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夢のサッカー

サッカーは、腰の爆弾がどうしても言うことを聞かなくなってやめてしまった。腰の爆弾とは高校の頃からの長い付き合いで、痛みをコントロールしながら大好きなサッカーを続けていた。でも、年齢的なものなのか、筋力の衰えなのか、どうしてもコントロールが出来なくなった。
それから2年ほど経ったある日、私は何故か試合のピッチに立っていた。


どうやらポジションはボランチらしい。こんな、司令塔的な重要なポジションに就いたことは私の人生で一度もない。現役時代はスイーパーかストッパー、守りに専念することしか能のない選手だった。そんな私がボランチである。

初めてのポジションだというのに、その日の私は自信に満ちていて、自分の動きになんの不安も感じない。なんなら『私がいれば大丈夫!みんな私についてこい!』てなもんだ。

試合はお互い無得点のまま後半に入っているようだ。内容的には攻められっぱなのヤバい状況。何とか相手の攻撃を防いでいるものの、攻めに転じることがなかなか出来ない。
一瞬たりとも気の抜けない試合運びが続く。

攻めてくる敵に果敢に立ち向かう私。
自陣のゴール前、一瞬の隙をついてボールを奪うことに成功した私は前線へ大きくパスを送る!
自らも猛ダッシュして攻めに転じる。試合時間は残り僅か。このチャンスをものにすると大きな成果に繋がる。カウンターだ!!!

サイドからえぐるように上がっていた私にボールが渡る。
ここでゴール前にセンターリングを上げればほぼ確実にゴールを狙える!

さあ!一気に得点するぞ!

ゴール前を狙って蹴り上げる!






いたっ!!!

なにっ!?


なぜか妻の怒鳴り声。

と、ここで目が覚めた。

私の横ではケツを思い切り蹴り上げられてブチギレる妻がいる。


一瞬何が起こったかわからなかった。
まぁ、それは妻のセリフだろうが。


いった~!!!

なにすんの!!!


ごめん・・・・・・・・


プンプンの妻のケツを優しく撫でた。

夢の続きを見たくて寝ようとするも、おかしくて笑いを堪えるのに必死だった。ここで笑ったりしたら更に状況を悪化させてしまうし。



それにしても、惜しかったな~(笑)



トップの画像はギャラリーからお借りしたものです。
sum15tama_oq(クリスT)さん、ありがとうございます。


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