本投稿タイトルは記事用です。ドラマの正式なタイトルはこちら。
The Vartabedian Conundrum:同棲解消の法則
アメリカでの放送日:2008年12月8日
ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。
エピソードタイトルについて
英語版タイトルは「The Vartabedian Conundrum」。「ヴァータベディアンの謎」。大変に難しい謎のように感じますが、レナード・シェルドンの住むアパートの一階下の住人の苗字。
エピソードではレナードが言い訳に挙げただけで本人は登場しません。
日本語のタイトルはこれまた内容をそのまま表したような表現になっています。シェルドンが仲良くなっているステファニーとの同棲に関する話題なのは最初からバレバレ、という感じですね。
あらすじ
ステファニーはレナードの部屋に寝泊まりするようになったため、シェルドンはルームメイト契約に定める同棲についての規定をステファニーにも守ることを約束させようとする。しぶしぶルームメイト契約をステファニーのところへ持って行ったレナード。(契約書にサインさせる場面はなし)
翌朝、ペニーのことは何も聞かされていなかったステファニーの前に、下着姿のままのペニーがコーヒー頂戴、とやってきて…
ちなみに、エピソード8で初登場、エピソード9から恋愛関係になったステファニーとはうまく行っているようだったにも関わらず、本エピソード以後、登場しなくなります。
サラ・ルー演じるステファニー・バーネット。シェルドンならずとも、世渡りの上手な藪医者役がうまくはまっていて、割と好きなキャラクターだったので、もうあと1・2話ぐらいは登場してほしかったところです。
今回はアメコミ要素が一つくらいしかありませんでしたが、ステファニー・バーネットが気に入ったので、気合入れて記事を書きます(笑
冒頭のシーン
いつもの二人のアパート。レナードの部屋に「棲むようになった」ステファニーに耳を検査をしてもらっているシェルドン。
高音の口笛の音のようなものがずっと聞こえるので、炎症異常はないか心配になってステファニーに診てもらっているところ。
レナードも変な音なら聞こえている、という。
炎症(中耳炎?)でないなら腫瘍に違いないと思うシェルドン。
心配すぎにもほどがありますね。
この心配性が嵩じて、あとでステファニーにさらに迷惑をかけるんですが。
さて、ここで面白いシーンがありました。
アメリカ版 いたいのいたいの飛んでいけ~
高い音が聞こえるのは炎症ではないか?炎症でないなら腫瘍だ、というシェルドンに対して、シェルドンが子供のように心配しすぎとばかりにステファニーが「いい方法があるわ」といって施した治療の場面がこちら。
これ日本でいったら「いたいのいたいのとんでいけ~」ですよね?
こんな動画もありました。
動画の公開年月日が正確には分からないのですが、投稿者のサイトでみると13年も前に投稿されたもののようです。
ところでシェルドンが言う「お注射の正しいやり方ではない」とは何のことかわからなかったんですが、以下のリンク先を見るとなんとなく納得できそうです。
ステファニーがやったのは前半だけで「お注射」するところまで。その後半には「丸書いて四角、四角、ばい菌さんはもういない」と続いています。
上でリンクを貼った動画でも前半のみでしたね。前半部がお医者さん=お注射を打つ方、後半部が患者でお注射を打たれた方の発言となっています。(前半の主語はYou、後半はIに変わっています)
シェルドンが言いたいのは、「ばい菌さんはもういない」まで言ってほしかった、ということでしょう。
エピソード5でダースベーダーのシーツを返すときに、子供のようにこだわっていたことを思い出しましょう。
ちなみに、この子供用の歌をジェイミー・ケネディとスチュ・ストーンがラップにして2006年に歌ったものがあるようで、最初に検索したらこちらが出てきました。
ところで「Cootie shot」ってなんだろ?と思ったらCootie自体は「虱」のことで、ばい菌とか俗語で「いやなもの」みたいなニュアンスがある、と辞書にはありました。
「ばい菌をやっつけるお注射」といったイメージなんでしょうか。そういえば日本でも似たようなのありますよね。日本とアメリカどころか、世界共通で探せばどこの国にもあるような気がする。(ボカロで歌があるとは、なんかすごいものを見た)
ビビディ・バビディ・ブウは最近ではドラゴンボールなのかもしれませんが、これディズニーのオリジナルを作った人が聞いたらどう感じるんでしょうね?
