留学日記71「」

 日付:2024年1月19日(金)
 位置:アメリカ カリフォルニア州(時差-17時間)
 身分:留学生
 天気:晴れ


 登場人物
・緑茶ドラゴン:書いている主、21歳日本人男性


 愚痴ばかりを吐いていると、常に新しい愚痴はないのかという目線で、日常を過ごすことになるので、何かにつけて良くないところを探そうという気持ちになる。

 しかし、常に疑っている人間は、自分の本心がバレてしまったらあまりにも社会で不利になることを知っているため、内側には欺瞞を満たしておきながら、表面を見せかけの愛想で包み込むということをする。

 ここでいう表面の精巧さというのは、疑い深さに比例していると思う。疑うとはつまるところ客観的視点の主観であるため、客観視の解像度の高さが高くなればなるほど、より深く深くへと疑いが広がっていき、どんどん外身が本物か偽物なのか判断がつきづらくなる。

 こうなってくると、偽物を選んでも本物を選んでも変わらないような気がしてくる。しかし、長いこと近くで見ていると、だんだんと中身まで見えてきて、前までの予想とは違い、そのギャップに悩まされる。私は自分で勝手に作り上げた理想と、実際の現実とのギャップに懊悩する女子をよく目にしてきた。

 そして今の私もそんな恋する乙女のように、日々の生活に困窮している。昨日は洗濯物を洗いに片道20分かけて歩いて、近くのコインランドリーに行った。

 コインランドリーの名のもとに、コインで洗濯機を動かすシステムであったため、両替が必要であった。

 財布を見ると、20ドル札しか入っておらず、物の試しに両替機に20ドル札を一枚入れてみると、25セント硬貨が80枚両替機から吐き出され始めた。小学校の時のメダルゲームを思い出した。

 最近寝落ちしてしまうことが増えた。寝落ちすると目が覚めるのは、2時くらいで、そこから書き始める気力は疲れていてない。それでも書き続けるといった心意気が欲しいものであるが、生活リズムが乱れることによる弊害が大きすぎるため、書けるときに書くというスタイルが一番望ましい気がする。また明日考えよう。

 

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