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不良少年、不良中高年(笑)

子供の頃、直接の友達付き合いはしていなかったけど、
不良少年と呼ばれる子供はどこにでもいた
確かに素行が良くない
子供のくせにタバコを吸ったり
シンナーを吸ったり
無免許でバイクに乗り回している輩もいた
『不良』とは本当に言い当てている言葉だと思う
「良」を否定する「不」との組み合わせ
そう、確かに彼らは良くはない
決して「悪」であるとは断じていない
だから不良なのだ

街でみかける不良も悪だと言い切れない少年ばかり
優しい心根を持っていたり
筋の通らないことを嫌う者もいる
だからそれが反骨心となって
でも素直に表現できずに良くない行動で示す
芯から悪ではないのである

そんな彼らも
大人になって自分で給料を稼ぐようになり
家庭を持ち
社会の不条理だとか不道徳にある程度目をつぶる術を
身に着けて
誰とでも共存共栄できるような器用さを持つようになる
表面的には社会に従順になったように見えるし
悪人ではないので他人から非難されるようなこともしない
でも腹の中では 「この野郎、覚えとけ」みたいな事も珍しくない

不良中高年の誕生である

酒やカラオケでは発散できない何かが溜まり始める
だから静かに自分を主張すること、表現することで
「俺はお前らとは違うんだ」
と思うようになり
社会は俺の思い通りにはならない
俺だって社会の言いなりにはならない
周りがどうであろうと自分は自分だ
群れたりはしないし
何かひとつ、自分にしかできないことをしたい

どこまで当たっているかわからないけど、
それが不良中高年の本質なんじゃないだろうかと思う

決して自分の中の反骨心をぶつけるためにバイクに乗っているわけじゃない
でも、俺はお前らとは違う、俺だけの世界を持っている
バイクに乗っていると、そういう変な自負心を感じることも事実だ
僕だって不良中高年だからね

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