webリリース記念ライブ配信vol.1「通信制高校第一学院高等学校との取り組み」開催実施レポート
先日弊社の公式ホームページリリース記念といたしまして、ライブ配信を三回に分けて行いました!これまで取り組んできているプロジェクトのパートナーさんをお呼びし、rokuyouの取り組みだけでなく、描いている未来なども皆さんにシェアできた時間になったのではないかと思います。
この記事では、第一回目のライブ配信の概要をお伝えします。
第一回目は、通信制高校 第一学院高等学校秋葉原キャンパス 岡本茂樹さん、博多キャンパス 菅原めぐみさん、Dream Project School 山本秀樹さんをお迎えし、プロジェクトのあれこれをお話していただきました!
SELの必要性、SELとPBLが連動することの重要性
山本さん:
PBLとSELはセットだと最初から強い確信があったわけではなく、プロジェクトを進めていく中でうまく推進するための型としてコミュニケーションや思考が使われると、非常に効果的であることがやっていく中で見えてきています。
結局、自分が安心して表現できる場が大事なんです。始めてみたら、生徒さんだけではなく先生も自己開示できるような安心安全の空間をつくり出す、ともに一緒に学ぶ空気感をつくっていけたのがとても良かったです。
見えてきた景色
岡本さん:
秋葉原のキャンパスは第一学院の中でも割と新しめのキャンパスで、当初は新しいことドローンやVRといった方向に進んでいきました。生徒も興味を持ってくれるし、我々も面白そうだなとという感覚はあったんですが、それをどのように社会で活かしていくかなどそういう視点がぼんやりしていて何かしてくれないかなという思いがあったのが正直なところです。PBLとSELに出会うことによって指示を待っている感じや自分たちでつくっていくという視点が一気にひらけました。今はPBLだけでなく業務的な部分でも各自が考えて行動することに大きく繋がっていますし、業務の無駄や無理という部分もうまく調整され、残業が減りました。また、家以外の居場所になって職員同士の信頼関係やチームワークがかなりより深い状態になっています。元々は生徒に対して思っていたのですが、職員もそのように思ってくれているようです。
「自分たちでやる」という意識
岡本さん:
PBLやSELに出会う前は "自分たちでやっても良い" という意識があまりありませんでした。生徒たちや我々が取り組む業務に関してもどこまで手を出していいのかをずっとヒヤヒヤしながらやっていました。PBLに取り組むにあたってこのキャンパスを五年後どういう状態にしたいかというワークをかなり時間をかけて取り組んだときに泣きそうになりました。進めていく中で正解を探そうとしていた自分に気づいたのが大きなポイントだと思います。
下向:
それはとても大事な先生の在り方ですね。生徒さんの中にもあるマインドセットというかメンタルモデルだなと。自分が描く自分の中での確信が正解というかフィット感だと思うんですけど、プロジェクト型の学びでもすごく大切だと思うので、そこをまずは先生が体感されたのが結構大きいんですかね。
先生のリーダーシップ
岡本さん:
引っ張っていきたいという気持ちはもちろん持っていますが、楽しもう/楽しいなという感覚がかなり強いと思います。こういうことが好きだったんだなという気づきもあったのですが、同じように各キャンパスの先生たちみんなに楽しみながらやってほしいなと思っています。
町塚:
先生たちのリーダーシップという文脈の中でSEL/PBLみたいなものを頭で理解する、必要性をそれらしく定義づけるというよりも、先生方一人ひとりが自分らしさを十二分に発揮される、意欲、動機、根っこと繋がっているということが大事なんだなということを感じました。
下向:
リーダーだけ頑張ってもうまくいきづらく、キャンパス全体、まずは先生たちが一丸となって取り組んでいくことで生徒さんたちも巻き込まれてきたというところがあると思います。
菅原さん:
なんでも挑戦しやすい環境をキャンパス長がつくってくれているので、やりたいと思ったことを生徒と一緒に取り組むことができています。岡本先生が仰っていたように私も始めは答えを探してこの正解はなんだろう、この子にあったものってなんだろうとずっと考えていましたが、結局答えはその生徒の中にあることに気づくことができました。生徒と向き合って対話をすることによってその子の目指すPBL/SELが見えてきて、それを実践する環境をキャンパスの全員がつくってくれるので、PBL/SELを通じてより深い1/1教育、生徒と対話することは大切だなと気づくことができました。
PBL/SELを体現する中で最初の基盤作りで印象に残っていること
菅原さん:
リトリート研修で自分と向き合うことが私にとっては辛かったんですが、向き合うことで自分が大事にしてきたことが見えてきたし、一人称があっての二人称、三人称があることにも気づくことができました。
下向:
いきなり三人称にいくのではなくて、まず一人称/二人称を大事にしようと、グランドルールをつくることにすごく時間を使ってくださった印象があります。
「プロジェクト型学習」といったときにSDGsや世界のため、地域と繋がってなど一足飛びに大きなことに挑戦しようとすると、人と誰かと一緒に取り組む経験がなかったり、自分はこうした方が良いと思っていることを心理的安全性を感じて言えないまま進んでしまいチームが崩壊してしまう、誰かにとっての学びがなくなってしまってトラウマになってしまうことも起きうるので、そういった意味でもSELの土台をしっかり秋葉原キャンパスでも築かれたんだというふうに感じています。
山本さん:
一人称のところにある本来の好奇心、自分の持っている情熱の塊、いろんな隠されていたもの、それらをどんどんやってもいいんだよという安心安全の空間をつくってあげることで、気がついたら始まっている。これってすごく素敵な言葉で学びは教えられるものではなくて自分で始めるものだと思うんです。最近、「教育やめて学育始める」と言っているんですが、教え育む時代は終わってしまって、学びを育む時代をつくっていかなければならない。そこにまさに1/1という理念が体現していると思います。自分たちが第一学院で何をやっているかというと、最適化したいのではなくて一人ひとりをあるがまま育みたい、そういうところにSELの一人称から始めるというところがマッチしていたんだなと後から繋がりますよね。新たな気づきがありました。
今抱えているチャレンジとこれからの展望
菅原さん:
PBL/SELは答えがなくて手探り状態ですが、それを生徒と一緒に見つけていくことが今は非常に楽しいと感じています。一人ひとり価値観が違う中でどう共同作業していくのか、どうみんなで同じ方向に向かっていくのか、みんなが大切にしたいことの部分をしっかり共有してその中で手段を考えたり具体的な動きに結びつけることができたらいいなと思っています。生徒が第一学院に来て元気になる姿を親御さんと一緒に見ることが私の目標です。これは生徒だけではなく私にとってもPBL/SELだと思っているので、この機会をすごく楽しみたいと思っています。
下向:
菅原さんが仰ってくれたことはすごくシンプルなんですけど、いろんな先生方に伝えたくて、先生方が一緒に楽しむこと、生徒たちと一緒にプロジェクトを味わっていくことがこの学びの実りを収穫する一番の大事な栄養分だと思っています。
最後に
第一学院さんなくしてrokuyouはないと思っているので、皆さんの素敵な取り組みを紹介できて嬉しく思います!
私たちだけでrokuyouを語るのは私たちではなく、rokuyouist(ロクユウニスト)がいてこそのrokuyouです。HPにも情報を詰め込んだつもりですが、詰め込みきれていない温度感や味わいを配信で伝えられたら良いなと思っています。
次回は、沖縄県の島で行っているICT/インターネットを活かしたプロジェクト型の学びの取り組みについて現場の先生も交えてご紹介します!
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました!
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