Big Bang Theory S2Ep9 レナードのナンパジャックと名犬ラッシー
The White Asparagus Triangulation:ドクター・マッコイ確保の法則
ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。
あらすじ
レナードが付き合い始めた外科医のステファニーを、なんとシェルドンはいたく気に入ってしまう。それまでにレナードが好きになった女性の中で、シェルドンが唯一「耐えられる」女性だから、という相談をペニーに持ち掛けるシェルドン。
なんとステファニーとレナードのデートディナーにまで割り込み、二人の関係を発展させようとするが...
ステファニーとシェルドンの会話の頓珍漢ぶりもたいがいですが、努力の方向と内容が全くあってないのが、これぞ天才を絡めたコメディーかという感じ。
ここでもスタートレックネタが
エピソードタイトルの「ドクター・マッコイ」だけで明らかなのですが、今回もスタートレックネタが登場。
外科医ステファニーは「上陸班に必要だ」とか言い出すシェルドン。なんの上陸班なのか、レナードもそして視聴者もわからないので、戸惑うようにレナードが「上陸班って何?」と尋ねるわけですが、それへの返答が
日本語字幕:君はカーク、僕はスポック、ラージは殺される役。彼女はドクター・マッコイ
英語版台詞:You’re Kirk, I’m Spock, Wolowitz is Scotty, Koothrappali is the guy who always gets killed, and now we’ve got McCoy.
(君はカーク船長、僕はスポック副長、ウォロウィッツはスコッティで、クースラパリはいつも殺される奴、そしてやっとマッコイ医師を見つけた)
字幕ではハワード・ウォロウィッツは省略されていますが、ちゃんとオリジナルでは「スコッティ」役とされています。
スコッティとは、カーク船長、スポック副長、マッコイ医師に次ぐ重要なメンバーとなっていて、カーク船長が「転送」を頼むときの機関主任で「転送を頼む」のセリフでセットで有名だったようですね。(スタートレックはあまり詳しくないので、ウィキペディア情報です。)
それにしてもラージが「いつも殺される奴」って、ヒドイ(今回に限らないけど。)
この会話の後で二人がステファニーを見つめる時、シェルドンは「決まった!」という表情で、バルカン式あいさつをステファニーに送り、レナードは意味不明で困惑しているのは、ビッグバンセオリーのツボ(笑
過激にスタートレックにのめりこむシェルドン
上記の後、レナードとステファニーの映画デートにも割り込むなどの横暴の限りを尽くすシェルドン。とうとうステファニーがフェイスブックで「ステータス:独り」のままにし、見知らぬ男性に羊のマークを送ったりしているのを見て、レナードに「彼女が他の男性に行ってしまう」と心配して寝ているレナードをたたき起こす。
レナードが「ステファニーと僕との関係には君は関係ないだろ」と言われると、艦隊規則を持ち出して、「君(レナード:カーク船長)の指揮権をはく奪する」とか言い出す始末に。
いや、そこまでスタートレックに入り込まんでも(笑
中学の英語教科書のセリフが役立つ時が!
それでも心配が収まらないシェルドン。今度はペニーに、レナードが女性うけしない点をあぶりだそうとヒアリングに行く場面。
いつものように3回ノックをして出てきたペニーにバナナパン(なんだろそれ?)を渡すときの会話がこれ。
Sheldon: This is banana bread.
Penny: This is a door knob.
英語の教科書で、無意味な文章とされた「This is a pen.」構文が連続で使われている場面を初めて目にした!
この英語の表現は役に立つんだ!(違う
キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの映画に言及
というわけでバナナパンを渡してペニーの部屋に入り込んだシェルドンの質問にあきれたペニー。
正直に話してと頼むシェルドンにこたえて曰く
私たちは若くて、二人とも愛し合っていたけど
湖畔の家で時を越えて文通するしかなかった
笑!
これ、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロック主演のスピード、じゃなくてイルマーレだ(笑
もっとも、こちらはリメークでオリジナルは韓国の映画でしたが。
そのパスワードは短すぎるんじゃ?
最後のダメ押しで、シェルドンはレナードのフェイスブックに勝手に入って、レナードの交際ステータスをステファニーと交際中に変更してしまう。
「僕のフェイスブックをハッキングしたのか!」と怒るレナードに、
日本語字幕:君のパスワードは全部スーパーマンの本名だろ
英語版台詞:Oh, it’s hardly hacking when you use the same password for everything, Kal-el.
(あんなのハッキングなんてものじゃないさ。パスワードが全部Kal-elを使ってるんだから)
たしかにスーパーマンの本名はクラーク・ケントじゃなくて、クリプトン星ではカル・エル。でもクリプトナイトがアキレスの踵のように普通に使われる国では、Kal-elと言えばスーパーマンの本名なのだなと思いました。
いずれにしても、そのパスワードはいくら何でもやばいと思います。
なんとあの犬まで登場!
シェルドンの横暴にレナードがブチ切れしている横でラージが、いきなり変な声を出す。それを聞いたペニーが、いきなり両手で膝を叩いてこんなセリフを。
日本語字幕:その鳴き声は何なの?
英語版台詞:What’s wrong, Lassie? Timmy fall down the well?
どうしたのラッシー?ティミーが井戸に落ちたの?
日本語字幕ではまったく表現されてませんが、なんと名犬ラッシーは出てくるは、しかもTimmyとはかなり古いシリーズの登場人物のようです。
1957年から1964年だとして、一番新しい1964年でとっても東京オリンピック開催の年。相撲の優勝者に大鵬が並んでるし、ヒット曲には都はるみの『アンコ椿は恋の花』、映画では「荒野の用心棒(監督:セルジオ・レオーネ)」、「シェルブールの雨傘(監督:ジャック・ドゥミ)」、「007 ゴールドフィンガー」、「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」に「マイ・フェア・レディ(監督:ジョージ・キューカー)」。
アメリカのドラマで、入院中の家族にハックルベリーフィンの物語を読んで聞かせるシーンを見たことがあるけれども、テレビドラマもこんな古いのを今でも見てたりするんでしょうかね?
アニメ世界名作劇場に名犬ラッシーがあるのは知りませんでした。
この記事も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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