ピラティスブーム来る。グループリフォーマーで気をつけたいこと
最近のピラティスブーム。私は勝手に第3次ピラティスブームと呼んでいます。(第1次は渡辺満里奈さんの頃、第2次は米倉涼子さんの頃)
ちょっとしたブームが始まった頃から、ピラティスの資格取得できるところが次々と増えてきました。流派も様々。
国際資格になる、しっかりとした日数必要なものもあれば、ピラティスという名の「これはピラティスなのか?!筋トレなのか?!」みたいな週末程度でとれる資格まで色々!!
細かいことは是非調べてもらえればと思うけれど、今回はピラティスを勉強するにしても、レッスンを受けるにしても知っておくといいかもなポイントを。
ピラティスにはいろんな流派がある
何事にも流派といのはあるものですが、ピラティスにもわんさかあります。
正式な理由としては、あらゆるジャンルのものでもそうであるように、創始者の下にいる愛弟子たちが枝分かれしていくから。
創始者はそれぞれの愛弟子に適したことを伝えていたりするので、そこから枝葉が別れスタイルが変わっていったりします。
ただ、それにしても、「◯◯ピラティス」というのが多過ぎやしないか?!と思った方は、ご明答!そんなにわんさか愛弟子がいるわけではありません。
愛弟子の枝葉だけでなく、その下の枝葉、そして残念ながら、枝葉に関係のない人でさえピラティスを教えることができてしまうのが現状です。
それがなぜ起こるかと言えば、ピラティスという単語に登録商標(®️)がないから。
誰でも、「私、ピラティス教えられます」って言えるし、それどころか「私、ピラティスの資格、発行できます」とも言えてしまう。これを読んでるあなたも、もちろんOK。
これを知ってるの知らないのとでは大きいかも。今から勉強しようとしているピラティス、これから受けようとしているピラティスのインストラクター。バックグラウンドは知っててもいいかもです。
マットのピラティスと、マシーンのピラティス
多くの場合、ピラティスの様々な流派の中に「マット」エクササイズを教える資格と「イクイップメント(マシーンと呼ばれたりも)」という、リフォーマーやキャデラックやチェアと呼ばれるマシーンを使ったエクササイズを教える資格の2種類の資格があります。
流派によっては、両方同時に学べたり、マシーンの資格は発行していないところもあったり、これまた様々。
現在のピラティスブームはマシーンが脚光を浴びていますね。
ピラティスは元々はリハビリなどにも利用されていたため、マシーンを利用してのエクササイズが始まり。その後でマットエクササイズが生まれたそう。
ただ、マシーンを利用するとグループでのレッスンは経済的にも指導的にも難しくなるため、フィットネスの世界ではマットエクササイズが主に普及していきました。
マットエクササイズしか知らない人は、マシーンを利用してのピラティスを体験すると、その繋がりがとってもよくわかるのではないかと思います。マシーンは補助にもなりますが、自分が上手く使えてないことを教えてくれるアシスタントにもなるのです。
マシーンの資格なくしてマシーンを使うピラティスを教えてる人がいるかどうかはわかりませんが、それも可能な世界だということは忘れてはいけません。
マシーンでのピラティスのレッスンを受ける際は、自分が学ぶ人の資格はしっかりチェックしてみてくださいね。
マシーンでのグループレッスンは特殊
マシーンを使ってのピラティスも流行しているため、マシーンを使ったピラティスのグループレッスンが受けられるスタジオが増えてきています。
そんな中、「本当に大丈夫なんでしょうか?」という質問を、ロルフィングのクライアントでピラティスをされていたり、過去にしていた方々から最近度々質問をされます。
なぜかというと、マシーンを使ってのピラティスのグループレッスンはかなり特殊で、指導者に多くのスキルを必要とさせるからです。
リフォーマーというマシーンは器具が動いたりするので、その人にあった適切な設定がわかるかどうか、
スプリング(バネ)も利用しますが、それを個人に適した使用ができるかどうか、
各エクササイズによって、適切な器具の位置が変わってくるので、それに順応できているのかどうか。
それをグループに対応しなくてはいけない、となると、かなりのスキルが必要になってきます。
私自身がピラティスの資格を取得したのはピークピラティスと呼ばれる国際的な団体ですが、そこではグループでのリフォーマーレッスンの指導がカリキュラムに入っていて、かなりガッチリ学ばさせられました。
それまでグループレッスンをそもそも教えたことがなかったので、大変だったなぁ。。。(ぼそり)
「本当に大丈夫なのかな」と質問してくれたクライアントは、こんなにスタジオが増えて、そんな特殊な指導ができるインストラクターは足りるのだろうか、と疑問だったようです。
グループでのリフォーマーレッスンを受ける時におすすめなこと
スプリングの強度がその人に適さなければ、エクササイズをすることで怪我につながったり、効果的でなかったりしてしまいます。内腿じゃなくて外腿に効いちゃったり、スネの内側じゃなく外側に効いちゃったり。それでは本当に悲しいし、勿体無い!
