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【医療ソーシャルワーカーのおささま #01】耳の手術をきっかけに、人の役に立ちたくて医療ソーシャルワーカーになった。

こんにちは。小野寺です。

このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。

今回は「医療ソーシャルワーカー」の
「おささま」さんにお話を伺いました。

それでは、インタビューをどうぞ!

■難聴のきっかけはなに?


――― まずは耳のことについて伺えますか。


私の場合、まず右耳が完全に聴こえなくて、
次に左耳は50~60dB、つまり補聴器が
なければほとんど聴こえません。

私が難聴になった原因は、
「真珠腫性中耳炎」という病気でした。

最初は右耳で、10歳と12歳と18歳のときに
病気にかかり手術も受けました。

結果として右耳は小学生のうちに
完全に聴力を失いました。

そして、左耳も15歳で同じ病気にかかり、
こちらも手術を受けました。


――― つまり、聴こえる方の耳に手術をされたのですね。


そうですね、その時はすごく不安で、
「両耳とも聴こえなくなったらどうしよう」
と思っていました。

いま思えば、その手術はもう
やらざるを得なかったんですけど、

手術が怖かった私はどうしても
決断ができませんでした。

そこでお医者さんから

「いま左耳の手術をすれば、
 聴力は残せるかもしれない。
 もちろんリスクはあるけど、
 一緒に頑張ってみない?」

って言われたんですね。

そのとき、そうか、手術をするのは
お医者さんにとってもリスクで、

それでも前向きに励ましてくれて
いるんだと気づかされたんです。

もちろん手術の怖さがなくなったわけでは
ないんですけど、その言葉のおかげで
手術を受ける決心がつきました。

耳の手術をきっかけに、私も自分と
同じように病気でつらい思いを
している人の役に立ちたかったので、

「医療ソーシャルワーカー」という
仕事を選びました。


■難聴は仕事に影響する?


――― 医療ソーシャルワーカーとはどんなお仕事ですか。


たとえば大きな怪我や病気をしたとき、
働けなくなったとしたとしますよね。

そうすると当然、収入がなくなるので
生活に困ることになります。

そういうとき、傷病手当とか、
場合によっては障害者手帳とか、

その方に適用できる社会保障制度や
お役立ち情報を案内します。

今後どんな生活をしたいかを話し合って、
それを出来る限り実現できるよう

しっかりサポートをするのが、
「医療ソーシャルワーカー」です。


――― そのお仕事をされる上で、片耳難聴が大変なことはありますか。


音の方向がわからないとか
声をかけられても気づかないとか、

そういう片耳難聴あるあるは
それなりに仕事中も不便ですよね。

とくに集団講習のような大人数が集まって
マイクを使うような場は苦手です。

ただこの仕事って高齢者と
接する機会がそもそも多いので、

耳が遠い人がいることに
慣れている人が多いんです。

私のような難聴者がいたときに、
どう対応をすれば良いのか分かっている
人が多いのは助かっていますね。

ですから、すごく私としては
ありがたい環境だと思っています。


(続きは明日公開!お楽しみに!)


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