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オーバーツーリズムよりも文化の違い

オーバーツーリズムが問題になっています。
インバウンドとやらで日本の観光地には多くの外国人が訪れている反面、
外国人旅行者による迷惑な話も増えているようです。

この迷惑な話、オーバーリズムがいけないのでしょうか?
人が増えれば迷惑行為が増えるのはしょうがないことでしょうか?

僕は考えるべきところが少し違うのではないかと思います・・・。
多分、観光地となっている市や街の対応だけでは片付かない話でもあると思います。

・富士山を撮影するために多くの外国人がコンビニに集まってくる
・道路を占拠してしまう
・個人の自宅の敷地に勝手に入ってくる
・池の中に大量のコインが投げ込まれている
・写真撮影のためなら道路の真ん中であろうと事故の危険があろうと
    関係ない
・自分達が飲み食いしたゴミを平気で置いていく

迷惑な話はこれだけではないでしょうが、これらの迷惑な話、オーバーツーリズムが原因なんでしょうか?
僕は違うと考えています。

すごく大袈裟な言い方かもしれません・・・
外国人のすべてがそうだとは言いませんが、日本人が『迷惑』 と考えている行為を、外国人は迷惑な行為だなんて全然考えていないということ。
社会道徳的な感覚や生活習慣、文化の違いが日本人とは違い過ぎます。
悪い言い方をすれば、、、
他人の敷地にゴミを捨てる人なんかいない・・これは日本人の感覚
他人の敷地でゴミを捨てることに何の抵抗もない・・これは外国人の感覚
道路は車両が通行する場所だから歩行者は立ち入らない・・これは日本人
道路は誰でも自由に行き来できる・・これは外国人

理屈ではなく、日本とはまったく違う国や地域で生まれ育った人達が、日本人と同じ感覚を持っているだろうと思う方が間違っています。
外国人を受け入れるからにはそういう事が起こり得るということを事前に考えていなかった国や地方行政も含めた日本の観光関係者の失敗だと思います。

子供が道の真ん中でオシッコをしても叱らない
子供は学校へ行っても生徒が掃除することはない
子供の頃からこういう教育を受けて育った人達が日本へ来て日本人と同じことを考えるでしょうか?

・車も自転車も歩行者も区別なく同じ道路を通行している
・車の前に自転車で割り込むのも、歩行者が好きなところで道路を横断する
    のも常であり、それをしないでいると何故しないのか?と不思議がられる
こういう人達が日本に来たら写真を撮るための道路の真ん中に出てくるなんてなんの抵抗感も違和感も持たないでしょう。

僕も典型的な日本人ですから、こういうマナーの悪い外国人を見ると腹も立つしいい加減にしろと言いたくなります。
でも、彼ら外国人は日本人とは違う教育を受けて育っているし、もっと言えば世界の中では日本人が特殊なのです。
外国人はそういうものだと認識していない日本もいけないのだと思います。

仕方ないのだから迷惑行為を放っておけと言ってるのではありません。
何かしらの対策は必要です。
問題は、対策をする時に表面的なものではなんの意味もないので、
外国人の特性をもっと根本的に理解するところから始めるべきだと言いたいのです。
外国人の方々には申し訳ありませんが、公共マナーなど何も知らない人達が大勢日本に押しかけてくるのだという認識の上で対策をしないと何の効果も期待できないということです。

余談ですが・・・
以前、海外のある国に出張をした時、現地で同行していた日本人がコンビニで携帯電話をすられました。
携帯を盗んだのは子供でしたが、彼らは盗みをゲームとして楽しんでいて、ケラケラと笑いながら盗みを働いていました。
深夜11時から12時くらいなのに、小学生くらいの年齢の子供たちが街のあちこちでフラフラ歩きまわっていたり、
家族の仕事の手伝い(その時に見たのは行商)をしていたりするのです。

こういう生活習慣の人達に日本人の道徳観念と同じものを持ってもらうことがどれほど難しいことか、そういう認識をすること大切だと思います。

くどいようですが、迷惑行為に関してはオーバーツーリズムが問題なのではありません。
日本人が「迷惑」 と思うことを 「迷惑だと思わない」 そういう人達がやって来ることにあるのです。


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