フニクリフニクラを「鬼のパンツ」にしてしまった日本なので、これくらいは朝飯前なのかもしれませんが…
慢性的な病気:ailments
ステファニーがレナードの部屋に行ってしまった後、レナードのセリフがこう続きます。
Ailmentとは重度ではないけれども慢性的な病気だそうです。なるほど。diseaseは伝染病などの重度の病気。ailmentは重度ではなく、また伝染して広がるようなものではなくて慢性的にかかっているもので、確かにシェルドンの変なのは伝染性はなく、またずっとこうなので「Sheldon Disease」ではなくて「Ailment」なわけですね。
これは非常にわかりやすいシーンとなりました。
ルームメイト契約
そんな「慢性的な病気」であるシェルドンは、部屋に戻ろうとするレナードに追い打ちをかけます。このあたりのやり取りは議会運営の表現かと思いますね。勉強になるな(笑
すごい表現の羅列ですね。議会とか生徒会ではこんな感じで話すんでしょうか?少なくとも日常会話では使わないのが、ビッグバンセオリーのビッグバンセオリーたる由縁かと思います。
それから日本だと「動議」は名詞で、これに動詞がつくわけです。しかし「move」が動詞で「動議を提出する」という意味になり、その名詞系「motion」で「動議」になるのは、理屈から言うとその通り。
言語体系が違うというのはこういうことか、と感じる場面でもありますね。
ところでレナードの「会議非開催」の動議に賛成する人がいないから否決ということを受け入れると、シェルドンが出した会議開催の動議についても同様に賛成する人がいないので開催は否決されるはずです。ま、それを言ったらビッグバンセオリーは始まらない、っていうことで。
ここからレナードがステファニーが同居しているかどうか、事前に決めてあった契約の条文を読み上げていくのですが、これまた普段の生活ではお目にかかれないものの、知っておくと重要な表現のように思います。
アメコミ要素は皆無ですが、とてもお勉強になるシーンでした。
ステファニー meets ペニー
翌朝、2人の…じゃなく3人のアパートにていきなりレナードが叫びだす。どうやらシェルドンがステファニーに前立腺の検査をしてもらいたいと言い出したらしいのですが、昨晩の「腫瘍が聴覚神経を圧迫している」からどうして前立腺の検査になったのかは説明もなく、よくわかりません。
昨晩の話について、なんの気がねも配慮もないシェルドンの会話も、まあシェルドンらしいとは言えます。
この辺はアメコミ的もなく、うちでは割愛します。
ペニーはコーヒーをもらいにレナードのところへ
さて、3人の頓珍漢なやり取りの間に、ペニーがやってきます。
レナードもシェルドンがペニーに話したんだよとか言っとけばよかったのに。エピソード9でシェルドンはステファニーが気に入ってるので、どうしたらレナードがステファニーから嫌われないか?とか相談に行ってますし。
仮にシェルドンがレナードのいない場所でペニーに相談に行ったことは知らなかったとしても、この後のシーンにも出てきますが、地下にある洗濯室やらチーズケーキファクトリーでの4人組の食事やらで、ご近所さんとは会話する機会はいくらでもあったはず。
そうやって適当に躱しておけば良かったのにと思いますが、ま、それを言ったらビッグバンセオリーは始まらない、っていうことで。
このシーン見直してて、サラ・ルーの演技が気に入ったんだなと思いました。セリフの切り方やレナードの追い込み方、ステキ(笑
3階のミセス・ヴァータベディアン
さて、追い込まれたレナードは「このアパートではいろんな人が自由に出入りする」と言い訳してステファニーの強い視線と、「無能な見方」シェルドンを躱そうとします。
この部分も割愛しても良かったのですが、英語のエピソード・タイトル回収シーンなので取り上げておきます。
ということで、「The Vartabedian Conundrum」のタイトル回収。シェルドンにとっては確かに謎でしたね。
ちなみにVartabedianという姓は実際にあるようで、検索すると実在の人物がいろいろ出てきます。ビッグバンセオリーでも、シェルドンが3階とか2階の住人と一緒に食事をするシーンもあったはずですが、そこにはミセス・ヴァータベディアンはいなかったようです。(もし、後日、確認できたらこちらに追記することにいたしましょう)
レナードはステファニーと同棲しているか?
