僕らはこうして建築をスキになった【第一部】
こんにちは、ロンロ・ボナペティです。
noteで建築に関する記事を投稿しはじめて、早3か月が経過しました。
いつも読んでいただきありがとうございます。
おかげ様でフォロワー6000人を超え、フォロワーさんとツイッター上で意見交換できるなど、はじめたころには想定していなかったさまざまな楽しさが生まれています。
僕はnoteを通じて、「建築の面白さを伝えたい、スキになってほしい」と思って発信しているのですが、ふと「僕の記事を読んだ人は果たして建築をスキになるのだろうか?」と考えるようになりました。
なるべく僕自身の言葉で、建築の魅力を伝えられるよう努力していますが、そもそもいま建築をスキな人たちは、どんな理由でスキになったんだろう?
そんなことを考えていたときに、僕の疑問にひとつの答えを与えてくれたのが、こちらの投稿でした。
秋本さんは、建築を学んだり、仕事にしたりといった直接的な関わりのない、「一般人の建築ファン」の方です。
そんな秋本さんが、建築との出会いを書かれた記事を読んで、そうか、人それぞれ建築をスキになる理由は違うんだな、と当たり前のことに気づかされました。
僕自身は大学で建築学科に入学するまで、建築とは無縁の人生を歩んできたので、小学生のころから建築をスキだった人がいるんだというだけで結構驚いたわけです。
実は秋本さん、僕のある投稿を読んで、「ロンロさんと一緒に建築の記事を書いてみたい!」とコンタクトしていただいたのです。
専門知識のない秋本さんが建築について書くとき、どんな内容だったら建築関係者の人にも、そうでない人にも楽しんでもらえる記事になるかなぁ、と考えたときに、建築と出会ったきっかけを掘り下げてみるのは面白いかもしれない、と思ったんですね。
そのテーマを提案させていただいたときには、こんな具体的なエピソードが出てくるとは思いもよらなかったので、書かれたテキストを読んで「これは秋本さんに限らず、いろんな人がそれぞれのきっかけを書いたら面白いんじゃないか」そんな風に思いました。
人がどんなときに建築をスキになるのか、それがわかればどんなことを発信していけば良いか、その方向性も見えてくるのでは?
そう思ってまずは自分自身と向き合ってみて書いた記事がこちらになります。
かなり赤裸々に事実を書いてみたのですが、まとまりのない文章からはまだ自分の中でそのときの体験を消化しきれていない感じが出てしまっていますね。
それでも! こんな稚拙な投稿に反応していただいて、我も我もとさまざまな方が #建築をスキになった話 を書いてくださっているので、ご紹介していきたいと思います。
#平成最後の夏 の暑さにも負けない、建築へのアツい想いをぜひ読んでみてください!
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まずはこちら、高橋向生さんのエピソード。
高橋さんは現役の建築学生でありながら、設計課題や書籍から学んだことを日々noteでアウトプットされている方。
特にご自身が学内の設計課題で最優秀賞を獲得した経験から、どのような姿勢で課題と向きあえばよいのかをまとめた連載はとても読み応えがあります。
そんな高橋さん、やはり学生時代から頭角を表すような方は、小さいころに建築と出会っているのですね。
小学1年生のときの体験談はとても印象的なお話です。
こうして小さなころの記憶をさかのぼってみると、自分が本当にスキなことはなにか、大切にしたいことはなにかに改めて気づかされるかもしれません。
続いてヤマシタマサトシさんによるこちらの記事。
商品を購入する場としての店舗設計を、インテリアだけでなくトータルでデザインする「小さな町医者のようなデザイン事務所」を運営するヤマシタさん。
その原点は、学生時代のある先生との出会いにあったようです。
そこで出された課題とそれに対するヤマシタさんの応答は、いま読んでも新しさを感じるほど。
建物を設計するだけではない、建築を学ぶことの汎用性の高さを教えてくれるテキストです。
そしてもうひと方、竹鼻良文さん。
竹鼻さんは現在「プロデュース」「ラボラトリィ」「アート」の3分野で活動するデザイン事務所を主宰されています。
現在の活動のベースには建築を学んだ経験が活かされており、若手建築家の賞を受賞するなど建築界からも評価を受けています。
そんな竹鼻さんもやはり、学生時代のある体験が重要な転機となったそう。
せっかくなので竹鼻さんにバトンをつないだおふたりの紹介ツイートを掲載させていただきます。
ひとそれぞれ建築をスキになったきっかけも違えば、それを読んだ感想もまたそれぞれに異なるのもこの企画の面白さですね!
