見出し画像

亡き母の思い出〜仕送りの有り難さの巻〜

皆様はこの年末をどうお過ごしでしょうか。私、なんだか忙しくてバタバタと過ごしていて、いまだに年賀状に手を付けておりません。
ど、どうしよう.....



さて、そんな忙しい中、久しぶりに両親の思い出話を。

今回は母の思い出。

我が子は、1人が今年から社会人に、2番目は大学生でひとり暮らし。
この立場になって、子どもへの仕送り、お金だけではなくて 好きな食べ物や栄養がつく野菜など、押し付けがましいほど送りたくなる気持ちが、よーくわかる。
あの頃の私の母親もこんな気持ちだったんだろうな。


私は、学生の頃 道外で慣れない独り暮らしを謳歌していた(笑)
自由で楽しいことがいっぱいあったが、やはり貧乏学生にとっては不便なことのほうが多かった。
そうなると、親の有り難みが身にしみて わかるようになる。



私は専門学校へ通っていた頃に暮らしていたのは埼玉。
北海道と埼玉、頻繁に行き来できる距離ではなく、親と顔を合わすのは年に1度、多くて2度くらいだった。

はじめは、親からの仕送りがありがたくてね。必ず入っている手紙にも元気付けられたもんだよ。
そして毎回必ず入っていたものがもう1つ、


きなごろも
きなごろも
こちらもきなごろも


この きなこ餅が子どもの頃から大好きで、そこの菓子店に行くと必ずねだってた。

大好物を毎回送ってくれる、手紙と同じように ありがたかったな。

そして、毎回送ってくれるのは 単品じゃなく10個くらい入っている箱詰め。
「友だちにも分けてあげな」って意味があったんだろう。
仕送りのたびにみんなで食べたよ。


で、でもね、毎回食べてるとね、贅沢な話かもしれないけど、飽きるんだよね(笑)

親の有り難み、親の優しさ、とてもよく分かるから、何も言わず食べ続けた3年間。


卒業してから正直にそんなに気持ちを打ち明けたら

『なんだ、言ってくれれば良かったのに。あんた、何でもおいしいって食べるけど、小さい頃から きなごろもを食べてるときが1番おいしそうな顔してたから。』


うん、確かに!

この時思ったよ。

ごめん、お母さん。
ちょっとだけ迷惑に思ってたよ。
なんて親不孝な子なんだ。
ほんと、すまん!


そんな私も親になった。
あの時の私の親の気持ちがとてもよく分かる。

『ちょっと迷惑』なくらい子どものことを気にかける親になってる気がする。それで丁度いいんだと私は思う。


子どもたちよ、すまん。
これからも、面倒くさい親と末永くお付き合いくださいませ(笑)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?