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物事をわかりやすく伝えることの難しさ

\将棋のルールはどう伝える?/

なぜか、同じ日本人で、同じ日本語を話しているのにも関わず、相手が何を言っているのか(何を伝えようとしているのか)わからない、というときがある。

その原因にはいくつかあると思うのだけど、たとえば相手(話し手)が……

  • 頭のなかの情報を上手くまとめていない

  • 聞き手の理解度を把握していない

  • 5W1Hを考慮した伝え方になっていない

など、が挙げられる。

もちろん、相手(話し手)だけの問題ではなく、こちら側(聞き手)の「会話の汲み取り能力の低さ」が原因になっていることもある。

とはいえ、「相手の話を理解しよう」とグルグルと頭を働かせるのだけど、それでも何を言っているのかわからないこともあるのだ。

—―相手の話を聞いていて、多いのが「5W1Hを考慮した伝え方になっていない」というタイプ。

5W1Hとは、「When:いつ」、「Where:どこで」、「Who:だれが」、「What:何を」、「Why:なぜ」、「How:どのように」……の英単語の頭文字を並べたもの。

この順序に沿って情報を伝達するとわかりすく、ニュース記事などを書くうえでの基本にもなっている法則だ。

ボクは、人に物事をわかりやすく伝えるためには、順番が重要だと思っている。

その例として、よく話題に出すのが「将棋のルールの伝え方」だ。

将棋をまったく知らない人に、そのルールを伝える場合、みなさんならどう口頭で伝えるだろうか?

伝え方が下手な人に多いのが、「駒の動かしかた」から説明するタイプである。

「"歩"は1マスずつ前にしか移動できない」、「"飛車"は前後左右の一直性に動かせる」……などと最初に説明されても、これが何人で遊ぶゲームで(そもそもゲームかどうかも説明されていない)、最終的に何をどうすればいいのかわからないのだ。

このように「駒の動かしかた」から説明されても、全体像が把握できていないので、話を聞いているあいだずっと頭のなかで「それはなぜ?」という疑問がずっと漂っている。

これは、日々の仕事における打ち合わせなどにおいても同じで、まずは、結論・結果・全体像・何を達成したいのか……といったことから説明するのがわかりやすい。

—―将棋の話に戻るが、まずは「将棋とはふたりで遊ぶボードゲームです」、「お互いが20枚ずつ合計40枚の駒を使って、9×9のマスが書かれた盤面上で戦います」、「最終的に、相手の"王将"を取れば勝ち」という大枠・全体像を伝えたほうが、相手も理解しやすい。

そのうえで、「どのように駒を動かすか(どのように駒が動くか)」という細部を教えればいい。

\同じようなことはテレビゲームにも?/

このようなことは、テレビゲームにもよく見られる。

ゲームルール(チュートリアルなど)の説明順番がおかしかったり、また説明不足だったりすると、プレイ中ずっーと「それはなぜ?」という疑問が残ったままゲームが進行していく。

理由がわからないまま、モヤモヤした状態が続くのは、ちょっとしたストレスだ。

謎解きや仕掛けなどでプレイヤーの頭を悩ますのは良いのだけど、ゲームの基幹となるルールやシステム、操作方法で遊び手の頭を悩ませてはいけない、と思うのである。

もちろん、すべてがすべて「きちんと順序良く説明しなければならない!」というわけではない。

"説明の曖昧さ"、"説明順番の違い"などが、ゲーム・映画・小説、そして会話(漫才や落語など)などの面白さや魅力に繋がることも多々あると思うのだけど、ビジネス会話(打ち合わせなど)においてはボクはまったく不要だと思っている。

"伝わりにくい説明力"は、まさに「おいき(お逝き)なさい!」なのである!

(というか、オチが説明不足でわかんない人にはわかんないすね! わかんない方は『スカイハイ』でググってくださいませ(笑)!)

『スカイハイ 劇場版』スタンダード・エディション

<まとめページ>【ローリング内沢の】エッセイ・コラムいろいろ

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