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240分の沈黙,拮抗と拮抗

FAカップ決勝
チェルシーvsリバプール

カラバオに続いてまたもPK戦で決着が着いた両者。互いにチャンスは多く作ったものの、得点は生まれなかった。0-0が続く拮抗した戦いが続きとても見応えある試合となった。PK戦の結果として、リバプールがカップ2冠を達成した。リバプールは残すチャンピオンズリーグ、リーグの四冠に向けて進む。

スタメン

ルカク先発。もしハヴァーツが怪我で欠場していなかった場合はどうなっていたのか。トゥヘルは答えなかった。今のチェルシーはルカク中心で作られていない。今のチェルシーは,前線は流動的で鋭いプレッシングも行う。ルカクに単純に預ける縦パスはない。直近での試合でルカクは得点を取っていたが,シーズン通せば物足りないパフォーマンスだった。
チェルシーの攻撃,ビルドアップ
チェルシーのビルドアップで中心となるのはジョルジーニョ,チアゴシウバこの二人だ。特に後ろからの運び出しとして,チアゴシウバの存在は大きい。最高のパスで配球し続ける。この試合,ウイングバックがビルドアップの出口となった。チェルシーのウイングバックは,リバプールのサイドバックやウイングに捕まらない位置をとり,必ずフリーになる。特にリースジェームズはフリーになることが多かった。そして,ウイングバックへのロングボールを送るのがチアゴシウバである。チアゴシウバからロングボールでウイングバックという場面はとても多かった。明らかにビルドアップとして狙っている。

チェルシーの守備

この試合,チェルシーは前線からのハイプレスは基本的には行わなかった。後半は前半より前から守備を行った。アーノルドに対してアロンソを出す左肩上がりの守備を行った。後半ではプリシッチがヘンダーソンを消し,前線3人は中盤を消しながら最終ラインにプレッシングに出る。前半はある程度セットした中でルカクはアンカーのヘンダーソンを消し,そこからプレッシングを始めた。リバプールのサイドバックに対してはハーフェーライン付近からウイングバックを出す守備を行った。

リバプール
チャンスは多く作った。ルイスディアスのドリブルでの縦突破,背後へのアクションでチャンスを作った。常に脅威となっただろう。またカウンタープレスで即時奪回,高い位置でボールを奪い返しチャンスを作った。

リバプールのハイプレス

リバプールはインサイドハーフでチェルシーのダブルボランチを捕まえる。3バックに対して3トップを当てる。

リバプールは四冠に向けて進んでいる。カップ2冠。残すは、リーグとチャンピオンズリーグ。今のリバプールは世界最強のチームの一つだろう。シーズン終盤,リバプールのタイトルレースから目が離せない。

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