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ロコたろうと鉄道旅

 ただいま! 本格的にはまだなのでしょうが、我が家は少し早めのお盆の帰省から帰ってきました。と言っても、たぶんこの記事を投稿するころにはきっと、お盆も終わっているんだろうなと思われますが(8月19日補足、そして実際そのとおりになっていますね(笑))。
 我が家のお盆・・・、と言っても、お墓参りをするわけでもなく、きょうだいが実家に集まりそれぞれの子ども(子ども同士はいとこの関係)が顔を合わせ、子どもから見ておじ・おばを巻き込んで遊んだりお風呂に入れてもらったり、「一族大集合!」のような感じになります。実家では私を含め総勢10人が集い、それはそれはにぎやかに過ごしてきました
 
(10人の内訳の詳細は省きます)
 
 さて、今回の帰省。昨年は鉄道+レンタカーでしたが、今年は鉄道オンリー。どこか行くのには誰かに乗せてってもらおう!で過ごしました。実家のある富山までは、関西からだと、サンダーバードと新幹線(ターミナル駅までの細かい移動手段は省略)。下の子は、行く前から
「きょう、さんばーどのる? かがやきのる?」
と、楽しみで仕方がなかった様子。おとなしくいてくれるだろうか・・・、と心配はしたけれど、思ったより静かに、騒ぎ立てることなくいてくれました。帰りは、新幹線から乗り換えてサンダーバード内でお昼ご飯にし、ゴミ類も片付け終わったところでバタンキューだった下の子。おりる予定の駅直前まで起きず、それだけ楽しかったんだろうなと。


撮影は2022年、大阪駅11番ホームより、サンダーバード。
おとなり9、10番ホームの今の西口方面は、まだ工事中。

そう言ってもいいか悩むけど、たぶん鉄子です

「鈍行」に乗るのが好きだった

 退屈はそれなりにしたと思うけれど、たぶん昔から、電車の旅が苦痛だったことはなく。電車の中でどう過ごしていたかなどはあまり記憶がないだけで、親からしたら大変だったのかもしれないけれど、なぜか速達の電車ではなくゆっくり各駅停車に乗りたがったことは覚えていて。

 新潟から山梨県へ向かうのに、上越新幹線で大宮、乗り換えて埼京線で新宿、再度乗り換えて特急あずさ、もしくはかいじに乗車。埼京線では、特急や新幹線のような2人もしくは3人がけのシートではなく、横に長いシートでおもしろいな!というのが最初の印象。今思えば、ロングシートなんてそう珍しいものでもないのに、地方で車移動が多かった当時小学生の私からしたら、新鮮に映ったのでしょう。 
 そこで私は、
「各駅停車に乗ろうよ~」
と提案したのです。他の同行者は断固拒否! 途中飛ばしたって停車駅同士のあいだ1~2駅ぐらい、大した違いじゃないのに。なんで拒否されるんだろう? と不思議でしかありません。おかげで私は、埼京線ユーザーでもないのに「浮間舟渡」という駅名を小学生にして覚えました。
 
 またあるときは、名古屋から東海道新幹線で東京に向かうのに、
「こだまで行こうよ~」
と提案したことも。当時はのぞみがなく、名古屋から東京ならひかり一択と思っていた同行者に、またまた拒否! 当時は所要時間だいたい2時間のところ、こだまで・・・どのぐらいかかったんだろう。覚えていませんが、でも個人的には満足でした。
 
 またまたあるときは、名古屋から大阪へ向かうのに、安さ優先で近鉄鈍行移動を敢行したり(所要時間、だいたい3時間半)。18きっぷで神戸三宮から福岡まで行ったこともありました。これは、山口県内が結構大変だった! 
 帰省ではないけれど、関西から富山へ行くのに18きっぷを使ったこともあったなぁ・・・。で、その2日後には北陸線経由(当時はできた)で、名古屋へ。関西から富山、富山から名古屋。実は富山から近江塩津駅までは、2日前に通ったのとまったく同じルートなんだよなぁ、と思うと、ちょっとフクザツだったりね。
 
