見出し画像

タテでもないヨコでもないナナメの関係 -そろタッチ教室で得られる経験-

一緒に逆上がりの思い出を作りたかった

「パパと練習して逆上がりできるようになったんだ!」息子の保育園のお友達が嬉しそうに話す姿、そしてそのパパの満面の笑みを見て心に誓った。我が子にも同じような経験をさせてあげたい。

次の休日から公園の鉄棒で特訓を始めた。だが、本人はあまり乗り気ではなく、「もう一回やろう」と声を掛けても、「嫌だ!」の一点張り。しかし、救世主が現れた。保育園の卒業生のお兄ちゃん達である。息子にお手本の逆上がりを見せると、鉄棒の持ち方から、勢いつけの方まで教えてくれる。憧れのお兄ちゃん達との練習が楽しかったのか、俄然やる気がでて、息子は多少の支えはあったものの、人生初の逆上がりを成功させることになった。

息子が持つ逆上がりの思い出は、父親ではなく、近所のお兄ちゃんということになるだろう。寂しさをのあまり、自転車の乗り方こそはパパが教えるからと伝えると、食い気味に「嫌だ!」と言われてしまっている。。ひっそり泣いた。。

息子をやる気にさせるはナナメの関係の人

あんなに嫌がっていた息子がなぜやる気になったのか?その要因は、親でもなく、普段過ごしているクラスのお友達でもなく、久々に会う憧れのお兄ちゃん達が一緒に練習してくれたからだと思う。

振り返ると、そろタッチでの暗算学習においても、息子をやる気にさせるのは、親の一言というより、3歳年上の(暗算においては)憧れの姉の存在である。中華料理屋で会計を言い当て、買い物では合計金額を計算する姉の姿は彼にとっては早く追いつきたい目標なっているように見える。

息子にとってのお兄ちゃん、お姉ちゃんは、タテ(親)、ヨコ(友達)でもなく、「ナナメの関係」だ。

そんなに遠くない手が届きそうな存在のお兄ちゃん、お姉ちゃん達、ナナメの関係の人こそが彼をやる気にしてくれるのだ。

これまでもナナメの関係の果たす役割の大きさは言われてきた。特に中高生向けには、教育機関でもナナメの関係の構築の取組が行われている。

認定NPO法人カタリバ
https://www.katariba.or.jp/outline/strength/
よのなか科とは
https://edupedia.jp/article/53b1576603de53289d165ce9

「ナナメの関係」の研究も行われており、以下の論文においては、ナナメの関係が、「遊び相手」、「相談相手」、「通訳・翻訳者」、「理解者・仲介者」、「新しい視点・生き方・価値の提供者」、「モデル」など様々な機能を持つと論じられている。

息子の場合は、逆上がりができるお兄ちゃんや暗算ができるお姉ちゃんは、「ロールモデル」という機能を果たしてくれたと解釈している。

そろタッチ教室で見つけるロールモデル

そろタッチ教室では、学年問わず、J1ステージからU12ステージまで暗算の習熟度も様々な子供達が同じクラスに集まっている。クラスでは一人一人が個別最適化された問題を解くため、例えば、そろタッチ学習を始めたばかりのJステージの生徒と、学習を継続しているUステージの生徒が暗算ゲームやアクティビティを通して一緒に学ぶ光景も見られる。

「あんなに暗算ができるとかっこいいな」
「あんなお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいになりたい」

そろタッチ学習を始めたばかりの生徒にとって、暗算ができるUレベルの生徒は憧れであり目標、「ロールモデル」となる。

タテの関係、ヨコの関係はもちろん重要だ。しかし、ナナメの関係が時に子供をさらに成長させる。

そろタッチ教室は、子供達が自分の「ロールモデル」を見つけて暗算能力を磨くことができる場所である。

そろタッチ公式HP: https://www.sorotouch.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?