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【片耳難聴ブロガー なんち#02】配慮が必要なら使える制度をフル活用しよう。

こんにちは。小野寺です。

このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。

それでは、片耳難聴ブロガー なんちさんの
続きをどうぞ!(前回はコチラ

■学校生活のアドバイスはある?


――― 片耳が聞こえなくて悩んでいる中学生にアドバイスができるとしたらなにを伝えますか。


中学生となると学校生活がすごく大事だと
思うので、まず勉強に関する話をしますね。

たとえば英語のリスニングテストのとき、
英語と一緒に雑音が入って来てしまうので、

不利な状況になることがあります。



そこで知っておきたいのが、申し出れば
配慮をしてもらえる場合があることです。

入学試験やTOEICなどの検定で
配慮が必要な場合は、

お医者さんの診断書など
必要な書類を提出することで

座る席や試験の受け方を
配慮してくれることがあります。

これは障がい者手帳の有無は関係ないので、
使える制度はフル活用しましょう。

中学生だと自分一人で調べたり
申請するのは大変だと思うので、

保護者の方に協力をお願いすると
良いと思います。

試験以外にも、学校生活において
配慮を求められることが他にもあるので、

その辺りは「きこいろ」さんで
わかりやすく整理されているので

ぜひ参考にしてみてください。


――― 学校生活でいうと、友だち付き合いも重要なトピックスですよね。


そうなんですよね。

片耳難聴あるあるとして、
「自分に嘘をつくのがつらい」
というのがあります。


話がよく聞き取れなくて
聞き返すのに躊躇する場面だと、

会話についていけなくなることが
よく起きるんですけども、

そこで聞こえているふりをして
相槌をついたり、愛想笑いをしたり、

そうやってやり過ごすことが
じわじわと本人の負担になってくるんです。

精神的に追い込まれてしまわないよう、
周りの人に協力を求めて欲しいですし、

また周りの人たちも言いやすい雰囲気を
つくって欲しいなと思います。


■どうして家族にわかってもらえないの?


――― 中学生となると、家族の理解が大事なってきますよね。


いまって「新生児スクリーニング」で
すぐに先天性の難聴がわかりますよね。

そこでお医者さんから
「片耳が聞こえるので大丈夫です」
と説明されたとします。

そうすると、その言葉をそのまま受け取って
親御さんがまったく気にしないことが
あるんですね。

これは本当によく相談を受けるんですけど、
最初にお医者さんから言われたその一言が、

子どもが思春期を迎えるころにも
そのまま残っているせいで

「親に悩みをわかってもらえない」
「軽く見られてつらい」
という声が多いんです。

僕自身もそうでした。


――― スタート地点から認識が変わらないことが問題点の一つかも知れませんね。


もちろん、生まれたばかりの子どもに
障がいがあると知らされる

その親御さんの気持ちに
寄り添うことは大事なことです。

しかもそれを詳しく知ったところで、
正直できることが少ないのも事実ですし、

本人が受け入れて生きていくしかないのは
その通りなので難しいところですが、

それでも片耳難聴を初めて知るその時から
親には正しく理解をしてもらいたいのが、

当事者としての意見になります。


(続きは明日公開!お楽しみに!)


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