見出し画像

【さーや #01】自分自身が教科書になれるのは、ひとつの武器かなと思います。

こんにちは。小野寺です。

このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。

今回はさーやさんにお話を伺いました。

それでは、さーやさんの
インタビューをどうぞ!

■接客の仕事はできる?


――― いまのお仕事を伺えますか。


いまは大手のホテルで
サービスの仕事をしています。

高校生の頃にハンバーグが好きすぎて
ハンバーグ屋さんで働いていたのですが、

そこで接客の仕事も好きになって、もっと
学ぶためにホテルの専門学校に進みました。

ハンバーグ屋さんでの接客仕事は
店内がガヤガヤして聴こえにくいので

迷惑をかけないか心配だったんですけど、
幸いトラブルはありませんでした。


――― 接客の仕事でうまくいかなかった経験はありますか。


一度、料亭に就職したのですが、
そこはインカムが必須のお店だったので

片耳がふさがっちゃったときは
ちょっと難しかったですね。

それでいまは、専門学校の頃にも働いていた
ホテルでお世話になっています。

ホテルだとサービスの質を
より高く求められるんですけど、

だからこそ、この片耳難聴は
むしろ武器になっていると感じます。


■片耳難聴のメリットって?


――― 片耳難聴が武器になるというのは、どういうことでしょうか。


ハンディキャップを持っている方への
接し方が変わるということです。

私は片耳難聴なので、耳が不自由な方を
すぐに察知できますし、

そのお客様がどんな配慮を必要としているか
身をもって知っているわけですよね。

そしてこのスキルは私だけの話ではなく、
職場の仲間にも波及していくんです。

実際に職場の方から、

「あなたと一緒に働いているおかげで、
 耳が不自由なお客様がいらっしゃると
 すぐにピンとくる。

 いろんなハンディキャップを持つ方が
 いるけれど、そういう方々に接する
 気持ちのハードルがすごく下がった。」

と言われました。

実際、私も一緒に働かせてもらって
皆さんがそうなっていくのを肌で感じます。

自分自身が教科書になれるのは、
ひとつの武器かなと思います。


――― そうやって周りの人にも武器を与えられているのですね。


そうありたいと思っています。

これはハンディキャップだけの話ではなく、
お客様が困っていること、求めていることを

すぐに察知してサービス提供をすることは、
接客の仕事全般において大切ですよね。

「障がい者」を敬遠する方は
いらっしゃると思うんですが、

むしろどんどん接した方が
自分のためにもなると思うので、

私も当事者として周りに良い影響を
与えられるように動いていきたいです。


(続きは明日公開!お楽しみに!)


↓「片耳が聞こえない十五の君へ」のSNSを今すぐフォロー!


▼インタビューにご協力をいただける社会人を募集しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?