第47話 ここはなんとしても思いの丈をぶつけたいのに!!書きたいことが書けない
第1話に戻ってしまったのだろうか?
いや、違う。
書けないことに変わりはないが、意味合いが少し違う。
それは話の盛り上がる部分、山場とでも言いましょうか?
「ここはなんとしても自分のこの思いの丈をぶつけたい!!」
ある意味告白のような部分。
本来なら筆が進む部分であるのに!!
それなのに!!それなのにそれなのにそれなのに!!
上手く…上手く書けない。
自分の感情を言葉で言い表すことが難しいのは知っているのだけれど、ここまで上手く表現できないなんて。
こう膨れ上がる自分の感情を惜しみなく出し切りたいのに、どう頑張っても全部出し切ることができないような…
書き終えた文章を見てどうしてもボクは首をかしげてしまう。
「そうなんだけど~!!そうなんだけど~!!でもぉ~!!違うの!!もっと伝えたいことがあるの!!」
はぁ~、女々しい。なんて女々しい男なのだ。
こんな風に悩んでいるのはボクだけなのかもしれない。
でも恥ずかしい話、本当にこんな感じで悲痛な叫びを上げているのだ。
ゴールはすぐそこに見えているのに、そのゴールへたどり着く道がちっとも見つからない迷路。
最後の1ピースなのに…その1ピースがちっとも見つからないパズル。
ボクはいつ安堵の表情を浮かべることができるのだろうか?
ずっと潜っていると息が続かず、たまらなくなって浮上する。
しばし休憩して、呼吸を整えて再度ダイブしようと試みるのだけど、なぜか足が重い。
あれだけ書きたかったのに…筆が重い。
もう一度読み返してみる。
もう一度整理してみる。
感情を昂らせてみる。
そうやって、いくつもの酸素ボンベを持って再びお話の中へダイブ!!
だがしかし!!
書けない。書きたいことが書けない。
そうこうしてる内に酸素が尽きて浮上する。
「はぁはぁはぁ…」
「ごめん、みんな…今日もうダメだ!!」
「あ~…そうか…分かったよ。おい、みんな!!今日しょうが焼き、もうダメだってよ!!」
「またダメなのかぁ~。お~い、飲みに行こうぜ、飲みに!!」
キャラクターたちには迷惑をかけっぱなしである。
創っては壊し、創っては壊し…お話を書くって、本当の本当に難しい。
この文章、第1話ぶりに自分のありのままをさらけ出せたような気がする(笑)
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