朝起きてコーヒーもらいに来た時にそこにいて出勤していったなら、同棲以外の可能性はほとんどないと思うのですが、それはさておき。
シェルドンの話しぶりからすると、無事、ステファニーはルームメイト契約にサインしたように思われます。
そしてここはうちのメイン・コンテンツ(笑)、アメコミテーマが入ってくるので、取り上げるのは必須となります。
シェルドンは二人は同棲しているというけれども、レナードはそれを否定。それじゃ部屋を見に行きましょと言われ、同棲してたら気が付くだろと言いつつペニーには信じてもらえず部屋のチェックに行くレナードとペニー。
ディズニーのグーフィー
レナードの部屋のワードローブにはキュートなドレスがつるされ、アロマキャンドル(scented candles)にもこもこスリッパに花柄のシーツ。それでも同棲してないと言い張るレナードに、さらに追い打ちをかけるペニー。
ディズニーワールドで高齢のカップルが写っているのは、ステファニーの両親でしょう。グーフィーと一緒に写真を撮ったんですね。(当然ですが、写真は写りません。)
InStyle Magazine
さらにレナードの部屋にはInStyleマガジンが置いてあるそうですが、こちらは実際に発売されている雑誌。
ジュエリーボックスのために犠牲になったバットシグナル
そして極めつけはジュエリーボックスと言われて、ようやく自分のもの、ここではバットシグナルがなくなっていることに気が付いたレナード。
バットシグナルって、ゴッサム市警のゴードン本部長がバットマンを呼び出すときに使うものですね。
これが捨てられてジュエリー・ボックスに置き換わっていたことで、ようやくレナードはステファニーと同棲したことに気が付いた様子。
バットシグナルがなくなるまで同棲に気が付いてなかったとは、これぞオタクの鑑という感じでしょうか。
外堀を埋めようとするステファニーと逃げ出したいレナードと
ところ変わって大学のカフェテリア。ラージとハワードが座っているところにレナードがランチトレイをもってやってきますが、やたらとズボンの上からかきむしっている。ステファニーがレナードのために買ってくれたもののようです。
部屋に服装は持ち込み、キャンドルにスリッパにシーツ、ファッション雑誌はもちろん、レナードのバットシグナルすててジュエリー・ボックス置くばかりか、着るものまで自分色に染めていくとは。外堀から埋められて行っていますよね。レナードは同棲していたかどうかも知らない間に。
あまり痒そうにしているので材質を聞かれ、コットンではなくてウールに「Fire ant」を織り込んだと言ってまして。Fire antってどんなありかな?と思って辞書を引くと「カミアリ=噛み蟻」らしいので、どんなでかい顎かなと思ってさらに調べてみると、なんとヒアリの一種だそうです。
言われてみれば「Fire ant」は「ヒアリ」ですよね。
そして、そんなズボンはヤバいですよね?
蟻は冗談でしょうが、ラージとハワードに20ドルやるからズボンを交換して、とお願いする羽目になりました。
心配性のシェルドンはステファニーの病院に押しかけ
さて。上述の通り学食には3人しかいませんでしたが、いつも大学にいるはずのシェルドンは一体どこに?と思ったら、なんと病院に押しかけていました。ステファニーの伝手で自分のやりたい検査を押し込もうとした模様。どこまでも面倒な人間ですね(笑
しかも、どこで調達したのか聴診器を使いながら血圧を測っているところ。このシーンは、病院で役立つ表現が満載。
シェルドン、12歳の時におばさんから聴診器と血圧計もらって、物理学に失敗した時にあてにできるものが必要=医者になるのは滑り止めみたいな言い方するわ、血圧計の正確な名称を医学部で習ってないの?とか超絶上から目線だわで、ステファニーに逃げられそうになってました。
(それでも、シェルドンが受けたいテストの一覧を見て、とうとう切れて家に帰って!とか言われるレベル)
ここで出てくる単語は、知っておいて損はない感じですね。(役立つかと言われると限定的ですが)
Stethoscope: Stetho(胸部の)Scope(検査機・調査機)
Sphygmomanometer: Sphygmo(脈拍の)Manometer(圧力計)
この次に出てくる単語は、かなりハードル高いです。医学部じゃないとついていけないんじゃないだろうか。あるいは医学系の通訳・翻訳をやってる人とか。
Cardiac stress test:Cardiac(心臓の)
Electromyogram:Electro(電子の) Myogram(筋電図)
CBC: Complete Blood Cell Count(完全血球算定)
Baseline Glucose:この単語だけではピッタリの語には行き当たらなかったのですが、Glucose tolerance testだと思います。この日本語訳が経口ブドウ糖負荷試験で、糖尿病を検査する試験のようです。
Upper GI= Upper Gastro(胃) Intestinal(腸)で上部消化器
Exploratory laparoscopy: Exploratory(診査の) Laparoscopy(腹腔鏡)。Laparo(腹壁)
