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土用って?

 今日から冬の土用と言われる期間に入った。土用と聞いても、ほとんどの人が夏にある『土用の丑の日』のことくらいしかビンと来ないかもしれない。いや、それがきっと普通なんだろうと思う。別段気にすることもないのかもしれないとは思うし、気にする機会がないと、なかなか考えないことだとは思う。あえて、夏にではなく冬に、土用についてなんとなく書いてみたいなと思ったのだ。

土用って一体何?

 

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 土用というのは、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の前日までの18日間の期間を指す。そして、どうして土用なのかというと、これには中国の五行思想にある木・火・土・金・水の要素で成り立っているというものの中で、この土が「季節の変わり目」にあたるとされているらしい。よく占星術で出てくるエレメントにも似ているけれど、占星術は4要素で土がない。(何故ないのかについては、まだ勉強不足)
 この土用期間は、「土を動かさない」というのが、大きな要素である。この時期にあえて土いじりや地鎮祭、柱立、礎を置く、井戸掘りなどをしないこと。また、新しいことを始めない、旅行や引っ越しを避けるというのもある。「土を動かさない」ということから、農業に従事する人にとっては、重要な基準になっている節もあるように感じる。避けれたら、避けようくらいのものではあるが、まったく関連する事柄ができないというのもなぁと思うが、そういう為にではないだろうが、それにはちゃんと『間日(まび)』というものがあって、その日は土いじりをしてもいいとされている。
 といったところが、簡単な土用の内容である。

土用を気にするようになったのは

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 土用を気にするようになったのには、ちゃんときっかけがある。それが去年の冬の土用期間だった。かなり精神的にキツイなと思うことが同日に2つ重なって起こったのだ。簡潔に書くと、まったく別の友人2人から同時に一方的に今後の付き合いはしないという意思表示を、1人は【全ブロック】という形で、もう1人は【一方的に今生の別れを告げられる】というものでなされた。両者は付き合いの長さも、出会いもまったく別で、示し合わせるような間柄にもない。それなりに、自分の中で大事にしてきた友人だったし、特に【全ブロック】されたことは、かなり苦しかった。まぁ去られる時というのは、その理由を知れることは少ないのだろうと思うが、決定打が自分の中になかったことと、そういう予感がなかったことで、その苦しさに折り合いをつけるのが、かなり難しく時間を要した。年が明けて、「さぁ、今年は頑張ろう。」と動き始めた1月中旬に、ずどーんとどん底に落とされたのだから、余計にだ。これをきっかけに、去年は全土用期間に「これ以上しんどいことはないではなく、まだそういうことがあるかもしれない」と言い聞かせ、細心の注意を払うよう心掛けた。

 土用期間に限らずだが、掃除と整理整頓を心掛けて行い、摂るとよいとされるものを摂るようにし、身体もできるだけ整うように努めた。

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 さらに、こういったこと全般を知って、やってみようと思い始めたのは、遡れば2年前である。本当に苦しくてどうすることもできない辛いことがあり、その後のコロナの閉塞感と相まって、「このままでは精神的にまずい」となんとなくYouTubeで占いの動画を見始めたことが、二十四節気を気にするきっかけになった。占いを見ていると話すと、とても嫌な感じを与えてしまうことを覚悟して書くが、最初は個人の状況についてが主な興味であったが、見続けているうちに、いわゆる「星読み」と言われる陰陽師やマヤ暦的な、世の中の流れに対する影響みたいなものに興味が出たことが発端としてあり、最近はそういったものの不勉強さを補うために、よりよく過ごすための知恵として取り入れている。
 占いや風水や、こういった考えが、全部【正しい】とか【正解】と思っている訳ではない。だけど、それなりに影響があることは確かなのだろうと思う。そう思ったのは枡野俊明著『捨てる習慣と軽やかな人生』を読む中で出てくる「整える」ということであったり、よく言われる水回りの掃除をすると、円滑になる、みたいなことであったりが、やるのとやらないのではやっぱり差があるように感じることが何度かあったからだ。気にしなければ、どうでもいいことかもしれない。気付かないでなんとなく了解してやっていれば、疑問に思ったりせず、「習慣」としてやっていることなのかもしれない。いわばこの2年は「習慣」を見直す2年でもあっただろうし、さまざまな行事がどうして行われているのかについて知った上で暮らしや生きるということに取り組んでいくきっかけになったと思う。
土用については書いたのに、『土用の丑の日』についての記述が一切ないという、知りたいことが書いていない内容になったが、土用ってなんなのか、みたいなのを知ってもらえる機会になったらな、なんて思いつつ。

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