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わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜スーパーシャンプーマン・ツー〜

起きて!……起きて下さい!

「プッフゥ〜」……ほっ、戻って来られましたか。

お客様を全力で癒している、最強シャンプーマンのわたしですが、まさか癒し過ぎて天国まで連れていってしまったのかと思いました。

無呼吸症候群ですかね?お客様の中に何人かいらっしゃいますけど、あまり良くはないんですよね?

わたしクラスのシャンプーマンだと、お客様の身体全体を見渡しながらシャンプーしてます。

そうすることで、お客様の身体の状態を、いち早く察知することが出来るのです。

あれっ?身体が上下してなくね?呼吸してなくね?っとなるのです。

その時はなるべく声をかけるようにしてますが、声かけていいんですよね?

いちおう、声をかけると再び呼吸をしているようなので、そうするのが正しいと思っていますが、間違ってたら教えて下さい。

ただ、駆け出しのシャンプーマンのように、目の前のお客様にかぶりつくようにシャンプーしていると気付かないだなぁ。

いや、そもそも、そこまでお客様をリラックスさせることが出来ないか?最強ゆえの悩み。

いわば、シャンプーマン界隈かいわいの五条悟といっても過言ではない……と、脱線の多いわたしですが、この能力……思い起こせば、幼少期の頃からのわたしの変態的な……ではなく、天才的な発想から開花したのではないかと思っている所存です。

何言ってんだコイツ!ただシャンプーに慣れてきたからだろ?って思いますよね。

しかし、わたしは割と早い段階でシャンプーがなんたるかを理解し、目の上のタンコブとしてシャンプーマン達の上に君臨しているのです!

わたしクラスだと、目の前のシャンプーにはもちろん集中してますが、それでも全体を見ている。音も拾える……

「心を留めず 見るともなく全体を見る それがどうやら「見る」ということのようだ」

 これ……めっちゃ好きな言葉です。

バガボンドの沢庵宗彭の名言……わたしはこれを常に意識しています。

中二病かよ、アホかと思われるかもしれません。

ですが、わたしはこれを、幼い頃から実践しているので、常時このモードに入っているのです。

つまり、スーパーサイヤ人状態に日頃からなって修行していた悟空のように、全体を見ることが「当たり前」になっているのですよ。

 ククク……今こうやって書き綴ってて気付きました。

わたしはすでに、スーパーシャンプーマンだったんですね。

穏やかな心を持ちながら、先輩と後輩の板挟みによって目覚めた究極のシャンプーマン!……と、超脱線型のわたしですが、適当に聞き流してください。

それではまた!無呼吸症候群に関する話でした。


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