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車載工具の話

案外話題にならない車載工具の話です。
僕が現役だった頃から今も変わらないのがこの車載工具でして、
ツーリング時にちょっとした故障や転倒などに対応しようと思うと
なかなか車載工具では難しい面があります。
この記事はボリュームたっぷりな内容になりますので、
読むのに疲れたら、何回かに分けて読んでもらうのもいいかもしれません。
きっと 「もしもの時」 には参考になるのではないかと思います。

車載工具の中身

日本のバイクメーカーが標準的に装備している車載工具、正直なところ
出先でのちょっとしたトラブルくらいにしか役には立たず、
日頃のメンテナンスにはとても足りませんし、使いずらい工具もあります。
ですので、僕のCBに車載している工具はバイクを重くする錘状態です。
ただ一度、リアサスペンションのスプリングアジャスターだけは実際に使いました。(下の写真の一番上の鍵型のもの)

CB1300の純正車載工具

メガネレンチ(写真右から4つ目と5つ目)は車輪のアクスルを緩めたり締めたりするのに使いますが、延長ハンドル(上から2番目)に挿して使います。
あまり使いやすい感じでもないので、このサイズのメガネレンチとボックスレンチは自分で持っているものを使っています。

写真、上から4つめがプラグレンチです。
これもなかなか使いやすい感じではないので、元々自分で持っていたものを使っています。

一番左の黒いL形のレンチがいわゆる6角レンチ(ヘキサゴンレンチとも言います)で、サイドカバーやシートカウルなどの付け外しに使えますが、
ラチェットハンドルを普段使っていると、これをなかなか使おうとは思いません。

写真の一番右側とその隣は見ての通りドライバーです。
この手のドライバーは固く締まっているネジ類を回す時に力を入れると、ハンドルが傷んでしまい使えなくなることが案外多いです。
いざ使いたい時に壊れてしまうと本当に困るので、このドライバーも使わずに自前の工具を常備しています。

僕の工具

下の写真は僕がバイクをメンテナンスする時に使っている工具です。
写真の中の一番左上にある黒い塊はショックドライバーと言って、
錆びなどでかなり硬く締まっているネジ類も、このドライバーを使って
プラスチックハンマーで叩いてやると、ほぼ一発でネジは緩みます。
これはかなり優れものなんです。

それ以外は一般的なツールばかりですが、この写真に写すことができなかったものとしては、
・電気テスター
・配線用圧着ペンチ(ギボシの圧着用)
・オイルシールハンマー
・無反動プラスチックハンマー
・ベアリングプーラー
・電動ドリル
・Tレンチ
・バイスグリップ 大小

工具箱が小さすぎて整理ができていません
これでもまだ買い足したい工具はあるのですが・・・

僕が揃えた車載工具

僕が日頃CBに常備している工具は以下の写真にあるものが全てです。
一番下の黒いグリップでドライバーのようなものがけっこう重宝していて、
その上にある各種のボックスレンチを差し換えて使えます。
CBの車載工具を収納しておけるスペースを有効に使えるように、
何本もドライバー(ドライバーには種類やサイズがあるので)を収納するのではなく、グリップ一つで先端のレンチだけを交換するようにしました。
また、ある程度トルクが必要な場合のことも考えてラチェットハンドルも
常備しています。(写真一番下の左端)

ちなみに、ラチェットもグリップもレンチも、差し込み角は 1/4 (6.3ミリ)
で統一しています。
3/8(9.5ミリ)で揃えるとかなり嵩が増すので、シート下に収納するには
このサイズがバッチリだと思いました。

自前の工具一式

上の写真の右下に黒くて四角いものがありますが、これは固いゴムのマットで、カウリングのポケット内に常備しています。
何のためにこんなものを持っているかというと、ツーリング先でどうしてもアスファルトではない場所に駐車しなければいけなくなった時のためです。
サイドスタンドが地面にもぐったりすると最悪の場合そのままコテンとなってしまう可能性もないわけではないので、
地面が柔らかいなと思ったらこれを出して、サイドスタンドの下に敷きます。

パンクした時のために

日頃パンクするなんてことは殆どありませんが、ツーリング先でパンクしたらけっこう辛いです。
特に〇〇スカイラインとか〇〇峠みたいな場所でパンクすると、最寄りのスタンドまではそれなりの距離を走るしかなくなります。
空気が抜けずにスタンドまで行けるなら良いのですが、空気圧が極端に低くなると自走も難しくなりますから、それなら自分で直してしまえば間違いないってことで、パンク修理キットと空気入れを持ち歩いています。
さすがにこれはシート下に入る大きさではないので、パニアケースの中に常備するようにしました。

ちなみに、このパンク修理キットで正しく処置すれば、応急ではなく恒久的な修理として処置できます。

電動空気入れは空気圧も測れます
パンク修理キットはこのセットで3回までパンク修理可能です

シート下に収納

これらの工具類は、小さなポーチに入れていますが、下の写真の右側は自前の工具一式を入れてシート下のスペースに、真ん中の袋にはパンク修理キットと電動空気入れを入れてパニアケース内、左端の純正車載工具はシート下(シートの裏側)に元々入っていたのでそのまま車載しています。

左:純正車載工具(シート下)
中:電動空気入れとパンク修理キット(パニア)
右:工具一式(シート下のスペース)
下:ゴムマット(カウリングのポケット)

お薦めの車載工具

○○がお薦めです!
って感じで紹介できればいいんですけど、ここではお薦めは遠慮しておきます。
と言うのは、車種によって車載できるスペースがどのくらいあるか、
それともパニアケースやトップケースに車載するのかによって持ち運べる工具の種類も数も全然違います。
また、車種によっては何かを外さないとその奥にある別の何かを緩めることができないとか、工具なら何でも良いわけではありません。
持った方が良いレンチやドライバーの長さやサイズはご自身でチェックして
工具のサイズを決めた方が良いということなのです。
ハーレーだとインチ工具しか使えないと思いますし、細かい話をすると
ネジの生産国やサイズによっては、ドライバー(プラスドライバーのこと)ネジの凹みとドライバーの形状がぴったり合わなくて、ネジの頭をナメてしまうということは結構多いです。
なので、自分のバイクとよく相談してから工具やドライバーを選ぶことをお薦めしたいです。

頭の形が六角形のボルトに使う工具としては、できるだけ12ポイントのメガネレンチをお薦めしたいです。
スパナばかり使うとどうしてもトルクをかけた時にスパナの口が開いてしまい、ボルトの頭をナメやすいです。
バックミラーの取り付けナットなどはメガネが入らないのでスパナを使うしかありませんが、メガネが使えるボルトにはメガネかボックスを使うことをお薦めしたいです。

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