 と、料金優先で安くしようと鈍行を選んだこともあるけれど、そんな選択肢があると知る前から、何となく鈍行が好きだった私。 

「特急」が嫌いなわけではない

 でもだからって、じゃあ特急や速達タイプのものに乗らないのか? というと、そうでもない。特急だって乗る。そして乗ったとなると、うれしくなる。
 富山駅で見た、雷鳥。ベージュの車体に窓枠あたりは赤の、いわゆる「国鉄色」の特急。あのころ「大阪なんて、ずいぶん遠いところまで行くんだなぁ」って思ってた電車に、今度は逆方向から乗ることになったこと。その大阪駅のホームで、もうサンダーバードが主流の中、国鉄色の雷鳥を見れたこと。
 国鉄色だから、あずさもかいじも同じだったけど、途中から塗装や形が変わり、山梨に行くたびに「どんな形になっているんだろう」とわくわくしたこと。新宿で見かけた成田エクスプレスに、どこまで行くんだろうと行った先の景色を想像したこと・・・。
 大宮駅で上越新幹線の反対側にいたのは、「あおば」と「やまびこ」で、となりの芝生は青いの理論か、なぜか東北新幹線のほうに強い憧れを感じたり、たぶん長野、もしくは直江津で見かけた「あさま」が優れて見えたり。そうだ、直江津では「かがやき」も目撃した。
 
 だから、北陸新幹線の名前として「かがやき」が復活したときは、ものすごくうれしかった。

時には友達も巻き込んだ

 時々、同じ路線で異なる行き先にときめいて、それに友達を巻き込んだことがある。
「明日、○時だと、ちょっと早めだけど1日1本しかない○○まで乗り入れるやつがあるね。珍しいから、それで待ち合わせよ?」
 なんていう提案も、私からしていた。理由も付け加えて。その友達が、私のこんなくだらない理由にのってきてくれる子でよかった。だって、その○○行きだろうが、通常通りの行き先だろうが、私たちが降りる駅は普段と同じ途中駅なのに。たぶん他の人からしたら、「どっちも途中駅なのに行き先なんて関係ある?」ってなっただろう。

そう考えると、恐らく私は「乗り鉄」

 大人になってから、上野から特急「ひたち」や、鬼怒川温泉に行くのに「スペーシア」に乗ったり、箱根へはロマンスカー・・・。鈍行だと、関西の雄?「新快速」、各私鉄、地下鉄等に至るまで。どの列車も、「○○系(型)」というのはわからない。電車か気動車かの違いぐらいはわかるが、VVVFインバータの音だとか、○○チョッパ式だとか、そういうのは一切わからない。
 ただ単に、「どこに行った」「どの列車に乗った」「どの名前の特急に乗った」が、楽しい、それだけ。
 そう考えたら、私の場合は「撮り鉄」「音鉄」「乗り鉄」とだいたいあるとしたら、「乗り鉄」かなあ。


撮影は2022年。大阪駅11番ホームより、はくと。
おとなりの9、10番ホームの今の西口方面は、まだ工事中。

そんな趣味を両親は

鈍行なんて

 さて、こんな、「必要なら特急も使うけど、鈍行旅が好き」な私のことを、両親はいつもこう言ってきた。
「んな、鈍行なんてチマチマしてないで、特急使えよ」
 単に私は料金優先か時間優先かで選んでいるだけだったし、個人の自由をなんで他人に侵害されなきゃいけないんだと、毎回思う。さすがに子どもができてからは、子どもも巻き込んで鈍行旅は難しく(途中のハプニングに弱いというデメリットがある)、そうなると特急や新幹線を利用しているというのに。それでも毎度毎度、
「大阪方面から来るときは、サンダーバードと新幹線だと、乗り継ぎ割り引きで新幹線料金が半額になる」
と、ご丁寧に教えてくれる母。
 それよりも安い切符で帰省しようとすると、そこにも文句を言う。
 
