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仕事の話をしようじゃないか第4回

さて、突然ですが「年収」とか「給与」って気になりますよね?

今回は、「年収」と「給与」の1回目ですので、まずは、自分の年収を調べてみるというのをゴールにしましょう。

仕事をして報酬が出るのはとても当然です。
しかし、新卒当時の私には、まったく会社に利益をもたらしていない状態なのに、給与が出ること自体が不思議でなりませんでした。
このことがだんだんと不安や罪悪感に変わり…

そういう暗い話はともかく、転職での収入アップを目指すことを念頭に、仕事と報酬について考えてみたいと思います。

自分の年収を知ってますか?

これ「あなたの年収を教えてください」と質問しますと、何人かの方にはこんな風に聞き返されます。

それって手取りですか?額面ですか?

はい出た、手取りで答えたくなっちゃうタイプの人。
年収とは給与などの総支給額を指しますので、手取りではありません。

手取りというのは、総支給額から社会保険料や税金など給与天引きされている金額を差し引いた、実際に手に入る金額を指します。社会保険料や税金の金額は家族構成や年齢、その前年の収入状況などによって変動します。
もちろん、手に入る金額のほうに興味があるのはわかりますが、ここは総支給額を答えるようにしましょう。迷ってはダメです。

会社のお金の流れって?

細かいことを言い出すときりがないのですが、会社においては商品やサービスを消費者に提供し、その対価を得ます。
そして、そこから次のサービス提供のための「コスト」を支払い、その結果として新しく商品やサービスの提供を行い、再び対価を得る。
これをぐるぐるとまわしている中で「利益」を積み上げていきます。

この流れのどこに給与は出てくるのかといえば、「コスト」と書いた部分ですね。「コスト」には給与をはじめとする人件費、材料費、家賃、水道光熱費など。また、黙っていたのでは商品は売れませんので、通信費、広告費や販売管理費なども「コスト」です。

ちなみに給与と利益は関係ないぞ

会社は必ず利益を出さねばなりません。
利益とはキャッシュのことで、このキャッシュをきちんと持っていることにより、会社は次のビジネスへ向けた設備投資などの意思決定が可能となります。
利益の出ない会社でも、何とか利益を出すための活動を模索することになります。

なので、たまに「内部留保などしないで社員に還元を!」などと乱暴なことをいう人がいますが、これは「利益なんかなくたって会社経営はできる!」と言っているのと等しい。
だから聞く耳を持ったり、それに乗っかって「そうだそうだ!」とか言っちゃダメです。会社潰れちゃいますよ。

皆さんの給与は「コスト」。これを覚えておきましょう。

給与明細を見てみる

給与明細に書かれている「総支給額」を年間分合算すると「年収」となります。

ここでポイントとなるのは通勤交通費とか通勤手当と書かれている部分です。通勤交通費は非課税となるルールがあり、普通の収入とは少し毛色が違うのですが「年収」には含まれます。
遠距離通勤をすればとりあえず「年収アップ」にはつながりますね。

また、給与明細を見てみると「基本給」や「職能給」、「住宅手当」、「家族手当」等々、いろんな項目があるかもしれませんが、全部合算して「給与」ととらえます。
様々な手当名目で支払われていますが、それは会社ごとに自由に決めているものです。
なぜ、このように細かい名目を付けるのか?ですが、これは、給与の金額を調整しやすくするためです。

ざっくりと「基本給」一本ですと、給与額を調整する根拠が誰にも見えなくなってしまいますよね。その点、仕事の能力評価が「職能給」に反映されるというルールを作っておけばわかりやすくなります。

つまり、これは会社の都合で決まっているものです。
たまに転職活動をされている方で「住宅手当てがない会社は困る」などの希望を出す方もいるようですが、給与を受け取る我々の立場では、項目の名称などは考えないで「総額」で考えるようにしましょう。

自分の年収を確認しよう

そんなわけで、給与明細の総支給額を年間分加算すれば「年収」となります。また、年末であれば「源泉徴収票」を見て確認しましょう。

多いなとか少ないなとか、いろいろな感想があるとは思いますが、次回は、その「年収」が何で決まっているのかなどを見てみることにしましょう。

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