一回で覚えられる単語ではないですが、アメリカのコメディでさらっと使われているということは、あちらで一般の人が聞いたときには、少なくともなんとなくは把握できる単語の可能性もあると思います。
こんな単語が出てきてありがとう、ぐらいのつもりで地道に調べていくことにしましょう。
さて、シェルドンが飲んだバリウムがどうなったかは分かりませんが、場面は再度、レナード達のアパートへ。
カミアリズボンとレナードとステファニーの行方
レナード達のアパートの地下にあるコインランドリー室。
大学でズボンを交換できたのかは不明ですが、持って帰ってきて洗おうとしているところ。そこに運よくペニーがやってきたので、レナードはペニーに柔軟剤持ってないか尋ねます。
ペニーはたまたま持ってたのですが、キャップいっぱいどころか柔軟剤のボトルに残っていた三分の一程度の柔軟剤をすべてぶっこんでしまう。
全部使うほど借りても良いんかいな?なんですが、ま、それを言っちゃあ…
ペニーもびっくりしてクロコダイル革でも洗うのか?と聞きますが、ステファニーからもらったズボンだと。しかも洗濯機利用不可と聞いたのに、強引に洗濯機を回し始めるレナード。
こりゃ何かあったなと思うのが普通。彼女とのペースが合わないなら、自分に正直になったら?とペニーに言われてその気になります。
でもステファニーに直接言うのは憚られるのでペニーに代わりに言ってくれない?とかダメ男ぶりを発揮しますが、最終的にペニーに「自分でおやり」とばかり「Go!」とけしかけられ、勇者レナード、ステファニーと対決しに向います。
ステファニー、強し
場面は再びレナード達のアパート。
あくまで身体の異常を訴えるシェルドンの口内を覗き込んでいます。シェルドンの喉頭が見たことがないくらい晴れていると。処置するには「直ちに話すのをやめること」(笑
一言も話させないようにして寝室に追い返してしまいます。
ステファニー、強え!
Sheldonectomy, Polypectomy
ここで、ステファニーの次のセリフですが、字幕では「シェルドンの命を切り取った」といった感じで訳してありました。
最初は分からなかったのですが、たまたまポリープの切除手術のことをポリペクトミーということが分かりまして。日本語の辞書では見つけにくかったのですが、「-ectomy」で調べると、Longman Dictionary of Contemporary Englishで次のように定義されていました。
他にも調べたらでてくると思いますが、英語のネイティブが「Sheldonectomy」という単語を聞いた瞬間、「シェルドン切除手術」と聞こえるのだと思います。
今回のエピソードの冒頭でレナードが「ナルシストがぶつぶつ言う」と言ってたのを受けて、「シェルドンに話をさせなくしたこと」を「シェルドン切除手術」で受けるとは、脚本が素晴らしすぎてほれぼれします。
という事でお膳立ても揃ったところで、いきなり同棲は早いんじゃないかなと言おうとしたものの、シェルドンすら手球にとるステファニーに丸め込まれて結局ステファニーと「仲良く」する羽目に(笑
ステファニーはキャラが強すぎて、これあと2、3話に出続けたらペニーを押しのけちゃいそうな気もしますね。
あるいはシェルドンの鬱陶しさに嫌気がさしてステファニーが勝手に出ていくか。
いずれにしてもビッグバンセオリーの可笑しさをダメにしてしまう展開になってしまいます。特にこの次がクリスマスの話題ですから、ステファニーを絡めてしまうとペニーからシェルドンへのプレゼントのインパクトが薄まってしまう。
見ている側は結果としての作品をこんなふうに考えたり出来ますが、作る側の冷静な判断も光りますね。ステファニーの演技が素晴らしかったので、もっと見ていたかったところではあるんですが、仕方ないと割り切るところでしょうか。
そしてペニー、恐るべし
ステファニーとの「仲良い一戦」を終えたレナード、ズボンを洗濯機に入れたままだったのを乾燥しにランドリールームにやってきます。
ペニーもまだそこにいて、先ほどのズボンは乾燥機に入れておいてくれた模様です。
そしてペニーの関心事はレナードとステファニーの行方。ほんの僅かな会話からレナードがステファニーに丸め込まれて関係持った事を見抜き、先ほどの会話からの時間を計算しているのは笑いますね。
洗濯物を入れた直後から乾燥機に移すまでの間として、約30分ぐらい?
この会話はこの辺でやめときましょう。
ペニー、なんか変なことになっているレナードを再度励まします。
この時のペニーはレナードに気があるとかではなく、単純に情けないレナードの友達として正論を述べてるだけなんでしょう。
しかし、それはレナードにとってはペニーとのツライ過去が刺激される訳でもあるのです。
このやり取りで悟るとは、ペニー恐るべし。でも親友として、レナードの情けない態度にカツを入れたいペニーはさらに気合を注入。
シーズン2の冒頭でペニーとのデートがあまり上手くいかずに別れてしまった後、ペニーが早速付き合ったのはエリックでした。また、ビッグバンセオリーでマークの名前で出てきた人物を検索してみたところ、シーズン11のマーク・ハミルとかがでてきて、これは絶対違いますね。
レナードが言われたマークの名前を出した女性は誰なんでしょうね?
