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ワクチン〜おっさんの副反応〜

私は一応 医療従事者である。
コロナ禍で、そういった患者さんと どんだけ直接的に関わっているかというと、大したもんじゃない。
だが、毎日 身近に感じているのは事実であり、感染対策にはかなり気を遣っている。

先日、ワクチン接種を受けた。
医療従事者が優先ということで、私が住む地域では誰よりも先に2回の接種をしてもらった。
接種に対する考えは様々で、拒否する人、1回しか受けない人、個人の判断であり 強制ではない。私は2回の接種を希望した。


1回目の接種

筋肉注射。
実は現在の日本では、筋肉注射というのは ほとんどないらしい。ほとんどのワクチンは皮下注射であり、筋肉注射ではない。
私が受けた筋肉注射といえば、子どもの頃 熱を下げるため(?)に受けた、お尻に打った注射しか記憶にない。

かなりビビっていた。
注射自体が嫌いで、採血すら緊張して汗ばむ(顔は、平気な感じを装うが)
『お願いしま〜す』なんてニコニコしながらも、内心 逃げ出したいほどの恐怖を感じつつ腕をめくる。

チクッ!

ん?

あれっ?

い、痛くない!


たぶん、あのときの私、ドヤ顔してたと思う。
だって、注射しても泣かなかったもの。
笑顔でいられたもの。

その後、打った部分が痛かったものの、特に副反応もなく 元気に過ごした。
打った者のほとんどが、何事もなかったと聞いている。


2回目の接種

さて、1回目で 痛くないことが確認できている私にとって、何も恐れるものはない。
いつでもかかってこい!ってなもんだ。

チクッ!


ははは、今回はそのチクッ!すらほとんど感じないや。ヘッチャラピーだ♪

その日の夜は元気いっぱいで過ごした。
しかし次の朝、何だか身体が怠い。寒気もする。つらい。
早速熱を測ってみる。
36.4度、平熱だ。
一安心したものの、怠さ、寒気は変わらない。
いや、むしろ酷くなってくる。

少し時間をおいてから 再び検温。
36.7度、ちょっと上がったように見えるが、たぶん誤差。 しかも平熱だ。

また少しして検温。
36.9度、なんかちょっと嫌な感じになってきた。このまま37度を超える可能性が高そうだ。
そこで私は対策を練った。
そうだ、検温はもうやめよう。
『自分は平熱なのだ』と信じ込むことに決めた。

得た情報によると、2回目の接種のあとに調子を崩す若者が続出してるというじゃないか。
私もまだまだ若者の一員か!いいぞ!

その日、私と同日に接種した 本物の若者が、かなりの体調不良で早退。たぶん私のようなオッサンなんかより辛いんだろう。
うん、オッサンは薬を飲んで頑張るよ、君たちの分までね。

そんな状況の中、後輩が、

ろくさん、体調不良は気のせいですよ(笑)
すごいっすね、ろくさんのマインドコントロール。でも、無理がありますよ(笑)

はい、わかってますよ。
ちょっとくらい若いふりをさせてくれよ。


やっぱりあれは勘違いだったのかな?
夜、酒を飲んだら元気になったもの。
因みに、本物の若者は次の日の午前中まで体調不良を訴えていた。


悔しいけど、後輩の言うことは正しかった。


ような気がする。


いや、でもまだ気持ちだけでも若くいたい。



トップの画像は、ギャラリーからお借りしたものです。ayacai115(スコーン)さん、ありがとうございます。





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