かなり昔には、海外でリフォーマーなどのマシーンピラティスによる怪我問題があったりしたことがあるくらい、扱い方には注意が必要。私も養成コースではものすごくここは教えられました。
もし、グループでのマシーンを利用したピラティスのレッスンを受けることがあれば、
グループでのレッスン前に、1対1でのレッスンを数回受けてみるのがおすすめです。
そして、グループでのマシーンピラティスを指導できるインストラクターが教えているかをチェックしてみてもいいかもしれません。
逆にインストラクターの方には、そこはアピールしてほしいですよね。かなりの強みだと思います。
インストラクター個々のスキル
もちろん、インストラクター個々のスキルやバックグラウンドによっては、ピラティスの資格自体はそこまでしっかりしたものではなくても、素晴らしいレッスンを提供できる方もいます!
これは何においてもそうですけどね。資格が全てではありません。
ただ、グループでのマシーンを利用したレッスンの指導に関しては気をつけてみてください。自分の身を守れるのは自分だけ。生徒として受ける側の人にも気をつけてもらいたいです。
ピラティスのマシーンエクササイズは良い
ここまで書いてきましたが、私はマシーンを利用したピラティスが好きです。初めてピラティスを始めた20年前からマシーンを使うレッスンしか受けてこなかったので、
いざ、15年ほど前にピラティスの資格を取りにコースに入った際、初めてマットでのピラティスをして「なんて大変なんだ!」と度肝を抜かれたほどです。
マットでのエクササイズは家でも出来たり手軽に出来る良さはあるけれど、自分の癖は出やすいし、それを自分で気付きにくい。
マシーンでのエクササイズは、自分が上手く使えてない時に器具がうまく動かないことによって教えてくれたり、また、負荷を足せるため強度をつけやすかったり、良いこともたくさん!
今でもピラティスを受ける時はマシーンを使ったピラティスのレッスンを受けています。
だからこそ、私としては、マシーンを使ったピラティスを受けて「なんだかよくわからなかった」「ここが痛くなっちゃった」なんていう体験ではなく、「あぁ、マシーンを使ってのピラティスエクササイズすごい!」と感じる体験をしてもらいたいんです。
(とか言いながら、私はマシーンの指導をしてません(汗)。興味がある方にはどなたかおすすめします♡)
私自身は、ほそーくながーくピラティスを続けていますが、今回のブームを機に、ピラティスをはじめ、身体を動かすことに興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思います。
(特に、ロルフィングを受けた後の人や、そういった徒手療法とスピーディーな動き(スポーツ、ダンスなど)の中継役としてピラティスは最高だと思います!)
人見知りで、一人でも平気な顔はしていますが、応援してもらうことで力を得て、サポートされることはとても心の支えになります。サポートしていただけたら、すごく嬉しいです!