意を決したレナード、ついにステファニーに言おうとするが…
まずはレナードの部屋。コトを致した後でステファニーに「少しゆっくりしよう」と言おうとするも、レナードが言おうとしていたことをそのまんま事前に「そういうことを言いたいのよね」と言われて、言えなくなります。
いや、ステファニー、強いんだって。
レナードのベッドルームにて
2人が1対1で対決したら、ステファニーの圧勝ですね。
ズボンの次は鳥のセーターに、そしてベッドにも諸々と
大学の学食にて。今度もなぜかラージとハワードしかいません。らしくない(つまり理系のオタクでは着るはずのない)鳥デザインのセーターを着てきたレナードにハワードが「ナイスなセーターだな」と言いますが、これ、あれですよね。「ナイスなセーターだな(ナイスではない)」ってやつですよね?
しかも、鳥のセーターだけでは足りず、色々ステファニー色に染められて行ってます。
ラージのこの一言で、なぜかレナードは納得してステファニーにテキスト・メッセージを送り、もうやれないなといいつつ、返事が来るなり間違ったといってステファニーに会いに行きますけど、結局鳥のセーターが嫌いだったのかな?
Dust Ruffleとは?
ところで上記のベッドスカートと訳したところ、原文では「Dust ruffle」となっています。
こんなページがありまして、要は同じもので呼びたいようにどうぞ、とのことでした。
またレナードが知らないといったデュベですが、これはイギリス英語的な表現らしく、アメリカでは「Comforter」とか「Quilt」と呼ばれていて、要は掛布団のことだそうです。
アメリカ人がベッドに掛けるのは毛布だけなんでしょうか?デュベでもコムフォーターでも、呼び方が何であれあった方があったかいと思うのですが。
こういうところからも、ステファニーはイギリスの良家の家系なんじゃないかなと思いますね。多少、あけっぴろげすぎるのはどうなのか、というのはありますが、そこは私の専門分野ではないので…
オチ:喋れなくなったシェルドンは
学食では、シェルドン以外の3名のみでしたが、果たしてシェルドンはと思うと、なんとペニーのところにハーブティー(の茶葉?)がなくなったのでもらいに行っていました。
これもペニーがコーヒーがなくなったからもらいに来たのを受けての結着の付け方で、脚本には文句はありません。ただ、一つだけ言わせてもらうと、シェルドンらしくないですね(笑
そして、話すなと言われたステファニーの言いつけを守って、入力した文字を発話させるアプリを使ってペニーに話しかけていますが、この声がホーキング博士の人工音声のように聞こえました。
ホーキング博士が好きなのは良いですが、ほんとにネタとしての扱いが、我々の常識を軽々と超えていきますよね。アメリカのコメディ。
Honeyのタイプミス
最後のオチにはステファニーは登場しないのですが、文字入力をさせた時のタイプミスがオリジナルの英語、日本語の字幕翻訳ともに驚きの出来栄え。
ハーブティーを分けてもらうついでにハニー(Honey)も分けてほしいと打ちたかったのですが、キーボードの「o」のとなりにある「i」と打ち間違ったおかげで、変な単語になりました。
Hineyは俗語でお尻のことだそうです。
上記は言語の通りに直訳したものですが、お読みいただいて分かる通り、これでは何のことかさっぱりわかりません。
字幕翻訳では、シェルドンが「おっぱいもらえると助かる」と入力したことになってて、当然ペニーも「おっぱい?」と驚くわけですが、打ち直した単語は「いっぱい」になっていました。
これはすごい翻訳で、日本語でもアルファベット入力をするなら「o」と「i」のタイプミスは十分あり得ますし、「ハーブティーをいっぱい欲しい」ということで意味も破綻していません。
ステファニーとはどうなったか明確には表現されていませんが、上述した通り今後のつながりを考えると知らないところで終わったことにしてあるのが良かったと思います。
記事の公開順がずれてしまっていますが、この次はクリスマスにかかわるエピソードですし、これも傑作のひとつでした。
あそこにステファニーが入ると強すぎる、というのはご覧いただければ良く分かるかと思います。
本日も、長い記事を最後までお読みいただきありがとうございます。
ご意見、ご指摘など、コメントいただけると非常にうれしく思います。どうぞよろしくお願いいたします。