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【聴覚支援学校の榊原 宏章 #02】手話のおかげで、コミュニケーションの楽しさに気づけた。

こんにちは。小野寺です。

このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。

聴覚支援学校の榊原宏章先生の
続きをどうぞ!(前回はコチラ

■どうして先生になりたいと思ったの?


――― 榊原先生は、なぜ聴覚支援学校の先生になろうと思われたのですか。


逆転の発想じゃないですけど、
大人になってから自分の片耳難聴を
活かせないかと思うようになりまして。

自分の中では障がいについて
「俺は特別なんや!」みたいな
変な考えはなかったんですけど、

せめて自分と似た境遇にある子どもたちの
役に立てたらすごく良いなと思ったんです。

それで、大人になってから聴覚支援学校の
教員を目指すようになりました。


――― 大人になってから目指すようになったのですね。


はい。聴覚支援学校について調べたら、
私の地元の大阪だと4つしかなかったんです。

これは採用のハードルが高そうだと思って
その後もいろいろ調べてわかったのが、

北海道には聴覚支援学校が
7つもあったんですよ。

その後、北海道の教員採用試験を受け合格し
6年間北海道の学校で働くことになりました。

そのうち3年間は聾学校(聴覚支援学校)の
教員として勤めることができたのです。

そして一昨年、地元の大阪の採用試験を
受け直して知的障がい支援学校の教員となり

今年から大阪で聴覚支援学校の
教員になることができました。


■聴覚支援学校ってどんなところ?


――― 聴覚支援学校について教えていただけますか。


聴覚支援学校は、基本的に両耳とも難聴で
障がい者手帳を持つ生徒が通っています。

学校で使う教科書や授業の時間割は
地域の学校と同じなんですけども、

授業中は手話や写真やスライドなど
視覚的な手法を多く用います。

ちなみに、聴覚支援学校には聾や難聴の
教員が多くいらっしゃるんですよ。


――― 榊原先生は大人になってから手話を身につけたのですか。


私が手話を学び始めたのは2014年なので、
手話歴は6年目、手話検定は準1級です。

手話を学んで思うのは、何歳からはじめても
本当に良いものだなということです。

音声に頼らないコミュニケーション方法を
身につけることによって、

本来コミュニケーションってこんなに
楽しいものなんだって気づかされました。

片耳難聴は聴くことに人一倍神経を使うので
コミュニケーションを苦痛に感じることも
少なくないんですけど、

手話だと周りの音を気にしなくても
意思疎通がきちんとできますよね。

ですから、手話を学ぶことは
ぜひいろんな方におすすめしたいですね。

聾や難聴の方が在籍している
地域の手話サークルに行けば、
生きた手話を学べますよ。

私には手話に関係する将来の夢があって、
いつか「手話通訳士」になりたいんです。

よくテレビで見る、会見のときに
隣で手話をしている人ですね。

片耳難聴だと聴くハンデはありますが、
そこをどうやって克服するか考えながら
やっていければ良いかなと思っています。


(続きは明日公開!お楽しみに!)

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