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昨日、市長が亡くなった

昨日、市長が亡くなった。今日、私は市長にインタビューをするはずだった。でも、突然亡くなられてしまった。

私は市長にお会いしたことはなく、今回のインタビューに向けてここ数日準備をしていた。茅ヶ崎の中長期計画が書かれた総合計画を読み込んだり、数ページだけ市長が載っているむかしの本を買って、その部分だけ何度も読んだ。

メディアに映る市長は大体笑顔だった。見た感じのフォルムもなんとなく丸っこい。だからきっとほのぼのとした方なんだろうと想像していた。でも選挙後の記者とのやりとりが動画に残っていて、そこには切れ味鋭く戦う市長の姿があった。

調べてみると、市長は無敗の人だった。茅ヶ崎市議2期連続当選、神奈川県議2期連続当選。茅ヶ崎市長4期連続当選。若いうちから、カネやカンバンに頼ることなく、地道な努力と工夫で勝ち進んできた人だったようだ。

知れば知るほど市長に会うのが楽しみだった。あとは準備したものを整理するだけ、という前日の朝、訃報が届いた。ずっと心がザワザワしていた。会ったこともない人が亡くなって、こんな気持ちになる自分が不思議だった。

様々な人が記事やSNSを通じてコメントを寄せていた。全員ではないが、大抵は「何度かお目にかかったことがある」程度の人たちのように見えた。会ったこともない私に言う資格はないのだが、正直なんだかな、という気持ちでタイムラインを見ていた。

インタビューをするはずだった今日(あ、日付変わっちゃった)、私は市長と懇意にしていた方とのインタビューを予定していた。時間になってお話を伺うと、時折すごく悲しそうな顔をしていた。市長と語った夢の話も聞かせてくれた。彼は市長の戦友だった。

その話を聞いて、ようやく私の心のザワザワは収まった。市長とは直接お話をする機会を失ってしまったけれど、その出来事が今日のインタビューに大きな影響を与えてくれた。市長の戦友とのインタビューは、すごく良い時間だった。

ただ一つ問題なのは、市長の戦友の話は破天荒過ぎて8割ぐらい書けない内容だった。いやそれで良いんだけど、今日は間違いなくそれで良かったんだけど、インタビューとしては良くない。まあでも良かった。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

※本noteは下記tweetのリライトです


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