 ちなみに、以前なら「北陸フリー切符」なるものがあって、2泊3日の間なら特急(指定席)と新幹線(自由席)と、その他・・・何やら細かい路線がまかなえるというもの(細かい路線については利用してなかったので、覚えていません)。
 それがなくなってしまい、代わりに「北陸ファミリー切符」なるものがあった。特急と新幹線の扱いも同じで、2泊3日という制限はなし。今回はこれの利用で、なんと片道11000円弱で済んだ(家族全員分)。新幹線が自由席なので、金沢~富山しか走らない「つるぎ」ならば確実に座れるのだけど、東京まで行く「はくたか」は、座れないかもしれないよ、と子どもには告げて、
「でも、20分ちょっとだからね。立っていっても景色見てたらあっという間だよ。金沢を出てトンネルをいくつか越えたら新高岡。大きな橋が遠くに見えて、白と青のロケット型の煙突が2回見えたら、もう富山駅。2回目の煙突でリュック背負って準備して」
と、あらかじめ言っておいた。結果、行きも、帰りも「はくたか」の乗車にはなったのだけど、座ることはできた。
(金沢~富山を走っているのは「かがやき」もあるが、「かがやき」は全車指定席のため、北陸ファミリー切符では乗ることができない) 
 こういった、子連れでも可能な限り負担が少なく、金銭的にも負担軽減できるものがあるのは、本当に助かる。
 
 話がそれてしまったが、両親はこんな「企画切符」でも文句を言う。私が私なりにない知恵をしぼって出した結論をいつも否定してくる。だから、こんなやりとりがある。富山滞在中、明日には富山を離れるという晩のこと。
「明日は何時の電車だ。教えなさい」
 何時の電車に乗るかというのは、母にあらかじめLINEで伝えてある。指定を受けられるのはサンダーバードだけなので、それに間に合う新幹線も事前にちゃんとリサーチして、その時刻も一緒に伝えたはずだ。私の携帯で母とのやり取りを振り返る。ちゃんと何時の新幹線、乗り換えて何時の特急、と入力・送信してあるではないか。
「前に教えたじゃない」
と言いながら、携帯のロックを解除してやりとりを再確認しようとすると、
「そうやって見なきゃいけないってことは、自分の行動も把握できていないってことだろ!」
と、返ってくる。
 自分たちだって私が送った内容を見れるのに、なんで私が教えていないことになっているんだろう! と文句も言いたくなるが、ここで反論すると、また何か変なことやっている疑惑で両親に責められる。いやしていないんだけど、証拠にちゃんと席を取れているのか切符を見せろとなりかねないので、私が責められようが、ここは両親の言いなりになっておくのがよさそうだ(悔しいけど)。
 そして、私が言う時刻を、母は丁寧に広告を小さく切ったメモに記入する。・・・だから、何のために事前に送ったんだってば。
 
 鈍行を利用するも、特急などを利用するも、ちゃんと私なりに考えて、時間と費用どちらを優先するかなどを考えて行動しているのに。繰り返しになっているが、両親の「何が何でも特急」というのが、「優位なものが『良いに決まっている』」という優性思想というか。なんとも残念だなあと思う。

子どもとも話が通じるので

 逸れに逸れまくったけれど、そう育てた訳ではないのに、自然と乗り物、その中でも列車が割と好きなんだろうなという我が家の子どもたち。上の子は
「東京行ったらスカイライナー乗るねん!」
と、旦那の用事に同伴で成田へ行き(某格安航空だったので)、そこからスカイライナーに乗って東京入り。成田経由での東京入りは2回あって、もう1回は成田エクスプレスだったかもしれない。という意味では、私と同じ乗り鉄だろうなと思われる。そうだ、彼ははやぶさ・・・、ではなく、はやぶさと同じE5系の「やまびこ」に乗ったこともあるんだ。
 対して下の子は、列車の動画よりも、「列車を見て、ブロックでその形を表現する」のが好き。「列車を見る」のと「形を表現する」の間には「列車をブロックで作っている動画を見る」という行動も挟まるわけだけど、手前味噌ながら、4歳にしてはなかなかの再現力だと思う。
 
 3人共通しているのは、「列車を見るのは好きだ!」ということ。
 子どもを連れて歩くのはなかなかに大変だったけど、ああ、また鉄道利用で旅に出たい!
 
 
 
 
 
 
 

 
 


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