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2022年カタールW杯戦闘力番付

21-22シーズンも終わり,代表戦が行われている。ヨーロッパではUEFAネーションズリーグ,他の国々も親善試合を行い,W杯に向けて着々と準備を進めている。
ここでは,強豪国を中心に戦闘力の評価を紹介する。
ヨーロッパ
ドイツ,フランス,スペイン,イングランド,オランダ,ベルギー,ポルトガル

南米
ブラジル,アルゼンチン

アジア
日本
        〜戦力番付〜

ドイツ
選手 S    組織 SS    監督 SS
優勝候補だろう。特に組織としての完成度は高い。さすがハンジフリック監督と言ったところだ。
ハイプレス,ハイライン,カウンタープレスを高いレベルで行う。また,ハイプレスを受けてもビルドアップでひっくり返すことができる。攻撃において左サイドでは幅をとるが,右サイドでは幅を取らない。中央突破攻撃を基本とし,密集を作った上でそこからサイドを使う。最短距離でゴールを狙ってくる。まるでクラブチームだ。各ポジションに,ビッククラブでプレーし,チャンピオンズリーグのような大会でプレーする経験豊富な選手が揃っている。サイドバックやサイドハーフ,センターバックにはラウムやホフマン,シュロッターベック,クロスターマンのような若く,国際経験の少ない選手もいるが、そんなことを感じさせないレベルである。今挙げた4選手は,本大会でもスタメンの可能性は十分だ。また,ムシアラのような若くて才能に溢れる選手も多い。特に,ムシアラのドリブルは脅威だ。組織,選手共に最高峰である。優勝候補として,どのような戦いを見せるのか楽しみだ。

ブラジル
選手 SS  組織 S  監督 A
ブラジル代表は、選手層がとにかく厚い。ビッグクラブのスタメンクラスがどのポジションにも揃っている。また、組織としても現代フットボールのトレンドを取り入れ、攻撃だけでなく、選手全員がハードワークする。ハイプレス、カウンタープレスを行い、攻撃から守備の切り替えも早く、即時奪回から2次攻撃、3次攻撃へと繋げる。もちろん守備から攻撃の切り替えも早い。あのメンバーでのカウンターは世界一だろう。オープンに撃ち合えば、個人の能力を存分に生かせる。ブラジルは、ピッチを広く使い、個人の突破力を活かしたサッカーをする。間違いなく優勝候補だ。

フランス
選手  SS   組織   A   監督  S
フランス代表もブラジル代表同様、選手層が厚い。各ポジションに世界トップレベルの選手が揃っている。しかし、21-22シーズン終わりに行われているネーションズリーグでのパフォーマンスを見ると本来の力は発揮されていない。組織としても優勝候補ブラジル、ドイツなどと比べても完成度が低い。シーズン終わりで難しい部分もあるかもしれない。しかし、2021年10月に行われたネーションズリーグ決勝スペイン戦でのフランス代表は、組織としての完成度は高かった。W杯本戦では、この時程のレベルには持ってくるだろう。そう考えると、優勝候補なのは間違いない。

スペイン
選手  A+   組織  SS   監督  SS
スペインは、組織としての完成度が高い。ビルドアップや攻撃では用意したもの、狙いがはっきりある。守備でも、ハイプレス、カウンタープレスを行い、攻撃からの即時奪回もできる。今のスペインの強みは、守備と縦に早い攻撃だ。しかし、懸念材料がある。それは選手レベルだ。優勝候補のブラジルやフランスを相手にした時にオープンに撃ち合えば厳しいだろう。また、ロングカウンターを成立させるスプリント力、突破力を持つような選手がいない。そういう意味で、アンスファティの完全復活は必要だ。個人で打開でき、スプリント力のあるアンスファティは、スペインの課題であるロングカウンターの成立を解決してくれるかもしれない。優勝は難しいかもしれないが、ベスト4は狙える。

イングランド
選手  SS 組織  A    監督 A
イングランドは、プレミアリーグオールスターのようなメンバーだ。そのため,各ポジションに世界トップレベルの選手が揃っている。しかし,優勝候補のブラジルやドイツなどと比べると組織としての完成度は低い。組織というよりは,個人の能力に頼る形をとる。個人のレベルは世界最高なのである程度は勝てるかもしれないが優勝を争うレベルの相手となると難しさは出るだろう。実際に,ネーションズリーグでのドイツ戦では苦労していた。しかしユーロでも準優勝と結果は残しているので、W杯ではどうか。イングランドの戦いが楽しみだ。

