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【さーや #02】難聴や難病の当事者だからこそできることを見つける。

こんにちは。小野寺です。

このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。

それでは、さーやさんの続きをどうぞ!(前回はコチラ

■片耳難聴の人の難病ってなに?


――― 片耳が聴こえないと分かったのはいつ頃ですか。


小学校の入学検診でわかりました。

右耳が80dBでほぼ聞こえなくて、
左耳が20dBで少し聞くのが
難しいときもあるぐらいです。

実は私、ちょうど一年前の6月に
「遅発性内リンパ水腫
 (ちはつせいないりんぱすいしゅ)」
という病気を発症したんですね。

全国に4,000~5,000人しかいない難病で、
片耳難聴の人がかかる病気なんです。

しかも、普通は聴こえない方の耳に
発症することがほとんどなんですけど、

私の場合は聴こえる方の耳に
発症するというレアケースで。

ですから、めまいの症状に加えて、
聴力低下もセットになっています。


――― つまり、聴こえる方の耳も聴こえなくなっていくということですか。


お医者さんいわく、10年後には
両耳難聴になる可能性があるそうです。

それを知ったときはやっぱりショックで、
しばらく立ち直れなくて。

でも当時、まだ付き合って一ヶ月しか
経っていない彼に話をしたら、

「たぶん、さーやのこの状況って
 なにかできるタイミングだよね」

って言ってくれたんです。

10年後には聴こえなくなるかも知れない
って、すごい怖いじゃないですか。

その恐怖心を原動力に変えられたら、
なんでもできるんじゃないかって。

時間は限られているって実感できたのは、
すごいチャンスだと思えたんです。

難病のおかげでそれに気づけたし、
いまの私には新しい夢もできました。


■どんな夢があるの?


――― 難病にかかって見つけた夢とはなんでしょうか。


ひとつは、まだ一般的には知られていない
この片耳難聴を広めることです。

そのためにradiotalkというアプリで
「オーロラソースラジオ」という
ラジオDJをしています。


彼と一緒に会話する形式で
耳のことを中心に伝えています。

ちなみに私は吃音症もあるので、
どもりまくるラジオDJなんです(笑)

それ自体が、「どもっていても喋って良い」
というメッセージになったら嬉しいです。


――― 素敵だと思います。それが一つ目の夢ですね。


はい、もう一つやりたいことがあって、
障がいを持つ子の保護者をケアする
認定心理士になりたいです。

来年の春から大学に通うことを決めて、
働きながら心理学を学ぼうと思っています。

難聴や難病の当事者だからこそできることを
見つけて行きたいですね。

時間に限りはあるけど
チャンスは無限にあるはずなので、

ちょっと人よりも駆け足で
生きていきたいと思っています。


(続きは明日公開!お楽しみに!)


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