たれじりにサヨナラ
おしりの状態を気にしている人は意外に多い。大きな声で言っていなくても、話をしていると「たれじりからは脱却したい」というような言葉が出てきたりする。
今日は私がロルフィングやピラティスのクライアントの方々にお伝えしている話を簡単にシェア。
たれじりになりやすい骨盤、なりにくい骨盤
実は骨盤の状態に大きく影響される、おしり。それゆえ、悩まずとも、自然におしりプリプリになるタイプも存在する。
簡単に言ってしまうと、骨盤前傾タイプ(前に傾いてる)は、おしりプリプリになりやすいし、骨盤後傾タイプ(後ろに傾いてる)は、たれじりになりやすい。
なので、まずは自分の「素」(これが大切)がどちらのタイプなのか知っておくのはおすすめ。
何年か前に、おしりプリプリが流行った頃(この頃って、おしりのトレーニングだけをするようなところも登場してましたね)、トレーニングをみていたら、骨盤を前傾させて鍛えることをしていたな。
骨盤前傾タイプのおしりと、気をつけること
こちらのタイプは、おそらくそこまでたれじりには悩まないかと思うけれど、運動してなかったりすると、なったりするのかも。
運動をするとおそらくプリプリしやすいので、プリプリに関してはそこまで悩まなくていいんじゃないかな。
ただ!!
シンプルにこのタイプの方は、おしりプリプリと共に、腰椎の前弯が強かったり、前腿が強くなりがち。おしりプリプリには悩まなくても、反り腰による腰痛や立派な太ももに悩む人は多いかも。
骨盤後傾タイプのおしりと、気をつけること
こちらのタイプは、細くてもたれじりになりやすいし、おしりの筋肉もつきにくかったりする。それゆえ、さきほど挙げたように、骨盤を前傾してトレーニングをするようなことになってしまうのだけど…
ただただ、おしりプリプリにしたいだけならOK。が、しかし、身体は全体でバランスをとっているので、ベースが骨盤後傾タイプでありながら、骨盤だけ前傾を頑張ると、どこかしらに痛みが出ても全然おかしくないのも事実。
骨盤を前傾にするだけではなく、それに伴って全身のバランスを考えてくれる人に是非みてもらいましょう!!
骨盤後傾タイプのおしりプリプリに向けてのおすすめ
骨盤が後傾している=坐骨(椅子に座った時に左右でゴツゴツする骨)が理想よりも近よっている可能性が。なので、まずは坐骨を開くところからの意識がおすすめ。
①まずやりたいこと
キッチンカウンターの前に立って、食器洗ったりしている時に、お腹でカウンターにもたれていたりしませんか?まずは、ここで「もたれないようにする」だけでも、おしりが少し後ろに!おしりが後ろにくる時は、坐骨が少し開いてくれる!まずはここから。
②座る時
椅子に座る時に、座ってから、そっと坐骨の下におしりの横側から手を入れて、坐骨を外側に軽く引いておいたり。
背中が丸くなる=骨盤後傾=坐骨よってる、ので、そういう意味では、ある程度の良い姿勢(反らせる必要はなし)も、おしりプリプリを手助けしてくれる。
③立っている時
人前ではできないけど、人の目がない時に、立っている時に、お尻のお肉をそれぞれの手で持って、少し外側に開いてみたり。
目指したいイメージは、おしりが逆さまのハート型。本物の果物の桃ではなく、桃太郎の桃みたいな(わかるかな?)。
たれじり=おしりと腿裏が仲良しこよし。すっかり別物だと忘れてしまっている状態。
なので、逆さまハートの感じのまま(できたら手でおしり持ち上げてあげたまま)、軽くスクワットなんかすると、おしりはそのままで、その下の脚とは仕事が違うんだぞ!と感じやすいし、身体も気づいてくれるかも。
つきつめると脚も関係していたり
身体は全部繋がっているので、もちろん、脚も関係していたりする。そしてその関係の仕方の個人差も大きい。だから、癖が強めな時には、やはりプロに見てもらうのがおすすめ。
トレーニングもいいけど、日々の生活も
たれじりからの脱却に向けてトレーニングをすることは悪くない。いいコーディネーションで筋肉を強化できれば、普段からも使いやすい状態にはなる。
けど、そこまでのトレーニングをするのはなかなかだと思うので、やっぱり日々の生活での意識もしていきたいところ。
トレーニングを週に1回して、他の6日間ずっと何も気にしない骨盤後傾ねこ背生活をしていれば、たれじりに引っ張られてしまいがちかも。
決して、ずっと骨盤を前傾でいよう!とか、猫背が悪いとか、そういうことではなくって、もし、たれじりを改善させたかったら、
座る時に坐骨を少し意識してみたり、立ってる時におしりの位置気にしてみたりくらいはしたいかな、というところ。
おしりプリプリになっても、腰痛になったらとても辛いから、そこに気をつけつつ、まずは、おしりに「あなたは腿裏の筋肉の仲間じゃないんだぞ」と教えてあげよう!
おしりの筋肉は確かに大切。脚を後ろにあげたりするトレーニングも、もちろん良い。けれど、なぜ自分のおしりがそういう状態なのかを知れると改善策が見つけやすいし、間違ったトレーニングをして悲しいことになりにくいかな、と思うので、座り方、立ち方、チェックしてみてくださいね!
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