外国人を飲食店に集客するためには、まず地元の人に愛される店を作ること。
先日、街をぶらぶら歩いていると、ある飲食店が閉店していました。
そのお店は分かりやすい外国人観光客向けのお店でした。
名前は「サムライ(仮)」のような、ほとんどの外国人が知っている日本語の単語。
お店の内装は富士山や歌舞伎の絵が飾られていて、外国人がイメージするだろうと思われる、ザ日本像です。
提供している料理も、寿司やお好み焼きなど、いわゆる分かりやすい和食です。
そのお店がオープンしてから何度もお店の前を通りかかりましたが、結局一度も入ることはありませんでした。
オープンして2年で閉店したので、きっとターゲットの外国人の来店も少なかったと予想します。
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先日、金沢市で「おすしと和食 はた中」というお店を作りました。
料理長は海外で働いた経験があり、英語が話せます。
ホールスタッフも英語がうまいです。
メニューはすべて英語化して、当然wifiも飛んでるし、なんなら各テーブルにコンセントまであります。
Webサイトは英語対応していて、各種SNSも日本語と英語で発信しています。
でも、「外国人向け」のお店ではありません。
このお店は「外国人対応」はしているけれど、「外国人向け」のお店ではありません。微妙なニュアンスの違いかもしれませんが、ぼくらはこの違いをかなり意識しています。
外国人は誰でもウェルカムで、もし来てくれたら喜んでもらえる自信がありますが、一番来てほしくて、大切にしたいのは、金沢の地元の方々です。
地元の人に愛され、リピートされ、長く続く店でありたいと思います。
一方で戦略上、外国人観光客にも来店してほしいと思っています。
2頭を追うようですが、地元の人に注力することによって、結果的に外国人の集客にも繋がるはずだと思っています。
理想は、こうです。
地元の人に愛される。
↓
地元の人が発信してくれる。
↓
その土地に来た外国人が受信する。
↓
地元の人の情報なので、信用する。
↓
来店する。
ちなみに先の閉店したお店は、こうですね。
お店側が、外国人に発信する。
↓
その土地に来た外国人が受信する。
↓
店側の情報しかないので、信用しない。
↓
外国人の来店に繋がらない。(地元の人の場合は、そもそも英語の情報を受信し難いし、受信したとしても自分が行って良い店だとは思わないので、集客に繋がりません。)
ためしに、想像してみてください。
フランスのパリに旅行に行きます。ゴリゴリ観光客向けに作られた便利なお店よりも、少し不便でも地元のパリ人が集まっていて、地元民に愛されているお店に行きたいと思いませんか?
僕だったら多少不便で情報も少ないけど、地元のパリ人から愛されてるお店に行きたいと思います。
問題は、どのように情報を間接的に届けるかですが、インスタに代表されるSNSや、最近はグーグルマップの日本語のレビューが勝手に英語に翻訳されていることをみても、方法はいろいろあると思います。(研究中)
というわけで、少し遠回りにはなりますが、外国人を集客するためにも、まずは地元の人に愛される店を作った方がいいんじゃないかという結論です。
ちなみに、下のツイッターの画像は、開業直後に地元の新聞に掲載された内容ですが、「外国人向けSUSHI店」と書かれてしまい、非常に悲しかった記事です。(きちんと説明はしたつもりでしたが、、)
この後、日本人の方から「日本人ですが、予約できますか?」と電話がありました。苦笑
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