7/11追記 (本記事アップ後、すぐに便乗いただきました!)
続いて建築系出版社で編集者をされているFUKUKOZYさん。
ここまでご紹介させていただいたお三方とは違い、象徴的なエピソードではなく、建築を学びはじめてから出会ってきた書籍の数々を述懐していく記事となっています。
「無知の知」という言葉がありますが、建築を探求すればするほど、さらに知らないことが溢れてきて新しい本を手に取る。
そしてまた新たな知識を求めて次なる本を、というように、知的好奇心を読書を通じて貪欲に満たそうとしてきた学生時代の経験が、編集者というお仕事につながっているんですね。
7/14追記
7人目は、ふたつの建築事務所を主宰する建築家の久米岬さん。
小さな頃の原体験や、テレビからの影響。
建築に携わっている人でなくてもだれにでも心当たりがあるようなお話ですが、建築家になるまでのモチベーションはどこから生まれているのか。
昨今、好きなことを仕事にしよう、という機運が高まっています。
子供が興味をもったことを如何に伸ばして行くか、というヒントになるかもしれません。
中学生以降の続編を期待したいところですね。
7/14 追記
続いて建築家の夫をもつライターのAyさん。
ご自身の小さな頃の生活や、大人になってからハマっていたこと、そうしたバックボーンがあってこそ、ある建築と出会った時その魅力に気づくことができた。
運命的な出会いというのはきっとこういうもので、人との出会いも同じかもしれませんね。
とても心を打つ素敵な文章です。
7/20追記
続いて建築系の大学院生であるMAESHIBAYUYAさん。
あの世界的名建築を見て、「自分もこんな建築をつくってみたい」と思うあたり、なるべくして建築家になった、という感じがします。
僕自身が学生時代に建築を「つくる」経験をもてなかったことが、設計する側ではなくこうして編集の立場で建築に関わるようになった理由なんだろうな、と思っていました。
しかしこの記事を読んで、設計者になる人は根本的に考え方が違うんだなぁと納得してしまいました笑
MAESHIBAさんは、いまnoteで空き家改修プロジェクトのプロセスも投稿されています。
学生時代から建築の取り組みを発信していくことで得られるさまざまな気づきを、ぜひ継続的にアウトプットしていってほしいですね。
7/20追記
そして最後はたけうちさん。
僕も含めてみなさん、学生時代やさらにさかのぼって幼少期の象徴的なエピソードを書いてくださっているなか、たけうちさんはまた違った視点で書かれています。
人に読まれる文章を書こうと思ったとき、どうしてもわかりやすいストーリーや主張を書こうとしてしまいがちですが、それはきっと編集的な視点でまとめられた紙のメディアに親しんでいるからでしょう。
noteのようなプラットフォームで各々が好きなことを書く、という場合においては、無理やり何かを結論付けようとする必要はないのかもしれません。
感じたことをその通りに記していく、それが自分自身の思考の整理にもなるし、読む側にもいろんな思考のとっかかりを与えてくれるのではないか。
たけうちさんのさまざまな記事を読んでいると、そのような思考遊びの面白さを感じることができますし、その広がりを与えてくれた建築という文化の懐の深さにも改めて気づかされました。
建築をスキになった話は、建築に少しでも興味のある人は誰にでも語れる、けれどひとつとして同じものはない、すべてオリジナルなコンテンツなのだと思います。
第一部として10記事をまとめましたが、まだまだたくさんの方の投稿をお待ちしています(^o^)
さらにこの活動を広げて行きたく、アンケートも募っているのでお答えいただけたら嬉しいです!
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