【片耳なんちょー キクチ#01】配慮がなくても大丈夫ですけど、してもらえると嬉しいですね。
こんにちは。小野寺です。
「片耳が聞こえない十五の君へ」の初回は、
「片耳なんちょー キクチ」さんのお話です。
もしかしたら、もう君はnoteやTwitter、
Instagramでキクチさんの漫画を
見たことがあるかも知れません。
↓キクチさんの漫画
もし君が片耳難聴について
他の人の話を知りたいなら、
キクチさんの漫画は面白いので
すごくおすすめです。
↓YouTube動画もあります
それでは、キクチさんのインタビューを
ご覧ください!
■どんな仕事をしているの?
――― まずは、キクチさんのお仕事を教えてください。
はい。私は20人ぐらいの会社で、
デザイナーをしております。
WEBサイトをつくったり、
紙のパンフレットをつくったり、
あとは二次元のデザインだけじゃなく
商品のパッケージもつくります。
――― デザインは、ひとりで黙々とつくるのでしょうか。
チームで協力してつくっていきます。
私の会社では、企業の方から
どんな悩みがあるのか?
どうしていきたいのか?
をしっかり聞いて、
「もっとこうしましょう」
「これならどうですか」
という感じでやりとりしながら、
企業さんのお悩みごとを
デザインで解決していくイメージです。
■仕事で不利に感じることは?
――― 片耳が聞こえなくて不利に感じることはありますか。
普段の仕事ではほぼ支障がないですね。
ちょっとだけあるとすれば、
新商品の発表会のような
大人数が集まるところで、
急に話しかけられて反応できなくて
あとでようやく気づいたとき
「やってしまった…」と思ったり、
カフェで打ち合わせをするときに
周りがざわざわしていると、
大事そうな部分が聞き取れないまま
会話が進んじゃうことはあります。
――― 片耳が聞こえないと、それはよくあるそうですね。
はい、あるあるですね。
ただ私の場合は仕事でそういう状況は
多くないので、あまり不利ではないです。
デザイナーとしては…たぶん…
その、悪い評価はいただいていない
と思いたいです(笑)
■同じ会社の人に言う?言わない?
――― 社内では同僚に片耳難聴だと知らせていますか。
もともとは言ってませんでした。
社長や人事には伝えましたが、それ以外は
言わなくても仕事に影響がなかったんです。
ただ私がNHKの「あさイチ」に出るとき、
仕事を休まないといけなかったので、
その時みんなにも知れ渡りました。
――― あの「あさイチ」に出るなんてすごいです。そのきっかけがなければ知らせる必要もなかったのですね。
そうですね。
ただその時からはたとえば会社の席替えで
「キクチさんはどの席だと聞きやすい?」
みたいな配慮をしてもらえるようになって、
配慮がなくても大丈夫ですけど、
してもらえると嬉しいですね。
――― 逆に知られて良くなかったことはありますか。
んー……ないですね。
知られて「えーー!?」って言われたり
傷つくことを言われたりもしないんですけど
「私、片耳聞こえなくてさー」って言うと
一瞬なにか空気の流れが変わる感じが
ちょっと嫌で。
だからまあ言わなくても良いかな
と思うことは多いですね。
(続きは明日公開!お楽しみに!)
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