台湾フライトキャンセルされた。3月23日の日記

昨日2時半に寝て朝6時半に起きる。眠くなく起きれてよかった。今日は時差出勤で10時から。今朝の『スカーレット』、涙ぐんでしまった。どうしようもない思いを家族にぶつける武志。武志のためにと八郎は初めて卵焼きを作り、喜美子はうなぎをとった。けれど武志は病状が進んで味覚障害が出ていた。武志も悲しいが、武志の味覚障害を知らないで武志のためによかれと思ってあれこれする八郎と喜美子が切ない。皆、相手のことを思っていて、それはとても純粋なものなのに、その「思い」が相手には「重い」になる。なぜ喜美子と八郎が元の家族のような関係に戻ったのかわかった。喜美子一人では武志の病に立ち向かえない。一人では、無理だ。重すぎる。

会社は忙しかった。そもそも夜皆が帰ってからの時間を小説にあてるために10時~19時までにしたのに、今日はお昼休憩以外は小説を書く時間はなかった。あれこれとやることがある。

会社はいつもわりと静かなのだが、今日はいつにもまして静かだった。誰もしゃべらず、カタカタとPCのキーを打つ音だけが聞こえる。コロナで皆参っているのがわかる。近距離でしゃべるのがよくないとされるからか、大声でしゃべってる人もいない。

お昼休みは会議室が埋まっていたので休憩スペースへ。コーヒーを淹れにきた総務の女性と雑談。女性は連休北海道に行く予定だったがキャンセルし、どこにも出かけなかったという。私は御苑に行ったら混んでいたという話をする。やはりどんな話をしていてもコロナの話になる。

女性に突然、「小説を書いてるんですか?」と聞かれぎょっとする。まあいつも昼休憩にPC持ち込んでなんか書いてたらわかるわな。私が自分の小説や、小説を書くということをどんなに大切にしていたとしても、小説を書くということがどんなことか知らない人にとっては、「小説を書いてるんですか、へえ、すごいですね!」と感心した次の瞬間にはもう忘れているような、その程度のことだ。だから女性に聞かれたとき、変に隠したりする必要はないと思い、「そうですよ」と答える。女性はさらに「なにかに応募するんですか?」などと聞いてくるので、「はい」と答えた。私はただ小説を書いている。別にもったいぶる必要なんてないのだ。そんなの他人にはなんの意味もない。自分にとっては特別で、恥ずかしいことであっても。

キャセイパシフィック航空から英語のメールが届く。翻訳してみると案の定、フライトがキャンセルになるという知らせだった。これでGWの台湾旅行は絶望的になった。航空券を購入したスカイチケットにメールで払い戻しについて問い合わせる。先週からメールしているのだがなしのつぶてだ。そして往路のタイガーエアからはメール一本届かないが、恐らくこれもキャンセルだろう。というか復路がキャンセルになったんだから、往路もキャンセルするしかないだろう。払い戻ししてもらえるだけましと考えるべきか。どっちみち、今の状況で呑気に旅行なんかしていられないということは事実だ。あと一カ月経っても収束はしていないだろう。仮に台湾へ行けたとしても、行った先で自由に動けなかったりということも考えられる。やはり今は無理してまで行くべきときじゃないだろう。次の機会を待とう。

19時に出てスーパーで買い物。やはりトイレットペーパーはない。あと1ロール切ったのに。ティッシュで代用するしかないか・・・。けどティッシュってトイレに流せないよね?トイレ詰まったりしたら嫌だな・・・。

家にねぎがあるのでまた他人丼にしようと豚肉コーナーを見るとなんと小間切れ肉がひとつもない(高いのは残ってる)。卵や納豆も品薄だったし、なんか人が集中していろんなものが品薄になっているのだろうか。こういうとき、「豚肉がないなら鶏肉で親子丼にしよう」というわけにはいかない。だって他人丼のレシピしかわからないんだもの。その場で調べれば親子丼のレシピもわかるだろうけど、スーパーで立ち止まってスマホを見るのもためらわれる。結局、同じ豚肉ならいいだろうと、豚バラ肉を120g買う。レシピでは100gだったのだが、少量のものがなかったので。けど、やはりバラ肉だから脂っぽく、量も多かったせいで味がしつこくなってしまった。私のようにレシピがないとなにもできない料理人(とも呼べないけど)はツライ。しょせん料理素人なんだよ・・・。

帰って、なぜかミュージカル『モーツァルト!』のCDを聴きたくなり料理の間もお風呂あがってからもずっとかけていた。もう10年くらい前の録音かな。中川晃教と松たか子の。大好き。尊い。

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