ポルトガル
選手  S  組織 A    監督A+
ポルトガルも,プレミアリーグオールスターのようなメンバーを揃える。そこに加えて,ラファエルレオン,ヌーノメンデス,ダニーロやポルトガルリーグで活躍するオタヴィオ,ぺぺなどが加わる。選手層は厚く、トップレベルの選手が揃っている。組織としてはこちらもイングランド同様,ある程度個人の能力に頼る。個人技による突破,コンビネーションで崩す。ベルナルドシウバは攻撃でも守備でも最高の働きを見せる。攻守のキーマンと言えるだろう。また,個人の突破という面ではカンセロやラファエルレオン,ベルナルドシウバのプレス回避,運びが目立つ。組織としては,サイドバックを高い位置に上げ,ルベンネヴェスの配球,ベルナルドシウバの運びで前進。あとは個人の打開だ。ポルトガルのW杯での戦いが楽しみだ。

オランダ
選手 A  組織 A   監督 A
オランダは3バックを使い,3-5-2,3-4-2-1を基本とし,各ポジションに実力者は揃っている。ディフェンスラインでは,ファンダイク,デリフト,アケ,中盤ではフレンキーデヨング,攻撃を牽引するのはデパイ,ベルフワイン,マレンなど実力者揃いだ。組織としては,ビルドアップでは4バックに変化したり,鋭いショートカウンターを打てる。しかし,ハイプレスやカウンタープレスで相手を圧倒するようなことはしない。ある程度,個人の能力,コンビネーションを活かすチームだ。優勝候補であるブラジルやフランスのメンバーと比べると劣るが勝ち上がるには充分な選手層である。優勝は難しいかもしれないがベスト8,それ以上を狙いたい。

アルゼンチン
選手 A  組織  S    監督  A
アルゼンチンの試合は、フィナリッシマ2022でのイタリア戦しか見ることができていないため,イタリア戦の印象を紹介したい。イタリアのパフォーマンスがあまり良くなかったのもあるが,アルゼンチンはイタリアを圧倒した。組織としての完成度も高く,優勝候補だと感じた。ハイプレスを行い,強度高く相手に襲いかかる。また,カウンタープレスも行い,相手に自由を与えず,高い位置からのショートカウンターも狙う。メッシを中心とした攻撃は破壊力抜群だ。個人の能力も高く,一人一人が相手を剥がし、ボールを奪われない。ハイプレスを受けても,しっかりとプレス回避できる。攻撃では,メッシはフリーマン,ディマリアは右サイドで幅をとり,左サイドはロチェルソが中に入ってくる。守備では4-4-2のブロックを形成し,特にセンターバックのロメロの守備対応のレベルは高い。個人の能力,組織共にレベルが高いアルゼンチンは優勝候補だ。

ベルギー
選手   A   組織 A   監督 A
ベルギーは2018年のW杯では優勝を狙えるレベルだっただろう。しかし,4年経った今はどうだろうか。クルトワ,デブライネ,ルカク,エデンアザール,ティーレマンスなど実力者は揃っているが優勝候補とは言えないだろう。選手層,組織としても優勝候補と言えるチームと比べると劣ってしまう。エデンアザール,ルカクの完全復活は必須だ。また,組織としてもカウンタープレスやハイプレスを行うチームではなく,ある程度個人の能力に頼る。実力者は揃っているため,ある程度勝てるが、どこまで勝ち進めるか。特にエースのエデンアザールの復活には期待がかかるだろう。

日本
選手 C+  組織  C   監督  C
やはり日本は、強豪国と比べると全てにおいて劣ってしまう。スペインやドイツと真っ向勝負をすればボコられるだろう。ある程度対策を施し、伊東純也、三苫の突破、スピードに頼る以外に他はない。ある程度守備を固める中で、カウンターでスピードを活かすという戦いが基本となるだろう。初戦のドイツで全てが決まる。日本のW杯での戦いが楽しみだ。




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