【クリエイティブディレクターの堤藤成 #03】「片耳難聴が武器をつくる」と信じて進む。

こんにちは。小野寺です。

このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。

クリエイティブディレクター(※)堤藤成さん
の続きをどうぞ！（前回はこちら）

※広告をつくる上でコンセプトを決めて、
　制作の指揮を執る人のことです。

■片耳が聞こえない十五の君へ

――― 最後に、片耳難聴で悩んでいる中学生に向けたメッセージをお願いします。

私は右耳小耳症で、右耳難聴ですが、
これは「ハンデじゃない」っていう風に
捉えた方が良いと思っています。

「いつも左耳だけで聴いている自分は、
　きっと右脳が鍛えられているから、
　広告づくりに向いているはず！」

という、当時中学生だった自分の思い込みが
クリエイティブディレクターの道を進む
きっかけになりました。

逆に、もし右耳だけ聴こえるならば、
左脳的な論理的思考が求められる職種、

コンサルタントとかプログラマーとか、
そういう道を考えても良いかも知れません。

実際に右脳なり左脳なりが鍛えるかは、
正直私にもわかりません（笑）

ただ私はそう信じて振り切ったので、
それが自分には良かったと思います。

――― その信じる力が背中を押してくれたのですね。

よく人間の体って、補完するように
できていると言うじゃないですか。

生まれつき目が見えない人は
聴力が鋭くなる、というような。

片耳が聴こえないことを補完しようと
他の能力が強化されて、

結果としてそれが武器になるのは
不思議じゃないと思うんです。

片耳難聴で不便なことに目を向ければ、
たしかにいまでもあります。

とっさに右から話しかけられて、
すぐに反応ができないとか。

でもそれで関係性が崩れる人であれば、
それまでの相手だったということなので、
つながる必要がないのかも知れません。

あくまでも強みの部分、プラスの部分に
目を向けて、それをどう活かすか
考え続けられると良いと思います。

（これでインタビューはおしまいです。ありがとうございました！）

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