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アダルトチルドレンの子育て

生きづらさを抱えている方の中で、結婚や子育てなどの大きな生活環境の変化によって違和感があふれ出て、自分がアダルトチルドレンではないかという疑問を持ち自覚される方が多いようです。

結婚して配偶者の源家族と濃い付き合いが増えることで、自分の抑え込んできた違和感が吹き出したり

子どもが産まれれば、子どもの自我が芽生えて育児が思う様にならなくなり、幼少期のフラッシュバックの嵐にあったりと

自分の大変さ加減に気付かざるを得ない状況になります。

特に子どもの自我の芽生えは、それが当たり前であり成長の過程であり
一般的な感覚の持ち主であっても、子どもの自我には振り回され、そこに疲弊することもありますが、我慢がならないことの連続という程ではないかもしれません。

しかしアダルトチルドレンのママにとっては何気ない日常が、世界がひっくり返るほどの大事件の日々。

表面的には穏やかに見えるようでも、ママの脳内では色々なものと戦っていて、戦場にいるようなものなのです。

そして、これをやったら次はどうなってああなって…こうなったらどうしようと、将棋士のように常に10手先まで考えています。
ほぼ役にたたないんですけどね。

この繰り返しで心身ともに疲弊して負荷は溜まり、吐き出し方もわからず溜め込んだあげくに爆発をすることも。
その矛先は家族にいくことが多いです。
配偶者かお子さんです。

ママの八つ当たりを受け、心の縛りを受け、それでも親が大好きな子どもは親の笑顔を見たくて懸命に親の意思に沿うような言動をとります。

あらわし方は子どもによって色々なので、中には反発することで表現する子もいますが、ここでは一例として書いています。


そして子どもは自我を心の中に封印し、自分というものを見失っていきます。

どんな虐待を受けても、親をかばうという話を見聞きします。
それは私自身もそうであり、我が子の健気さを見ても感じるものです。

親は子どもが自分を裏切らない(裏切らせない)という絶対的自信があり、そこに甘んじて子育てをします。

いや自分はそんなことはしないと思う方もいるでしょう。それはそれで良いことですし、世代間連鎖の被害も少なくてすむことですね。

ただ多くの場合は無意識で行われており、親自身も自分のしていることが子どもにどのような影響を与えているかがわからない方が多いと思われます。

わからないと言えど、何故か辛い、息苦しい、知らぬまに涙がでてくる。

なにかかおかしいとは思いながらどうにもならないのです。

最近は、毒親や親ガチャという言葉も出てきてもしかしたら自分はこれてに当てはまるのではないか…そのようにして、気付き始める方や

発達障害やうつ病などの診断を受けて、本やネット検索などで、自分の生きづらさの理由を解いていこうという方が

増えているように思います。
私自身もそのひとりです。

アダルトチルドレンにとって子育ては拷問のような辛さだと私は思っています。

しかしながら、皮肉にもそこが自分を知り苦しみを溶いていくきっかけにもなりうるのです。


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