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アダルトチルドレンのパニック

辛く受け入れがたい出来事が起きた時、それを避ける選択肢がなかったとしたら、自分の心を殺して受け入れるしかありません。

自分の心を納得させるために気持ちを誤魔化して受け入れようと
物事の受け取りを捻じ曲げたり、時には記憶を喪失したりしながら。

私達アダルトチルドレンは、日々そのようなことの連続であったとも言えます。

心を誤魔化して、いくら自分では大丈夫だと思っていても、封鎖した気持ちは心の中に残り続けます。

それらが、同じ感情になるようなシチュエーションが訪れた時、過去から来た感情が津波の様に目の前に現れて心を揺るがすことがパニックだと私は認識しています。


過去の感情が目の前にあらわれて動揺して時が止まったようになる。
しかし感情は嵐の様に心の中でうごめいて自分では忘れてしまっている出来事なのに、気持ちだけが自分自身に向けて主張してきます。

無かったことなどにするものか…!と。

見た目は何事もないように見えるかもしれませんし、本人も頭が真っ白になってしまったりしますが、内面は過去に意識が飛んだりとぐるぐるとうごめいています。

これの最たるものがトラウマであり
大きすぎる心の傷はトラウマだと気づけません。

よく

これトラウマになってるの

というセリフを見聞きしますが
トラウマだと認識していること以外にもトラウマは日常の中に存在します。

そしてそれらはパニックという形であらわれます。

やっかいなのは、重なるシチュエーションは目の前の出来事じゃなく、感情の動きのため気づきにくいということです。

心の動きの流れが過去と同じ状況になった時、それらは発動します。
そのため、自分を向き合うことをしていかなければいつまでも心に残り続けます。

時が解決するものでもなく、歳を重ねても自分でも気づかないまま心に持ち続けます。

私達アダルトチルドレンが持つパニックは、過去を解き明かしてその時の感情を取り戻してこそ、自分の一部として受け入れられるようになってきます。

注意したいのは、過去の出来事を思い出すことで良しとしてしまうこと。
終わりにするのはもったいないです。
そこからが始まりで

自分がどう感じたか、どう思ったか
繰り返し表現することです。時には苦しくなりますが、話せば話すほど心の奥から本当の叫びが出てくるようになります。

そのために、その時に適した聴き手となり話を引き出す力のある専門家との対話が必要になってきます。


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