にとってどのような意味を持つのかを知ると、あなたのとりまく社会が、ぐぐーんと広がって見えてきます。

画像4

5. 上空から自分を見てみよう。
自分がやるように言われた小さな仕事は、全体の大きな仕事の中でどんな役割をするのかを考えてみましょう。一つの仕事から大きな仕組みや構造を観察するのです。自分が作業する姿を、空からもう一人の自分の立場で俯瞰して想像すると、なぜそのようにやるのか、次にどうすればよいのかが少しずつわかってきます。

画像5

6. 注意は行動の修正、あなた自身への否定じゃない。
上司から注意されたり叱られてしまっても、それは「次回の行動を適正にするため」の修正作業であって、あなた自身の存在を否定するものではありません。適正な注意は、過去を責めるのではなく、次回の行動を改善できるものでなければいけません。もし上司の叱り方が感情をただ吐くようなものだったら、「この人は叱ることによって感情を吐露したいんだな。」くらいに少し冷めた目で見てもよいでしょう。

画像6

7. 最後の責任をとるのは会社。
会社員としての勤務中は、第一に会社の利益につながることを考えて行うべきです。しかし、あなたが会社員である限り、取引先などに対しては、責任を取るのはあなたではなく会社です。あなたの責任は社外的にはなく、社内的にも非常に小さく限定されたものです。新人の失敗を織り込んでいない会社はありません。必要以上にびくびくせずに行動しましょう。

画像7

8. 美しい社会の歯車になろう。
社会はさまざまな職能によって行われるリレーです。一人一人は小さなピースでも組み合わせられることで、大きく社会が動いていきます。けして珍しい形や大きい歯車である必要はありません。必要な場所にぴったりはまる美しい社会の歯車でいられること、それはあなたが誰かに必要とされ、誰かに付加価値を与えている証です。

画像8

9. 好きなものは捨てない。
あなたが学生時代までに集めた好きなものごとは、ときには思ってもみない形で将来に接続されます。今があなたの「好き」に対してアウェイだったり無関係な業界・環境だったとしても、あなたのその宝物はそっと箱にしまってときどき磨いてあげてください。それらが武器となるのは、すっかりそんなことを忘れた頃かもしれません。

画像9

10. 楽しい人についていこう。
周りの先輩を見ると、同じ仕事でも楽しそうに仕事をしている人がいます。その人は仕事を面白くする能力がある人です。そんなときはその人をお手本にしたり、秘訣を聞いてみたりしてください。楽しいことと、真面目なことは両立します。そしてそれはちょっとした意識のスイッチを入れる毎日の積み重ねによって、ほとんどの人が実現することができます。

画像10

これで僕の考えた「新社会人に知ってほしい10のルール。」はおしまいです。

サラリーマンは「報酬が給与である」ということを指す言葉にすぎません。
あなたが社会で担う役割は「サラリーマン」ではありません。

仕事は工夫することでもっと楽しくできます。
楽しく前に進もうとする人に、社会は意外と暖かいです。

あなたが、4月からも新しい場所でいきいきと活動できますように。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?