第48話 敬語を知らない

ボクは敬語を知らない。
なぜなら普段の生活で敬語はあまり必要としないから。
「です」「ます」で事足りるのだ。
メール文書を送るときも、ちょっとネットで調べて、引用して、ぺっぺっぺと貼り付ければ終わりだ。
だからほとんど知らないのだ、敬語を。
というかほとんど丁寧語しか使っていない。

前に本で読んだ話なのだが、ボクらの使っている今の敬語というのは、江戸時代の末期からすると、本当に必要最低限の敬語なようだ。
だから、ただ「です」「ます」をつけるだけじゃあ
「こいつは敬語の使い方も知らねぇのか!!」
ということになってしまったらしい。
まぁ、今と江戸時代と比べても意味がないんだけどね。
江戸時代の頃は、もっとこうビシッと使い分けがあるほど、敬語がしっかりしていたようだ。
これは今と違い、身分が明確に分かれていたからだろう。
う~ん平等、最高!!

①「いつ頃来ます?」
②「いつ頃いらっしゃいますか?」
ここまでは使う。
③「いつ頃まいられますか?」
偉い立場の人を前にしても、ボクは③を使わない。

日常で敬語をあまり使わないと、やっぱりお話を書いているときも、スッと敬語が出てこない。
だから、
「おい、しょうが焼き!!ここカッコよく受け答えしてぇから、武士が言いそうな敬語にしてくれよ!!」
「ごめん、俺、敬語知らねぇんだ。「です」「ます」で行かせてくれ」
「…期待した俺がバカだったよ」
となる。
キャラたちには諦めてもらっているのが現状だ。

この間も、
「謹んでお受けいたします」
と貴族に反応する場面を描いたのだが、
「これ…ビジネス用語だよな…ははっ」
「これだったら「分かりました」の方がまだいいのかな~?いや、でもなぁ~」
と1人さまよっていた。
次第に考えるのを止めた。

「かしこみかしこみ、ござそうろう!!」
難しいそうな言葉を並べて、でも使い方は全然ちがうんだけど…だけども、だけどもあんたの言いたいことは分かるよ!!
こんな風になれたら最高だろうね!!

ちなみに異世界モノのマンガを読んだ時に、
「冒険者は敬語を使うな!!誰がリーダーかすぐにバレちまうだろ!!」
この切り抜け方は秀逸だと思った。
すごいと思った。
…パクろうと思いました(笑)

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