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【トリオの秘密2回目】TORIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション 東京国立近代美術館


東京国立近代美術館で開催中のTORIO展。
企画担当東近美研究員の方のギャラリートークが聞けると言うことで鼻息荒く行ってきた。


会期初旬の5月にみていたのだが、公式のギャラリートークが面白そうだし、じわじわと中之島、パリ市のコレクションはもう一度見ておきたいな、と再訪。


1度目のレポはこちら


担当研究員の横山さんが、展示品の中からいくつかピックアップして紹介してくれる。

これが大変楽しかった。

なぜこの企画が持ち上がったか

・パリ市近代美術館からの声がけで企画がスタートしたとのこと。

・コレクションの魅力を伝えたい

・20世紀の近代から現代という3館の共通点もある

・似ているところから違いを見てそれぞれの作家の個性を見てほしい。

・時代や地域性をあえて無視した3点の作品を比べたり眺めたりしながら新たな発見をしてほしいとのこと。2つだと比較、対決みたいになりそうだけど3点と言うことだとまた違う視点が生まれそう

・中之島美術館が開館する2022年より前から企画は進められていた

大阪中之島美術館の豆知識

・中之島は1983年に開始された美術館構想から約40年でようやく、ようやく開館した。その間、準備室時代で定年を迎えてしまった職員の方もいた。泣ける…。

・中之島は91年の購入品が多いのも特徴。まだバブルの名残りもあった時代。良いものを良いお値段で買えていた。

アメデオ・モンリアーニ
「髪をほといた横たわる裸婦」
大阪中之島美術館蔵



・モディリアーニは91年当時20億で購入したがかなり叩かれた→今は100億。大変お目が高い、お買い得な買い物をしたと思う。

・今回展示のバスキヤもそう。(これ世田谷美術館のバスキヤにも同じ事が言えて80年代購入当時300万円だったそうだが現在は…某前○さんが2016年頃いくらで買って、2022年頃いくらで売れましたかねぇ…)

質問と感想を伝えるチャンスがあった


ギャラリートークが解散したあとに、横山さんに少々質問をさせてもらった。大変親切に対応して下さり感謝感激。

そして私が伝えたかったのは何よりコレ!!!

「ミス・ブランチの隣にある富井大裕さんの折り紙彫刻。これは大変笑いました」と伝えたら、フフフと微笑んで以下のことを教えて下さいました。

・富井大裕さんの折り紙彫刻は今回のために富井さんご本人が作った、とのこと。

が、しかし

「かなりへたってきてしまって…大阪巡回展まで持つかどうか…」
と心配そうな横山さん。
その様子に申し訳ないけどクスクスしてしまった。

実際の様子を比較、紹介しよう。
まず2024年5月24日金曜日夕方。

富井大裕
roll (27 paper foldings) #15
東京国立近代美術館蔵

2024年5月24日金曜日夕方
全体的にハリがありポキっとしている。



2024年7月5日金曜日

重力には勝てないのか、ちょっとダラっとしてきたと言うか…特に青色に負荷が掛かるのか折れ目が…
がんばれ!がんばれーー!


とにかく3館の作品が膨大過ぎて選ぶのが大変だったそうだ。
話を聞いていてまず、「お疲れさまでした」と言いたくなった。

ぜひぜひナマで見てほしい

研究員さん渾身の企画展です。
これを見逃したらこの並びは本当に実現不可能だと思うので混み合う閉幕直前までに是非是非見に行って頂きたい。
あと、関西方面の方も巡回展をお楽しみに、という気持ちだ。

特に中之島は常設展示室が未だに無い関係で収蔵品をまとめて見る機会は一年間の中でも少ない。(巡回予定だからその期間は見れるが、常設ではないため)
企画展に所蔵品を混ぜながら紹介するスタイルが多いかもしれないが、素晴らしいコレクションは有効に活用・公開を続けて欲しい

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