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中学受験させない選択

私は中学受験経験者であるが、子供に中学受験はさせないと決めている。なぜならば、中学受験をすることによって面白くない子になってしまうリスクが高いからである。中学受験とはいかに効率良く勉強し、目的に辿り着くかを勝負する試験である。天才的な才能を持つ子供(偏差値70以上の学校を目指す子供)であれば本能に従い勉強したとしても合格する可能性が高いが、平均的な学力を持つ子供であれば塾の指示に従って合格するために必要な勉強を行う。

私は中学受験を経験したが、塾の指示を一切無視し自分の好きな内容のみを突き詰めて勉強した。読書が大好きだった私は、模試や塾のテストで出題される問題(抜粋される内容)を予想することに全力を注いだ。その結果、国語だけは驚異の点数(順位)であったが、興味のない分野では0点〜20点台であった。歴史マニアでもあったので、歴史(特に戦国時代)問題はほぼ正解した。両親は何度も塾から呼び出されたが、特に気にしなかったようである。母親に至っては、「親の受験ですよ、これでお子さんの人生が決まりますよ」と言われたことにブチ切れて「勉強なんてしたいときに子供がするものですし、我が家はたかが中学受験で人生なんて決まるわけありません!」と言い切った。

この経験が、渡米してから非常に役に立った。日本の歴史や文学に関しては豊富な知識を身につけていたため、授業内では異なる視点から見解を述べることが出来た。課題に関しても、学んだ分野から自分が興味のある内容などを選んで行うことが多かった。中学受験で指示をしっかりと守り、コツコツと勉強しテスト点数に一喜一憂するタイプであれば米国で潰れていただろう。

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