東京国立近代美術館 MOMATコレクション特集展示「ぽえむの言い分
東京国立近代美術館 MOMATコレクション
特集展示「ぽえむの言い分」
リヒター展、一つ一つが大きい作品なので展示点数自体はそんなに多くなく、いつもの東近美の物量で押してくる感じがなく、見終わった後に爽快感を感じられる程度にゆとりがあったのだ。
それがいけない。
やはり「おっ、まだ外も明るいし(入場が17時だった)やっぱ常設展示室も行っちゃう?」なーんて軽い気持ちで四階へ行ったが最後。
この展示室は軽めに見とこ!なんて思うじゃないですか。
とんでもない。
軽く見させてくれない。ガッチリ胸ぐらを掴んでくる。そして揺さぶる、引き摺り込む!
それが東京国立近代美術館常設展。別名「MOMATコレクション」
はい。そんな訳で企画展の余韻も見事に砕け、残ったのは(またやってしまった…やっぱりここは別日に来なくちゃダメだ)という後悔に似た確信と半笑い、またやらかしてしまった、というヘマの輪廻。がしかしこれが心地よいから困る。
いや良かったんですよ、本当に毎回キャプション違うし。
ここ数年全常設展み始めてから初の三木富雄の耳との再会もあり。
本当これ、久しぶり。でもこれ、私が20年前見た学生の時見た耳と同じなんだよなぁ…という不思議さもあり。
これだよコレ!な作品群や
新所蔵品にこの辺の人きたのかーというのも。
中でもゲルハルトリヒター展の関連所蔵品展示もあったり、国立近代美術館の切るカードが鋭すぎる。うちは、前からコレクションしてましたけど何か?的な風格さえ感じる。
今回も結局、物凄い膨満感と疲労。
しかしここ数年のいつのMOMATコレクションとも展示は違う訳で。
でもそうでもしてくれないと私恐らく東近美の所蔵品生きてるうちに全部見れないよな、とも思う。
これは私vs東京国立近代美術館のタイトルマッチなのだ。
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