見出し画像

東京タワーと恋の終わり

ドラマ「東京タワー」が終わった。
なんだかなと思いながらも、結局最終回まで観てしまった。

大人の女たちは、傷つくのを恐れて、別れを選んだ。

歳の差の恋に落ち、あんなに求めあっていた2人が、本当にお別れできるものなのか。

別れたほうがいい。
そんなのわかっていても会いたくなるもの。
それが人間の弱さ。

彼の未来を邪魔したくない。
それは本心なんだけど。

ドラマの主人公は医大生なのに、中退して就職しようとまで考えていた。

恋に夢中の間は良くても、いつか熱が冷めて、その選択を後悔する時がくるかもしれない。

彼の未来を変えてしまう。
そんなことあってはいけない。

保護者になりたいわけじゃない。
恋をしていたいだけ。

でも別れの理由はそれだけじゃない。

別れを選んだ年上女性の気持ち、なんとなく理解できる気がした。

好きな気持ちは長続きしない。
どんなに好きでも。
そんな悲しい現実を認めるしかないことを知っている。

いつかきっと、彼も他の女性を好きになる時がくる。

その相手はきっと、自分よりもずっとずっと若い女性。

その時、どれだけ自分が傷つくのか想像できる。

目の前の恋に盲目になれるほど、若くはない。

それなら、彼にとって一生忘れられない女になりたい。
思い出は劣化しない。
いつまでも美しい。

その為には、愛おしい時に別れる必要がある。

だから、好きなのにサヨナラを選んだ。

でもだからといって、夫とは暮らせない。

彼に出会ったことで、もうそこには愛がないと気づいてしまったから。

いい歳をして、一人になるのは寂しい。

恋愛と結婚は違う。
好きじゃないと一緒にいたくないなんて、大人気ないと言われても。

自分の心に素直にわがままに生きるということは、時に孤独になることを覚悟することなのかもしれない。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?