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革命だ・その2。 欲望をひねり出す時代。それが現代という時代。 政府、企業、民衆、現代に生きるすべての人々が経済の永遠の発展サイクルに参加している。  

欲望は果てしない。

 世界の人口が増えれば、それだけ物が消費され経済が潤う。それが世界経済を成長させる。そして、人々の暮らしは豊かになる。
 豊かになった人々は消費を更に行う。
 そして、経済は更に発展する。経済的には人口の増加は喜ばしい。
 新しい商品やサービスが次から次へと開発され作られ、市場へと送られ、魅力的な宣伝効果によってみんなこぞってそれを購入する。
 
 働き、お金を稼ぎ、欲しいものを購入し、一時の喜びを得る。
 しかし、その欲しいという欲望は果てしなく、また、その欲望を刺激する商品やサービスはとどまることなく、新しく市場に投入され、永遠に人々の欲は刺激され続ける。
 人々は一時の快楽を得ても、次から、次へと止まることなく新しく出てくる商品、サービスによって、欲望を刺激され続け、死ぬまで欲望は止まらない。生き続ける限り心に安らぎは訪れない。
 人が生きていくために必要なものはそう多くない。
 でも、それでは、必要なものを手に入れてしまったら、物やサービスが売れなくなる。
 
 それでは経済は停滞する。それは困る。
 だからこそ、まだまだ足りないと思わせ、もっと、欲しい物を作らなくていけない。
 その為に企業は知恵を出し、欲望を刺激するもっと魅力的なものを市場に送り出さなくていけない。
 際限なく欲しいと思わせ続けなくてはいけない。
 
 つまり人々の欲をどこまでも拡大させる。

欲望をひねり出す時代。



 市場が停滞すれば、政府は刺激策を出し支援する。
 民衆は、効果が期待できる刺激策を出す政治家、政党を応援する。
 政府、企業、民衆、現代に生きるすべての人々が経済の永遠の発展サイクルに参加している。
 欲望をひねり出す時代。
 それが現代という時代。
  この世界がこれから先も永遠に続くならばそれでいい。
 しかし、地球は有限であり、百億人を超えた地球の人口を養えないのであれば、この形は破綻する。
 続かないとわかっているのであれば、どこかでこの形を改めなくてはいけない。
  それが現代という時代に生きる僕たちがやらなければいけないこと。。
 今の経済活動や、科学の進歩の方向などすべてを含めて、今の地球文明とでもいうべきものは、地球という何億という生命種が生存する天体を生存条件の限界などおかまいなしに、喰らい続けようという方向に進んでいるように見える。
 この経済成長を無限に続けなければならないシステムは、人間の物質的な欲望は限りなく増長するものであるという固定観念によるのである。
 もし、その固定観念に縛られてこれからもみんなが生きるのであれば、宇宙の果てまで開発しつくしても、人間は満足することはない。

 今のシステムを変えること。それが必要。では、どんなシステムなのか。それを話し合う時だと思う。

 僕たちが何も考えず、何も行動せず、今のまま進めば、未来はないかもしれない。
 しかし、決してそんなことはない。人間はそんなに愚かではないと信じている。




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